あらすじ
インテリアコーディネーターの女性・伊都子が
猫に導かれるようにして辿りついたのは
古い着物を扱う「ふるぎぬや」。
そこには着流しが似合う男性の店主や、
美しい妖艶な店番の女性、
しっぽの生えた悉皆屋の少年らが…。
伊都子はそこで着物にまつわる
不思議な“想い”を体感する。
*
着物に秘められた人々の想いやエピソードを通じて
感動を届けます。
「雨柳堂夢咄」で知られる波津彬子先生の和の世界観満載の
最新シリーズです。
感情タグBEST3
波津先生の作品の中で特に好き
波津彬子先生の作品群の中で新し目の作品で、これをきっかけに過去作一気読みをしたような記憶があります。
シリアスすぎない、軽さやバランスが好きです。
また、人ではないものたちの可愛らしさがたまりません。
和風ファンタジー
しばらく欧風?王宮ファンタジー系ばかり読んでいたせいか、とても新鮮で、同時に懐かしい感じがしました。
着物を巡る人と人でないもの?の出会いとか想い出とか...日本にも良いものがあったし、今もそういうものを大切にしている人がいるんだなぁ...。
今時の子供にしっぽは無いです
まぼろし?を見るとテキトーな言い訳を
取ってつける人がいるのですが
子供に尻尾が…
今時の子供はしっぽぐらいあるよね
無害でテキトー感のあるこのキャラが好きです
表紙の絵柄からしてわたしには
既に魅力的な本に見えます
アンティークで八重桜(?)
黒の羽織に表は雀、
羽裏はなんでしょう?
素敵
最近、波津彬子先生を知りました。ハマっています。このふるぎぬや〜から過去作を読み漁っている最中です。とにかく、世界観が素敵で、絵も合っています!
ファンタジーでも、ほんの少しだけブラックというか…でもほんのちょっとですけど。これからも読んでいくつもりです。主人公のロマンス的なものも入ってくるのかな。期待しています。
その時代を生きている人にしか
空気感が違うんですよね。その時代を生きている人にしか描けない何か。それも、良い意味で。その何かが描かれている作品だと思います。
今を生きる私が言葉にするとレトロになるのでしょうけど、この当時はリアルだったのだろうと思います。
相変わらず素晴らしい作品です!
この方の作品は、全て好きです。絵が美しい、浪漫がある、やさしい。そしてオカルトっぽい(恐くない)。
このシリーズもたくさん続いてほしいです。
Posted by ブクログ
いつ読んでも本当に絵と物語が美しい。
特に着物好きにとっては大変ワクワクする。
昔から着物の絵もとっても素敵だったので、これをきっかけでまた過去の作品を読み返しているが、気持ちがほっこりして幸せになれる。
匿名
着物って洋服と違って思い出が残りやすい感じがやっぱり私もあります
値段が高いからかなとか思うけど、織りや染め、絵付けや仕立ていろんな職人の手を経て持ち主の所に届くんだと思うと
やっぱり感慨深いです
ところで人を馬鹿すのは狐と狸だけではないんですね
ちょっと不思議な連作集
実家の母から祖母の和服が送られてきて、これにちなんだちょっと不思議な事件が起こる連作集です。人ならざる妖怪的な登場人物や故人等も出てきます。行こうとしても道順等を覚えられない不思議なお店です。アイディア等、良質な作品です。
店員さんたちの正体、気になります……。
Posted by ブクログ
祖母が残した着物を処分しようとしたら、不思議なふるぎぬやに導かれて…。
着物にまつわる因縁の短編集。
例によって(ww)店主は、めっちゃいい男です。
雨柳堂より、年がいってるので私的はこちらの方が…。
雨柳堂もそうだけど、物にはそれぞれ作った人使った人の思いがあって、その思いの一つ一つはかけがえのないものであると、これも根本はそういうことです。
まぁそれは普遍的なことなのだけど、それをどう見せるかということが大切であって。
語り部になる女性が、ほどよく現代っ子ででしゃばらず、かといって消極的でもない。
いいバランスで盛り上げていると思う。
あくまで、主役はふるぎぬであるというスタンスが潔いと思う。
もっとも店主には謎があるみたいで、それはこの先のお楽しみみたい。
次巻が楽しみです。