波津彬子のレビュー一覧
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購入済み
素敵な非日常。
各々に趣の違う短編集で、どれもこれも切なさの漂うキラキラしたお話でした。
個人的には、鯔背な頑固ジジイと、美人で気っ風の良い孫娘のお話が一番ヒットしました!
絵も美しく、魅了されました。
この作者さんの作品、また読ませて頂きます! -
Posted by ブクログ
・英国社交界の寅さんコーネリアスはこの巻ではどんなフラれ方をするのか?
・コーネリアスのおもろい父登場。社交界の華ミス・ブランシュのお相手は誰に?
・ヴィルヘルムと新人メイドのメイベルのお話がふたつほど。
・ヴィルヘルムのファンらしい少年を引き取ってくれた、未亡人だけどまだ若くて美人のアグネスおばさんがずっと喪服のままなのは? 彼女が大事にしている洒落た椅子には誰が座る?
・ヴィクトリアに求婚し続け断られ続けているアルフォンスから少女メリュジーヌの家庭教師をしてくれないかと依頼。その少女にはどこか不思議なところがあった。また出ることがあるかもね、メリュジーヌとギル。
・幽霊つきの屋敷を買ったア -
Posted by ブクログ
・個人的には久しぶりの波津彬子さん。
・英国を舞台にし短編連作。坂田靖子さんのバジル氏っぽい感じ。失恋の仕方も似ている。あっちのほうが剽軽な絵柄ではあるが。
・なんとなく心地よくなれる。
・「黄昏の雫」は一族にコーネリアスという名が多いコーネリアスがどのコーネリアスかわからないコーネリアスの知人たちに出会うのだが・・・
・「ローランドの遺産」は、遺産としてもらったお城(屋敷)を見てまわり亡きローランド卿に興味を抱いたレイチェルは彼のことを探索しはじめる。
・「クレア嬢の相手」は、成金のリントンは次に格式が欲しいと貴族との政略結婚の道具にされそうなその娘のクレアはマイペースで自由を愛してる女性で -
Posted by ブクログ
祖母が残した着物を処分しようとしたら、不思議なふるぎぬやに導かれて…。
着物にまつわる因縁の短編集。
例によって(ww)店主は、めっちゃいい男です。
雨柳堂より、年がいってるので私的はこちらの方が…。
雨柳堂もそうだけど、物にはそれぞれ作った人使った人の思いがあって、その思いの一つ一つはかけがえのないものであると、これも根本はそういうことです。
まぁそれは普遍的なことなのだけど、それをどう見せるかということが大切であって。
語り部になる女性が、ほどよく現代っ子ででしゃばらず、かといって消極的でもない。
いいバランスで盛り上げていると思う。
あくまで、主 -
Posted by ブクログ
祖母が残した着物を処分しようとしたら、不思議なふるぎぬやに導かれて…。
着物にまつわる因縁の短編集。
例によって(ww)店主は、めっちゃいい男です。
雨柳堂より、年がいってるので私的はこちらの方が…。
雨柳堂もそうだけど、物にはそれぞれ作った人使った人の思いがあって、その思いの一つ一つはかけがえのないものであると、これも根本はそういうことです。
まぁそれは普遍的なことなのだけど、それをどう見せるかということが大切であって。
語り部になる女性が、ほどよく現代っ子ででしゃばらず、かといって消極的でもない。
いいバランスで盛り上げていると思う。
あくまで、主 -
Posted by ブクログ
中国骨董をめぐる謎の美女の物語。
美女と会った少年は成長する。が、美女はそのままの姿で現れ…。
舞台が、イギリスであるという意味が深いのかなと思った。
よーするに、妖精をはじめとする人外のものに対して度量が深い? イメージがあるからね。
ともあれ、全編を通じてあるのは、物を、人を愛する心なのだと思う。
人を愛する心があるからこそ、物を、その物にこめられている人の気持ちを大事にしようとするし、骨董を愛する気持ちは、それを作り、それを大事にしてきた人たちへの思慕なのだろう。
心温まる話だった。
願わくば、美女の謎にもうちょっと踏み込んでいて欲しかったな。
ま、それはそれで