岡田淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
二番目に読んだ岡田淳。これも、長男が寝る前の読み聞かせに用いた。
岡本淳の代表作をいくつか読んだ後であらためて思い出してみると、この作品は時期的に見て、それまでに描かれた岡田作品のある意味、集大成的な位置づけができそうに思われる。
僕の考える岡田さんの基本テーマとは、「みんなの心がばらばらの状態であっても、決してあきらめず、まず一人から行動をはじめれば、
みなの心に共鳴現象が起こり、今までの日常からは考えられないような、不思議な一体感が芽生えてくる」、
というものだ。この作品は特に、ひとりでの日常の地味な「戦い」を、ファンタジー世界での冒険になぞらえるというところに重点が置かれた作品になっている。
こどもの日常における、なかなか得難い、しかしだからこそ輝かしい経験というものは、こういうものではないか
と信じる作者が、それをファンタジーというかたちで疑似体験させながら、日常そのものを変えていこう
という作者の信念が伝わってくる作品群である。
それをより日常的な世界として描いたのが古田足日であれば、もはや日常の世界として描くのが難しくなり、ファンタジーの世界に仮託して描かざるを得なくなったのが岡本淳なのではないかと思われる。