あらすじ
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ある日ぼくは学校で、はでな化粧のふしぎな女の人と出会う。その人はこれから物語る話を聞いて欲しいという。どの小学校にも魔女か魔法使いが住んでいるのだそうで、ぼくがはじめに聞いた話は「踊り場の魔女」という話だった。お話をきかせるのが好きなこの不思議な女性はどうやら魔女らしい・・・こうしてぼくは学校内でふいに呼び出されては、、きかせたがりやの魔女から、魔女と魔法使いの話を、6つきくことになる・・・
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Posted by ブクログ
岡田淳さんの、前に読んだ『選ばなかった冒険』が結構怖かったので、今回も怖かったらどうしようと心配しつつ読んだのだけど、全然怖くなかった。そして面白かった!
小学校に住む魔女たちのお話を色々聞かせてくれる。踊り場の魔女、ひげの魔女、タワシの魔女、しおりの魔法使いなど。どれもなんだか出会えそうな方たち。
それぞれの学年の目線から、小学校の空気を思い出させてくれる。構成もお見事で爽やかな読後感でした。
はたこうしろうさんのシンプルなモノクロ絵が、作品にとても合っていて素敵だった。タワシの魔女が一番好きだったな。
しおりの魔法使いに、一体どんな愛の物語があったのか気になる(笑)
Posted by ブクログ
ほとんどの小学校には魔女がいるらしい。
そうとは知らない時に自称定年退職した魔女が突然現れて、
「いそがなくてもだいじょうぶ。わたしといっしょにいるあいだ、<学校の時間>はとまっているから」
とそこいらの壁に魔法でドアを作って
「この部屋の中で話をきいてくれるだけでいい。いやならいつでももどれる。ひとこと、いやだといえばいい。」
なんて言われても、俺ならなかなか入れないなw
この主人公は、魔女といっしょに現れたしゃべる黒ツグミと少しでも長く一緒に居たくて一歩を踏み出すわけだけど。
この魔女が定期的に主人公の前に現れては、他の学校の魔女のお話を語り聞かせるんだけど、それがまた面白い。
魔女の世界も色々あるんだねぇ。
この魔女が何でこんな事しているのかって理由がかわいいw
定年退職した魔女がどんなお話をしたのか気になったら読んでみるといいよ。
俺は”はずかしがりやの魔女”のお話が一番好きかな。
Posted by ブクログ
「踊り場の魔女」「はずかしがりやの魔女」「ひげの魔女」「タワシの魔女」「しおりの魔法使い」「きかせたがりの魔女」とても面白い。ひげの魔女が好きかな。タワシの魔女にはとても同感した。
Posted by ブクログ
知らないだけで、小学校には魔女がいる。
小学校の魔女のお話。
さすが岡田淳さん。読みやすいし、引き込まれるし、語りかけがすばらしい。とてもおもしろかった。はたこうしろうさんの絵もとてもいい。
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鳥が好きで、鳥の図鑑をみるのが好きってくらいで、他に特に変わったところもないぼくのもとに、突然魔女が魅力的な(ぼくにとっって)くろつぐみを連れてあらわれる。
そして小さな、不思議で素敵な、魔女や魔法使いのお話しをぼくに聞かせたがる。ぼくも最初は不思議に思ったのに、だんだん魔女とつぐみに会える日を待ち遠しく思うようになる。。
最初はぼくとおはなしの中に出てくる小学生たちに感情移入して、だんだん魔女を受け入れるぼくと、不思議を受け入れる小学生たちを羨ましく思いながら読み進める。けれど5つ目のお話しの後、どうしてこの魔女が、ぼくにおはなしを聞かせたがったのか、ちょっとおしつけがましくて、オーバーなしゃべりかたの魔女がなぜ?
