あらすじ
ふしぎな黒猫に誘われて、学校の校庭から、子どもたちだけが住む世界に迷いこんでしまった悟。やがて、悟は仲間とともに、この世界を支配している竜と闘うことになります。予想できない展開の連続の中で、子どもたちは〈一番確かなもの〉を探していく。壮大な冒険のドラマ。
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友達のおすすめ。
小学生の頃に好きだったと。
不思議な世界というところが気になって読み進め、
ささやかな恋や仲間と協力して得た力の大きさ、
自分を信じること、
など心に残ることたくさんあり、
次が気になってあっという間に読めてしまう。
ラストシーンは竜が可哀想になったり。
王の不安な気持ちも分かるけれどね。
私は小学生の頃、こんな長い細かい小説は読めてなかったと思うんだけどな。
息子にも紹介したい。読めるかな。
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先が読めずおもしろい。
冒険の世界に没頭した。
解説では上野瞭さんが、
「児童文学の世界では、“人生をいかに生きるか”とか、“社会のゆがみにどう立ち向かうか”といった作品が高く評価されがちだ。ドキドキ、ワクワクするおもしろさが軽く見られ、“物語の中の意味だけを抜き出す誤った読み方”が正しいと思われる場合もあった。」と伝えている。
解説を読んでハッとした。
意味を見出すことはさほど重要なことではない。
大人になると忘れてしまう世界。
想像する喜び。
自分の心に素直でいること。
二分間の冒険が思い出させてくれました。
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自分を基準にするということ。自分がどう思うかを大事にしたい
あと、何もかも与えられているんじゃなくてなにかの後ろには誰かが動いているということ。
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小学校入学直前、初めて両親の読み聞かせなしで読んだ本で、読書にのめり込むきっかけになった。一緒に冒険しているような気分で読んだ記憶がある。自分でページを捲る楽しさを教えてもらった。
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小学六年生の時、友達から勧められて読んだら、思いの外ハマってしまって、そこから本に触れていくようになって、読書が好きになれたきっかけの一冊。本当におもしろい。
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✳︎✳︎Audible✳︎✳︎
「もう消えてしまったよ、俺とお前だけの世界だからな」にぞわぞわぞわ…真実がここにあるな。
きっとこの世界も、自分が消えてしまったら無くなってしまうのだうと思うと…わかっていても確かだと思う今の世界がひっくり返る気分。
6歳息子は謎が難しいらしく、話の筋を追うだけで精一杯そうだけど、それでも続きを聴きたいとせがみせがみ2人して夢中。
なんだか人の名前が覚えられなくて、最後まで「かおり」しかピンとこなかったけど、全くそんなことは問題でなくて、だれかが何なのか、本当に確かなものはなんなのか、予備知識なしで聴くのは面白くて幸せな時間でした。
子供達だけで生活している世界とか、時間が若さだとか、『はてしない物語』や『モモ』を彷彿とさせて、エンデ好きにはたまらないはず…わたしがなぜか日本のファンタジーを子どもの頃通らなかったので、大人になった今楽しんでいます。
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子どもに「この本おすすめだよ」と薦めたものの、良かったという記憶しか残っておらずウン十年ぶりに再読。
次はどうなる?とページをめくる手が止まらない話の展開、主人公 悟くんの心の動きの軌跡に読んだ後じんわりと心動かされる、ワクワクドキドキの冒険ものに終わらない素敵なお話でした。間違いなく良書だと思います。
Posted by ブクログ
2025/02/07
読書することから離れてたけど久しぶりに
また本を読みたいなと思い
読みやすい本をとこの本を手に取った( ˊᵕˋ* )
久しぶりに再読…そして涙(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)笑
前回読んでから約二年も経ってたんだぁ…
“誰か”を探しながら自分とは違う世界での
冒険もどうなるんだろぉって考えながら
ワクワクしながら読み進めることができて楽しかった♡やっぱりこういう一昔前の文体?話し言葉好きだなぁ♡最初から最後まで飽きないで一気読みできたのと、最後の終わり方も好きだった♡
Posted by ブクログ
いい大人が夢中になって読んでしまった…笑
ドキドキ、ハラハラしました。
物語に出てくるなぞかけが全く解らず、情けないない…(☉。☉)
歳をとっても柔軟な頭と心でありたいと切実に思いました。
子供はもちろん、大人にもオススメな1冊です!
Posted by ブクログ
これまで読んでみた児童文学書の中で、一番感動した本のひとつ。
表紙の絵の通り冒険物の物語なのですが、面白い設定ではじめから物語の世界に引き込まれます。
大人でも答えを出せない根本的な問いに、少年達の会話の一つ一つ、主人公の心のなかで行われる葛藤の一つ一つが答えを導いていく過程に感動。
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小学生の時に面白くてすぐ読めた本。
干し肉とか水とかの食料がうまそう。
後恋愛的な感情もあって、ふと我に帰った時に虚しさなった記憶があります。
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再読。
自己の認識と、社会性の芽生えを扱うジュブナイルでありながら、何よりも幾つもの謎と冒険に心躍らされるファンタジー。構成も面白く、その見せ方も気が利いていて小洒落ている。思春期の子どもたちに是非読んでほしい児童文学の傑作。
Posted by ブクログ
この感動は未だかつてない。
これほどだとは思わなかった…!
