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そっちには行くな。
二度と戻れなくなるぞ。
過去のトラウマに囚われ、殻にとじ籠もっていた大学生・直希。
直希の目がとらえる世界は不思議にあふれ、彼を悩ませてきた。
彼の目の秘密を知る若き大学教授・氷住(ひずみ)灯子のもとで、不思議な事象を解き明かしていく。
はたしてY研究所とは? 氷住教授とは?
――珠玉の短編連作集。
茂鳥直希は大学に受かり、田舎から上京した。直希は幼い頃から不思議なものが見え、そのために周囲から孤立し、傷つき、人とどのように接して良いかもわからなかった。直希はこの大学進学を機に、友人をつくれるようになりたいと考えていた。直希が大学近くでバイト先を探していたところ、偶然「Y研究室 雑用係募集」という学内のバイト先を見つける。超常現象を研究しているという大学非公認の《Y研究室》。離れ校舎地下にあるY研究室はチグハグなインテリアに、洗い物が溜まったシンク。研究室の主、大学教授で傍若無人な振る舞いをみせる氷住灯子は、そのまま直希を採用する。研究室には、どうにも相談できない悩み(霊や超常現象)を持つ人が直希を通じてふらりと相談にやってくる。直希の目には、それらの悩みには必ずといっていいほど、黒い靄のようなものが見えていた。過去に死にかけたことがある直希。そして直希の目の秘密を知る氷住教授とは一体――
Posted by ブクログ 2022年09月12日
不思議なものが昔から見える直希は大学生。
田舎から上京し、都内での一人暮らしを始める。
バイトをしなければと見つけた求人が、
大学の校内にあるY研究室だった。
そこで出会った氷住教授と出会い、怪奇現象にまつわる話が展開されていく。
一つ一つの話はそこで完結するが、
登場人物は横に広く繋がり、
読み...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月25日
子供の頃から見えない物が見えていた茂鳥直希。田舎から東京の大学へ進学し、学生課でアルバイトを探していたら『Y研究室 雑用係募集』とあり、怪しく思いながらもその指定された研究室へと向かう。そこは超常現象を研究する所だった…
幼少期のトラウマから、見える事を隠してきた直希にとって、氷住は頼れるべき...続きを読む
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