波津彬子のレビュー一覧

  • 月の出をまって

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    「うるわしの英国シリーズ」というシリーズタイトルがついているけれど、私にとっては「善意の人が報われるシリーズ」です。
    でも私のネーミングだと、波津彬子作品の全部が当てはまってしまうし、身も蓋もないので、やはりプロの編集者は偉いなあと思います。
    波津作品の楽しみは、可愛い大人がでてくるところ。麗しの英国は紳士と淑女の国、マダムの面目躍如です。友だちのほとんどが神の国へ行ってしまったという老婦人が、(若々しくなく)「老人らしくチャーミング」に描かれているのがとても素敵。
    きれいなドレスと重厚な建物も耽美な調度品も浪漫チックだけど、おじさんおばさんにおじいさんやおばあさんのささやかな活躍が好きで、波

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    2013年01月05日
  • 空中楼閣の住人

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    怨霊系ではなく妖精系の恐くないお話。
    取り替え子の伝承を知らなかったので、新鮮味があって面白かった。
    (今度大江健三郎の「チェンジリング」を読んでみよう)
    波津ワールドにはいつも楽しい脇役のおじさんが出てくるけど、今回はハウスキーパーのバナールさんがその人でした。出来ることなら私だってバナールさんを引き抜きたい・・・・。

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    2012年08月31日
  • レディ シノワズリ 1

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     従兄につれて行かれた屋敷であったのは、チャイナドレスを着た金髪碧眼の美女だった。
     古き良き時代のイギリスを舞台にした、ファムファタールと中国骨董の連作。

     物は、ただの物ではなく、想いのあり様なのだと、思う。
     ようするに、イギリスに流れてきている中国骨董が、正しくない扱いをされてるところに、美女は現れ、少年はその姿を追い求める。
     そこにあるのは、<憧憬>なのだと思う。
     
     だからこそ、物語は優しく美しい。

     この美しさがあるからこそ、世界は廻るのだと、まぁ、何の根拠もなく思うのである。 
     信じられるのである。

     そういう、善良な物語…。

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    2011年12月08日
  • レディ シノワズリ 1

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    ネタバレ

    波津先生なので
    勿論絵も綺麗でお話も綺麗で満足はしているのですが、
    タイトルになってるレディ・シノワズリは、
    やっぱり波津先生なので、
    濃ゆさのあるキャラでは全然無く

    では、ほわ~んと幻想的な存在かと言うと
    そうでもなく

    存在感があるわけでも無いわけでも無いので
    タイトルロールとして読むと、
    こ~ 、なんとなく微妙でした。

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    2014年02月21日
  • レディ シノワズリ 1

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    英国を舞台に中国骨董に絡む事件を描いた読切短編でのシリーズもの、ややシリアス寄り。表題にあるレディシノワズリは、登場する度名乗る名前が違うミステリアスな美女。悪人というわけではなさそうだけれど…、その素姓が気になるウィリアム少年が主人公。とりあえず続き!読みたい!

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    2011年11月09日
  • 雨柳堂夢咄 其ノ十三

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    雨柳堂としては久々の続編.木目込み人形の大名行列だとか,犬の根付だとか,もののけたちが愛らしいエピソードが好み.もちろん人情がからんだ話もよいのですけれど.

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    2011年07月04日
  • 幻想綺帖(二) 玉藻の前

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    相変わらず綺麗な絵だなぁ。
    玉藻の前の伝説は知っていたけれど、この原作となった岡本綺堂の話は読んだことはありませんでした。
    今度は岡本綺堂の方を読んでみよう。

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    2011年03月20日
  • 雨柳堂夢咄 其ノ一

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    妖や物に憑いた念とそれを感じる蓮のシリーズ。
    基本的には1話完結ものではありますが
    謎の男と少女の話はシリーズになっています。
    発行頻度が現在2年に1回程度で、作者自身が
    最終回が無いかもしれない(急にやめるかもしれない)
    と言っているくらい気の長い作品です。
    絵は好みがあるかもしれませんが美しいです。

    あらすじ
    入口に大きな柳の木がある骨董屋「雨柳堂」。そこへ集まるのは、様々な“想い”を持った品々。骨董と人の織りなす愛情と因縁。主人の孫・蓮は、それらの“想い”を感じ取る不思議な力を持っていた…。