騙されたと思って読んでみてほしい。
この世界で一番確かなものは?
それは…すごい話。展開も良かった。戦いも良かった。これはどういう結末なのか先をいろいろよそしたが、全く違った。ここまで考えられていて最後も綺麗にまとめる。すごい。
こんな話を書いてみたい。いやとうていかけない…!
子ども向けとは思えない。これは歴代ナンバーワンだ。
Posted by ブクログ
とても良い。
日常と地続きになったファンタジーの世界、敵に奪われるのは命ではなく時間(つまり若さ)、謎かけ、疑心暗鬼、力を合わせて解決、ほのかな恋愛感情、そして「たしかなもの」の正体。すべてが良かった。
これ小学生が読んだら本当にやばいんじゃないか。男女一組になって冒険するあたり、絶対にクラスの好きな子と冒険しているところを妄想しながら興奮して読むでしょう。
しかしイラストはいただけない。特に表紙。
太田大八さんはとても器用な方のようで、いろいろなタッチの挿絵を描いているが、この劇画タッチは気持ち悪くでダメだと思います。
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小学生であった、悟が子供の世界にいって、竜と戦う所から、もとの自分の世界に帰るまでがドキドキしました。
また、面白いと思ったシーンは竜と戦っているところです。
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自分が子供の時は通らなかった岡田淳さん。
素晴らしい〜ドキドキするファンタジー、前置きもコンパクトに、世界が壮大すぎず。真の敵が竜じゃないってところのなんか気持ち悪さみたいなものも30年経っても古くない、納得できる、刺さる展開だと思う。異世界に紛れ込んでしまうドラえもん映画っていつも面白くてちょっと怖くてドキドキするんだけど、これがアニメーションじゃなくても描かれる世界のルールや怖いところを読んで理解できるようになってほしい。面白い!って少年少女がまだまだこのお話と出会ってくれることを願います。
Posted by ブクログ
そういえば読んだことなかったかも?と思って!
読み継がれる名作はやっぱり面白い。
二分間の冒険、の二分間ってなんだろう?と
思わせるタイトルもさすが。
別世界に飛ばされた悟は、
もとの世界に帰るために、
猫を探したり竜を退治しようとしたり…
さあ、果たして二分間のうちに帰って来れるのか?
Posted by ブクログ
「実は何人もいた」、「爺さんが剣を石に突き刺していた」という事実に度肝を抜かれたのをよく覚えている。
❇︎
最後、元の世界に戻ってきて最初の日常に戻る…この後味の良さはそこらへんじゃ味わえない
Posted by ブクログ
今では子どもが異界やパラレルワールドに行く児童向けファンタジーは山ほどあるが、この本が出た昭和60年(1985年)にはそんなしゃれたものはなかった。外国のにはナルニアとかあったけど、岡田淳の物語は普通の日本の公立小学校の児童が登場人物なので、エドマンドとかペベンシー家なんてのよりずっと親しみやすく、覚えやすく、画期的な作品だったと思う。
今読むと、挿し絵が古いかな(太田大八さん好きですが)と思うし、登場する子どもたちの名前が昭和の感じはするけど、物語はやっぱり面白い。
なぞなぞの部分は『ホビットの冒険』を思い出すよね。
挿し絵を変えれば、新たな読者も獲得できるんじゃないかとも思うが、この絵がいいという人もいるだろうし(『霧のむこうのふしぎな町』も新しいイラストで出たあと、前のが良かったという声がかなりあったし、『光車よ、まわれ』も前の司修さんの絵が私は好き)、2パターン出すのはコストの問題があるだろうし、難しいかな。
表紙や挿し絵の絵柄で本を選ぶ子どもが多いから、こういう作品は大人がちょっと読んであげて薦めるといいんじゃないかと思う。
Posted by ブクログ
YAブックガイドから。2分間の必然性はなかったけど、インパクトを重視してということか。その部分を考えず、純粋に異世界ワープものとして見れば、結構楽しめました。バトルが謎かけってのも、血生臭くなくて良かったし。
Posted by ブクログ
悟にあった時間は、体育館から保健室に行って戻ってくる二分間だけのはずだった。
だが悟は校庭で黒猫ダレカに出会った。
そして魔法の時間、魔法の場所に入り込んだのだ。
黒猫ダレカは悟の頭に語りかける。「ちょっと遊んでくれよ。おれを捕まえたらお前の勝ち。もとの世界に戻してやるよ。時間はたっぷりある。この世界でお前が老人になるかならないかというころに、元の世界ではやっと二分間がすぎるくらいさ。おれの探し方?おれは『この世界で一番確かなもの』の姿をしている。じゃあがんばれよ」
悟が迷い込んだのは深い森だった。出会ったのはクラスメイトと同じ顔と名前を持つ少年少女たち。
この世界では子供だけで暮らしていて、毎年それぞれの村から選ばれた二人が竜と知恵と力の戦いに出かけるという。竜に負けたら老人にされる。勝ったなら世界は竜から開放される。
悟はかおりのペアとして一緒に竜退治に行くことになった。
この世界の子供たちは、自分たちが選ばれたら竜との対決にゆくというルールを教えられるわけでもなく、大人という存在を知ることもなく、ただ『知って』いる。だがそれ以外のことは何も知らない。自分たちの食べ物はどうして出てくるのか?どうやって生活をすればいいのか?
