岡田淳のレビュー一覧
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私の一番心に残っている学校ネズミのお話は、「もとのすがた」という題名のお話だ。ある学校にま女の女の子が転校してきて、いろんな人をアナグマやヒヨコなどに変えてしまうという話だ。そんな女の子がいたら、ちょっとこわいなと思った。「放課後の時間割、あるいは長ぐつをはいたネズミ」という話は、学校ネズミのお父さんの話だった。この本に出てくる学校ネズミは、その学校に住んでいる最後のネズミで、図工室の先生に前に学校ネズミから語り伝えられた話をたくさん聞かせた。しばらくたったころ、図工室の先生が学校を移ることになって、学校ネズミとおわかれの時、私もかなしくなった。図工室の先生が新しい学校に移ったとき、その先生が
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ドキドキ、きゅんきゅん、ハラハラ!
ただに逃げ込んだウサギを捕まえるだけっておはなしなのに、細かい描写がされて、こちらもウサギ捕獲に巻き込まれる。
6人のそれぞれのキャラクター、背後のお家の様子、服を汚さないことを自分で情けないと思う僕の気持ちなど、そうだよね、こどもたちひとりひとりにいろんな思いがあるんだよね、と思い起こさせられる。
そして、最初は怖かったけど、実は気のいいにいちゃん!ここにもやはり、素敵な大人が登場する。。
岡田淳さんは本当にこどものことをしっかり見ていた先生だったんだろうなぁ。素敵な先生だったんだろうなぁ。いいおはなしだった。 -
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ほとんどの小学校には魔女がいるらしい。
そうとは知らない時に自称定年退職した魔女が突然現れて、
「いそがなくてもだいじょうぶ。わたしといっしょにいるあいだ、<学校の時間>はとまっているから」
とそこいらの壁に魔法でドアを作って
「この部屋の中で話をきいてくれるだけでいい。いやならいつでももどれる。ひとこと、いやだといえばいい。」
なんて言われても、俺ならなかなか入れないなw
この主人公は、魔女といっしょに現れたしゃべる黒ツグミと少しでも長く一緒に居たくて一歩を踏み出すわけだけど。
この魔女が定期的に主人公の前に現れては、他の学校の魔女のお話を語り聞かせるんだけど、それがまた面白い。
魔 -
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鳥が好きで、鳥の図鑑をみるのが好きってくらいで、他に特に変わったところもないぼくのもとに、突然魔女が魅力的な(ぼくにとっって)くろつぐみを連れてあらわれる。
そして小さな、不思議で素敵な、魔女や魔法使いのお話しをぼくに聞かせたがる。ぼくも最初は不思議に思ったのに、だんだん魔女とつぐみに会える日を待ち遠しく思うようになる。。
最初はぼくとおはなしの中に出てくる小学生たちに感情移入して、だんだん魔女を受け入れるぼくと、不思議を受け入れる小学生たちを羨ましく思いながら読み進める。けれど5つ目のお話しの後、どうしてこの魔女が、ぼくにおはなしを聞かせたがったのか、ちょっとおしつけがましくて、オーバーな -
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実は読むの2度目。
岡田淳作品を読み始めたきっかけの本。
自分が通っている学校が、急にゲームの中のダンジョンのようになっちゃうってのがドキドキ。
しかもそっちの世界と現実世界を夢の中で行き来しちゃう。
学校通ってたら、もしかしたらこの学校も急に・・・って想像してビビったりしてたかも。
高学年向けだから、撃たれたりしたら死ぬんだよねぇ。
向こうの世界で死んでも、向こうの記憶を無くして、
元の世界に戻るだけなんだけど、それでもはっきりと死ぬって事を書いてるのは低学年向けとは違うなと。
中盤から徐々に向こうの世界の秘密がわかり始めるんだけど、いろいろ考えさせられる。
最初のちょっと浮かれてた -
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この本読み始めてすぐに、
あれ?このおじいちゃんとぼくのコンビどっかでも見たな。
そう思い、ちろっと背表紙の岡田淳の作品一覧をみて
思い出しました!
『願いのかなう曲がり角』の二人じゃないか!
曲がり角面白かったから、今回も期待が持てる。
相変わらずちょっとした事から作り話を展開して行く
おじいちゃんと、作り話と知りつつも
あまりの面白さにちょいちょいツッコみながらも
話に引き込まれていくぼく。
そして俺もどんどんおじいちゃんの話に引き込まれて
笑いまくりましたw
ぼくのツッコミも絶妙だし、おじいちゃんの返しや
話の広げ方、ちゃんと最後はオチが用意してある所も
たまりません。
おじい -
Posted by ブクログ
これは強烈に面白かったです!!これまで子供に読み聞かせを3年半続けて古今東西の名作を読んできた中で一番面白かったかもしれません。少なくともうちの子のウケという意味では最高でした。分量が適度に短めというのもあるけれどとにかく面白いものだから途中でなかなか切り上げることができず4晩で読み聞かせ終わってしまったほどです。物語に演劇がひとつの要素として出てくる通り、ちょうど少人数の劇団の舞台を見ているような感覚がありました。軽妙な関西弁の会話(子供に特にウケた)と、劇団風の芝居がかった台詞、激しいアクションシーンがあることもあって、音読をしていても自分が劇団員になったようですごく楽しくて、音読し甲斐
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登校から始まり1時間目から6時間目、そして放課後へと続く小学校を舞台にした少し不思議な物語。喋る猫、不思議な消しゴムをくれたヤモリ、思い通りになる力を得た子、夢見る力を奪う闇などなど日常からふっと浮揚して不思議な世界へと連れて行く筆遣いが素敵です。
また登場する子らも、わんぱくな子、内気な子、空想好きな子、真面目な子、他のこと一緒に行動するのが苦手な子、いろいろな子が出てきます。そしてそのひとりひとりを受け止める温かい眼差しを文中に感じるのです。それは恐らく作者の眼差しなのでしょう。作者自身による挿絵も小学校の雑多であり温かく楽しい感じが詰まっていて素敵です。