岡田淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「二分間の冒険」と似たようなファンタジーを期待して読んだところ、ハードさにびっくりでした。拳銃、ナイフ、血、死体、別の世界で子供たちが殺し合い...。もしあらすじをきちんと読んでいたら小1男児と小3女児(ただし年度末)への読み聞かせには使わなかったかもしれません。しかし結果的には、子供たちも受け止めて楽しめる範囲でした。「今まで読んだ中では出てこなかったような戦いで、怖かったけど面白かった」と口々に言っていました。こうなんじゃないかな、こうすればいいのに、と、それこそ登場人物と一緒に冒険しているようになって頭を使って楽しんでいました。そうして子供たちも楽しみましたが私にとっても文句なしの面白
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Posted by ブクログ
図工室を訪れるふしぎなお客たち。皆お話を聞くのが好き。図工の先生はそんな彼らに学校の不思議なお話をする。
「ねえ、ひま?」という声に戸をあけると、はいってきたのはネコだった。ヒトの気持ちはわからないね。そんな大人びたことを言うネコに先生はヒトがヒトの気持ちをわかっちゃう話を話し始めた。題名は『フルーツ・バスケット』。
ほのぼの面白い。なんていうか、総てにおいて良くできています。フルーツ・バスケットも膝カックンも懐かしい遊びで、大人が読むとノスタルジックな気持ちになります。膝カックンのお話なんて読んだことなかったです。子どもが読むと、知らなかったあそびをやってみようという気持ちになるかもしれな -
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気付くと何か月かに一回必ず読んでいます。
読むだけで自分もその時間を共有しているような、
匂いとか雰囲気とかチャイムの音を体感できる本。
挿絵も岡田さんが描かれていて、それがとても丁寧で細かい所まで描写されているので、「あぁそういえば教室の中はこんなんだったなぁ」とか「先生の机の上にこんなのあったなぁ」とか思い出されます。
先生だっただけあって、本当に細かい所まで見ているんだなぁと。
私が一番好きなのは「カレーライス三ばい」。
大好きだった学校のカレーライスを思い出すからです(笑)
これからもそばにおいておきたいし、我が子にも読み聞かせたい一冊です。 -
Posted by ブクログ
最近岡田淳氏の児童書にハマってます。
この本も、夢中になって読みました。
さすがに、小学校中学年向けなので、簡単に読めます。
この本のなかの、びりっかすの神さまは、4年1組のなかで、テストの成績やかけっこや給食の早さなど、いろんな競争でビリになった子だけに見えるようになる不思議な存在です。びりっかすさんが見えるようになると、同じくビリでびりっかすさんのことが見えている仲間同士で、テレパシーで会話が出来るようになっていきます。皆がわざと手を抜くようになったらどうなるのか、子供たちはそれをどう感じるのか。読み出したら止まりません。
最後は感動しました。
岡田さんの本は、読み始めるとすぐに、自分が -
Posted by ブクログ
面白かった〜!
久しぶりに、児童小説読みました。
現実の世界と、まるでロールプレイングゲームの中のような世界を、眠って見る夢を通じて行ったり来たりするファンタジー小説です。
夢といっても、どっちが本当の夢なのか分からない。どちらも存在するんです。
しかも、”主人公一人が”ではなく、クラスメイトがそれを共有するという不思議さ。
主人公たちは、どちらかの夢を終わりにさせるんじゃなくて、どちらの記憶も失いたくないから、二つを合体させるために、仕方なく冒険をすることになります。
目線は常に、学とあかりなのに、あちらの世界では、隣のクラスの転校生勇太が主人公だと言う不思議さや、さらに、戦いの訓練や、