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    2011年02月20日
  • 女神さまと私 1

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    これはいいね!ニヤニヤするよ。猫があまりに普段かわいくないのがどうかと思うのだが、教授が出てきたときはキタ!って思ったよ。

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    2011年01月15日
  • 女神さまと私 2

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    なんか、あっけなく話が終わってしまうし、猫はあんまりかわいくなかったし、あれれ?って感じが…。
    それでも、細かい所でイイんだけど。
    でもそれはわたしがこの作者さんの漫画が好きだから。

    ヴィルヘルムみたいなのを期待してたしなあ。全作が気に入りすぎだったのです。

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    2010年07月21日
  • 幻想綺帖(二) 玉藻の前

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    短編集だった1巻とは異なり、2巻は長編『玉藻の前』1作が収録。殺生石のいわれは何となく知ってはいたけど、岡本綺堂の原作は全く知らなかったので、一つカシコクなりました★(^_^;) 読んでくうちに、相変わらず美しく妖艶な世界観にウットリ浸ってしまいます。と同時に、えもいわれぬ怖さを感じさせてくれちゃうのも、サスガ波津彬子だなあ、というべきか。あとがきで『平安時代を描くのは初めて』と言ってましたが、全然そうは思えなかった。混沌とした平安時代の雰囲気にも、このひとの絵は、よく似合うな。
    今度はどんな幻想的な物語を描いてくれるのか…読むごとに期待がいや増します。3巻が出てくれるのが楽しみです。

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    2010年05月02日
  • 雨柳堂夢咄 其ノ十二

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    えーと、現時点ではこれが最新巻かな……?
    ソノラマが無くなったり、暫く掲載が無かったりして
    どうなるんだろうと心配しましたが…
    無事、連載再開したようでなによりです。

    つかー……
    自分は釉月ちゃんが見たいんですがー………w

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    2009年10月04日
  • 扉をあける風

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    うるわしの英国シリーズ最終巻。ついに主人公は、猫の飼い主と結婚へ。デブ猫は、化け猫のように超能力を発揮。デブ猫番外編を、お願いしたい。

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    2011年07月17日
  • 扉をあける風

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    コーネリアスついに結婚!…お相手はやはりあの人。ラスト2話は結末が読めるだけに、ちょっと物足りない感じが(主人公自身「簡単すぎる」と言ってるあたり/笑)でも、まあ、めでたい。求婚シーンでコニーの前髪下りてるのがえらく萌えだったしねvv

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    2009年10月04日
  • 花々のゆううつ

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    「うるわしの英国シリーズ」第4弾。
    ちょっと…というか、かなり、気恥ずかしくなるシリーズタイトルですが…(^_^;)
    古き良き時代の英国の、ゆったりした時間が流れている感じが好きです。

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    2009年10月07日
  • 夜はきて愛を語り

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    短編集。「夢の残香」「ジェシィ」「波の声」「夜はきて愛を語り」が好き。あとがきにも書いてありますが、ほんとハッピーエンドっというよりは、読んだ後ちょっとおセンチになるような、そんな作品ばかり。少女マンガだって深いのですw

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    2009年10月04日
  • 花々のゆううつ

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    読み始めて、前にも読んだかと思うほど、内容が似ているけど、まあ年数回読むだけだからいいかね。ヴィルヘルムを主人公に、是非1冊出して貰えないだろうか。

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    2011年07月17日
  • 月の出をまって

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    ヴィクトリア朝時代、優雅で落ち着いた雰囲気の対象年齢高めの少女マンガ。短編集です。どれもロマンチックで素敵なお話ばかり。癒されます。

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    2009年10月04日
  • 月の出をまって

    ネタバレ 無料版購入済み

    波津さんの描かれる人物たちの愁いを帯びた表情が大好き。表題作は、月夜の薔薇の庭でのウエディング姿の幽霊?その設定だけでも幻想的なイメージが広がります。

    #憧れる

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    2024年10月23日
  • 幻想綺帖(二) 玉藻の前

    購入済み

    美し過ぎた

    美しい絵で岡本綺堂を読む。
    原作を読んでいないが、平安時代の怪奇怪談を波津彬子の世界で読めて良かった。
    美しく雅な世界観が素敵であるが、もっと醜く哀れな部分があったら更にのめり込めたかも。

    #切ない

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    2023年10月21日