波津彬子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本に収録されている作品の中で「夢を見るひと」に出て来るヴァイオレット・アーンショーがいい。
笑顔がステキで、穏やかで、
彼女がいるだけで暗い館は明るくなり、黒い影たちもだんだん消えてしまう。
彼女に関わると気難しい女性も明るくなり、人見知りの少女も明るくなる。
ヴァイオレットのセリフがいい。
「こうなればいいなということを
夢の中でお話にするの
哀しいことや嫌なことがあっても
それがいいことに変わっていくお話にしてしまうのよ
そうしてるとそのうち本当になるの」
「少し本当になって
たくさん本当にならなかったけど
でもね
欲ばってはいけないの
少し本当になったことで
十分しあわせですもの」