それがわかると、今度は自分が魔女だと気づく(笑)
読み聞かせや語り手のママたちは、読んでみるといいかもしれませんよ。
魔女が聞かせるおはなしのいくつかは、作者が雑誌などにすでに発表したもののようです。そこに書き下ろしも加え、こんな楽しい本にまとめてしまうなんて、まさにストーリーテラーですね
Posted by ブクログ
この方の学校を舞台にした不思議な物語は、どうしてこうも面白くワクワクするのだろう。まるで本当に魔女と友達で、話を聞かせてもらったみたいだ。魔女が突然現れて、魔女と小学生のお話をしてくれる…どれも本当におもしろい!きかせたがり魔女、定年してるようには見えない(笑) こんな魔女に会えると楽しいだろうなぁ。
Posted by ブクログ
たいていの小学校には、魔女や魔法使いがいる。
そんな魔女たちの不思議で楽しい話を語るのは退職した魔女。
話をきいてくれるだけでいいと言う魔女の目的を知った時、ニコリとさせられる。
Posted by ブクログ
とても面白かった!こんな魔女に突然会ったら楽しいだろうなあ。
小学校に魔法使いや魔女がいる、なんてきいたことない設定。楽しい。
話に出てくる魔女や魔法使いも色々で、すっきりした、でもなにか味のある線で描かれたイラストと相まって、魅力倍増。
運動場になってぼんやりしてみようとする魔女とか、
そんな魔法あるの!?って感じ。
語りきかせの魔女の話はそれからも増えていくのかな?
いやあ、あたりな本でした。
Posted by ブクログ
小学校には魔女や魔法使いがいる
天然退職した魔女って?!
岡田淳さんのお話、設定が楽しい
さらっとしていてファンタジックで
でもきっとありそうで
楽しいお話ありがとうございました
はたこうしろうさんのイラスト 好きです
でもどうみても定年退職した魔女には見えません
≪ 小部屋には お話をする 魔女がいる ≫
Posted by ブクログ
きかせたがりやの魔女 岡田淳 偕成社
小学校には魔女か魔法使いがすんでいる
魔女はあだ名で呼ばれる
主人公の魔女はクロツグミをつれたチヨジョさんという
100歳で定年した後で
小学校に一年間だけ舞い戻り
一人の小学生
多分著者の岡田さんをつかまえて
ストーリーテリングを隔月ですることにしたようです
その六回の話を綴ってのがこの本になりました
その一年後岡田さんは中学生になり
ある日偶然に電車の窓からチヨジョさんの家を突き止めます
再開した二人は・・・
Posted by ブクログ
岡田淳さんだからね。あったかくて面白い話だった。絵はどうして岡田淳さんじゃなかったんだろう?私、淳さんの絵、大好きなのに・・・もっとも、この絵の魔女は素敵だった!
ストーリーテリングをする魔女って設定が読んでてすごいって思った。
Posted by ブクログ
岡田淳ワールド全開で相変わらず学校を舞台にしたちょっとふしぎな話は素敵。
惜しむらくは岡田淳本人がイラスト描いてないところかな。この人の物語はこの人の絵があって余計に雰囲気を作るから独特の世界観があって好きやのに、ちょっと挿し絵がポップ過ぎるから個人的にはかなり魅力が削がれてると思った。
魔女についても「年配の」とか「おばあさんと呼び掛けるか迷った」とあるのに挿し絵は明らかに若いしスマート過ぎる感じ。
Posted by ブクログ
たいていの小学校には魔女や魔法使いがいるらしい。・・・とは、ぼくがある魔女に聞いた話だ。
これは20年以上前、ぼくが小学生だった時に出会った魔女に聞いた、魔女と魔法使いの6つの話だ。
小学五年生の1学期、ぼくは魔女に出会った。忘れ物を取りに帰って、一人急いで図工室に向かっている時だ。つばが広くて先が尖った黒い帽子、黒っぽい服、真っ赤な口紅、青いアイシャドウ・・・のどう見ても魔女の格好をしている年配の人が、両手のひらをぼくに見せるようにしてうなずいた。
「わかっている。あんたはいそいでる。でもいそがなくてもだいじょうぶ。わたしといっしょにいる間、[学校の時間]はとまっているから。」
しゃべるクロツグミ(オス)を連れて、ぼくを魔女の部屋に連れていく。そして、魔女や魔法使いの話をするのだ。
2ヶ月に一度やってくる魔女は、踊り場の魔女、恥ずかしがり屋の魔女、ひげの魔女、タワシの魔女、しおりの魔法使いの話を聞かせてくれた。
そして、最後に、自分の話、聞かせたがり屋の魔女の話をしたのだ。