岡田淳のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1時間目から6時間目までに放課後、暗くなりかけて、夜といくつかの小学校とそれぞれに時間割に合わせた短編集の詰め合わせの児童書である
ふしぎの時間割というタイトルに合わせて現実的な学校に見せかけて喋る猫や不思議な消しゴムを渡してくるヤモリ、魔女に不思議な泣き声を持つ少女とファンタジーと学校を掛け合わせた小説たちである
児童書なので読みやすいのはもちろんのこと絵柄も可愛らしく作者の岡田淳が描いていると気づいた時には図工専任教師として小学校に勤務していた経験を最後の作者説明で読むとなるほどだからこそこんなにも小学校の空気感を詳しく描写できるのかと思った
最近小学校の事を思い出すと治安のよくない小学校 -
Posted by ブクログ
だれだってビリになんてなりたくない。みじめで悲しいもの。でも、かんばれば1番になれるかというと。それもちがう。世の中できる子だけが評価される。
人に負けないように走り続けたお父さんは死ぬ前に「がんばれ」という言葉をのこす。それに対して「人に勝つことが「がんばる」ということことだったら、「がんばってほしくない」というお母さんの言葉が印象的だ。
このお話では、ビリの子だけが見える不思議な神様が登場する。神さまと頭の中で会話もできる。クラスでビリの子と、そんな秘密を共有するなかで、いつしかみんながビリをめざすようになる。
主人公は最後に1番になるためにがんばるのではなく本気で走ることの大切さに -
Posted by ブクログ
シリーズ本だそうですが、これから読みました。
探偵になったばかりでどきどきしているというカメレオンのレオンに、高校で歴史を教えているヒキガエルのヒキザエモンが、自分もはじめて教壇に立ったときは不安だったと言い、
「いまのそれがしが、あのときのそれがしにいってやりたいことを、いまここでレオンどのにいうのでござるが、問題というやつは、おこるときにはおこるし、おこらないときにはおこらない。そして、もしおこっても、なんとかなるものでござるよ。」
私もいつも、初めてのことの前には緊張し、「案ずるより産むが易し」と自分に言い聞かせていますが、この言葉もそれに似て、勇気が出る気がしました。
第三話がよ -