波津彬子のレビュー一覧
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購入済み
色々なジャンルの
動物がメインの漫画というより、動物をナビゲーターにして人生や生活を描いた作品集という感じでした。ジャンルもバラバラで、どこの層をターゲットにした本かは謎でした。作品一つ一つは良い出来だと思いますが、個人的に読み返したい作品は無かったです。好みの問題だと思いますが。
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Posted by ブクログ
『雨柳堂夢咄』で有名な、波津彬子のシリーズ短編集。
“そこに行けば逝ってしまった愛しいあの人に再び会えるという―。人里離れた場所に在る花月楼という名の宿…人はそこを“幽霊宿”と呼び、噂していた。亡き人の面影を偲んで幽霊宿の主人・秋月青之介の許を訪れる客が後を絶たず、また1人、美しい未亡人の客が訪ねて来るが…。”―裏表紙より。
◇幽霊宿の主人
◇夢と知りせば
◇春のかぎり
◇秋の寺
◇水の中の月
◇花の形見
◇夜の聲
◇夕暮れの花
この世ならざるものを視る力をもつ主人公・秋月青之介が、眉目秀麗なこと…。
舞台は、明治維新の少し後。
今市子『百鬼 -
Posted by ブクログ
この本に収録されている作品の中で「夢を見るひと」に出て来るヴァイオレット・アーンショーがいい。
笑顔がステキで、穏やかで、
彼女がいるだけで暗い館は明るくなり、黒い影たちもだんだん消えてしまう。
彼女に関わると気難しい女性も明るくなり、人見知りの少女も明るくなる。
ヴァイオレットのセリフがいい。
「こうなればいいなということを
夢の中でお話にするの
哀しいことや嫌なことがあっても
それがいいことに変わっていくお話にしてしまうのよ
そうしてるとそのうち本当になるの」
「少し本当になって
たくさん本当にならなかったけど
でもね
欲ばってはいけないの
少し本当になったことで
十分しあわせですもの」