悟とかおりが進んでゆくと竜退治に失敗して老人となった者たちに出会う。自分たちもこうなるのか?今後ずっとこれが続くのか?
しかしある村で、二人は秘密の竜退治の剣を手に入れたのだ。「これから向かう竜の館には多くの少年少女たちが集められている。だがこの剣を持った者だけが竜を倒せるのだ」
その言葉に励まされた悟とかおりは、竜の館に辿り着いた。
そこには他の村々から来た二人組の少年少女が集められている。
奇妙な沈黙、奇妙なよそよそしさ。
竜退治の順番が決められる。
だが、自分たちこそ本当に竜を倒せる武器を持っている悟とかおりは、そんな順番を守るより、竜を早く倒して他の人たちを助けようと考えるのだった。
===
日常からいきなりファンタジー世界の冒険へ。
この冒険は現実世界では二分間だとわかっているのですが、子供たちでの竜退治や、この世で一番確かなものとは?という問とか、竜がいる事が前提の世界で竜を退治したらどうやって生活してゆくのだ、など本格的な冒険になります。
この世界は「子供」「大人・老人」がきっぱり別れていて、子供は「生活のことは考えなくて良い。ただ竜退治に選ばれたら出発する」というだけだし、老人は「負けたもの」「ズルいもの」となっています。
しかし悟が「ぼくの世界の老人はちゃんと生きている。この世界の老人は死ぬのを待つだけ。こんなの生きていない」と言い、最初はお互いによそよそしく、この生活を当然だと思っていた子供たち同士が、協力して竜退治のからくりを探り、協力して倒す、もし負けたとしても次の者に繋がる負け方をする、そして倒した後はどうしようと考えるようになります。
しかしこの竜システムの根本の大人がズルい〜。お話としてはよくできているなーと思いました。
二分間であっても大冒険。
悟少年にとっては、「確かなもの」がわかる時間であり、ちょっぴり恋もありましたね。
Posted by ブクログ
SFではあるが、ファンタジーの要素が強い。不条理感も強いが、子ども向けではこれが限界か。内在するもう一人の自分の仕業により物語がすすむ。
竜の正体が巨大なオオサンショウウオである理由はわからなかった。
Posted by ブクログ
このラストはどうなんだろう。元の世界に戻る前に出した悟のこたえ。その後のダレカの反応。盛り上がってた気持ちが急にしぼまされた。もうちょっと冒険の余韻があってもいいんじゃないでしょうか。
それと、この世界で一番確かなものの答えは「自分自身」だったが、ダレカが自分ということは自分は自分ではなかったということで、それは確かなものと言えたのだろうか。
中身は面白かったです。
Posted by ブクログ
子どもの頃に読んでいたら、もっと評価は高かったと思う。大人になってから読むと、先が読めてしまう…。
岡田淳の「選ばなかった冒険」と大筋は同じで、異世界に引き込まれた子どもが冒険を通して成長する物語である。本書も面白かったけど、私には「選ばなかった冒険」の方が印象に残った。
※以下「選ばなかった冒険」のネタバレを若干含む
「選ばなかった冒険」では主人公が男女2人いて、どちらの心情も描かれている。脇役も、取るに足らない存在であることに劣等感を持っていたり、現状を何とかしたいと努力をしていたりする。また、主人公自身も実は作中ゲームの中で「脇役」の1人だったりする。
視点が固定されておらず、色々な見方で世界を眺められるのがよかった。それが物語の中に入っているような、自分も登場人物の1人になったかのような没入感を生んでいたと思う。作中の設定も「私もこの冒険をしたかもしれない」と思わせるようになっていた。
本書は、主人公の少年の一人称的に語られる。読者も見物客的な感じで、せっかく本なのに映画を見たあとような読後感だった。
とはいえ、名作だと思うし、子どもだったら夢中で読むと思う。
Posted by ブクログ
6年生の読書感想文に。面白かった。私は子供のころからファンタジーが好きだったので、自分が子供の頃に読みたかったなあ。息子はちょっと怖かったみたいで、別の本で読書感想文を書いてました。