福永令三のレビュー一覧
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ネタバレ三郎の病床からの復帰、ダマーニナの活動開始、雲影刑務所でナルマニマニの小人文字解読、アラスベ商事(あらゆる全てのことをやる)の社長・ベニザル=ワーガス(本名はキザル=ワーガス)の脱獄。
前半は全体の話が少し進行し、後半はメイン4人以外の動き。後半の方が軽い話で面白かった。
アラエッサが名づけた"気の利く散歩"は、まゆみと三郎を2人きりにしておくためでもあり、アラエッサとストンストンもまた、二人きりのおしゃべりが楽しく、まゆみや三郎に聞かれる笑われてしまうような思い出も気安く打ち明けられた。p145
というエピソードが好き。
三郎はダマーニナと火山を突破する際、ダマーニナ -
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ネタバレ今作は主にアラエッサとストンストンの逃亡の旅。本当の最後の方で4人合流するので全体を通して進展はさほどないが道中のやりとりが面白かった。
クレヨン王国に戻ると、アラエッサとストンストンは伯爵となり、下世話人という名目の監視の大男がそれぞれに付き、窮屈さを感じつつ、三郎を助けるためまゆみを探そうと脱走したところ、三郎とまゆみを殺した凶悪犯として指名手配された。
その凶悪犯としての経緯が、まず三郎をアラエッサが殺し、ストンストンがまゆみを殺すのを躊躇っていると、アラエッサがまゆみをも殺したというもので笑った。
例えの怖い話として、結構生々しい死体や棺桶の話をしだしたアラエッサも面白い。
また、凶 -
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ネタバレ冒頭の試験から落ちたという現実的なショック。そこから、三郎と会って、アラエッサやストンストンと会って、クレヨン王国に行って、準備して、という流れまでまゆみと同じように冒頭の出来事など吹き飛ぶくらいワクワクした。
後半は、第二次世界大戦の戦死者がこけしとして登場したり、まゆみがクレヨン王国から出て目が覚めると広島の原爆跡地にいたり、思ったより重いテーマが少し出てきた。月のたまご自体が人間たちの憎しみなんかを回収する役目があるため、その月のたまごを守り育てる婆さん(人間とは逆の歳の取り方をし、最後は赤ん坊になる)が脱皮する度に憎しみの生物を落としていき、アラエッサとストンストンのやりとりで明るさが -
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ネタバレ王妃の12の悪い癖を1年がかりで更生していくというストーリー。
たぶん、私が人生で初めて手にした小説。
「なんだか不思議な事でもおこりそうなかんじです。
サンタクロースを信じていた頃の、クリスマスの夜も、こんなふうな気持ちでした。」
幼少の私にはこのフレーズがやけに印象的だった。
季節描写がとにかくみずみずしく、ひと月ひと月、独特の世界観があり、独特ゆえに結構色んなシーンを覚えていた。
大人になった今読むと、王様もたいがいじゃないかと思ってしまう。9月の刑務所と12月のお墓島では捕まるし、そもそも国をおっぽりだして一人逃避行って責任感ないのか!とかね。
そういえば、1月にホットケーキを焼く件、 -
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「林くんのハヤシライス」という言葉が頭に残っていて、20余年ぶりに再読。
主人公の「わたし」は、著者である福永先生本人。
童話作家である彼は、自然の中で、キジバトとおしゃべりしたり、オタマジャクシを育てたりしながら、暮らしている。
ある日、自然に帰したオタマジャクシたちが、日照りの危機にあうことを心配した「わたし」は、キジバトの「ブースケ」、オタマジャクシの指南役であった金魚の「A金先生」とともに様子を見に行く。
そこに、雨雲とともに現れた、24色の巨大SL。
それは、「わたし」の幼少期の友人であり、戦火で亡くなった「林くん」が、24色のクレヨンで描いた「ゆめ列車」だった。
「わたし」と「 -
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クレヨン王国シリーズが大好きなんですが、1冊目は不思議と未読でした。古本屋で状態のいいものが売られていたので思わず購入。これがシリーズ第一作目なんだと思うと、なんだか感慨深いです。
12の町をめぐり、王妃の悪い癖を治しながら王様を探すという構成で、登場人物たちもユニークでおもしろい。福永さんは文章がとてもお上手なので読みやすく、頭の中にイメージが湧きやすいのも素晴らしいと思います。また、初期の頃の三木さんの挿絵は本当に素敵で大好きです。
物語としては2作目からのほうが好きなので★は4つにしましたが、永久保存版として大切にしたいと思います。 -
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子供の頃にはあまり理解出来なくて、冒頭の魔法使いを探す遊びしか覚えていなかった。
何度も読んだはずなのに、断片は覚えていても全体のストーリーが頭に入らなかったのだ。
肝心の赤とんぼの名前も「よしえ」だと勘違いしていた。(ここが一番のテーマでもあるのに!)
今改めて読んでみると、経済や教育、人々の生活の変化などいろんなものが揺り動いた昭和の時代を切り取っていたことに驚く。
例えば各家庭の教育方針の違いだとか、美奈代たちのお母さんがシングルマザーでバリバリ働いて他の母親から奇異の目で見られているところなども、まだこの時代には新しかったとも思うし、今の時代に通じているとも思う。
そういえば田舎であ -
購入済み
夢をもつこと
どんな苦境にあっても…苦境にある時こそ、夢を捨ててはいけない。夢にしがみつかなくてはいけない。
クレヨン王国で夢を叶えた清少納言、夢を売ってしまった百点マシン(と、代わりに「こちらの」世界へ戻ってきたマシンのかげ)、クレヨン王国から夢をもったまま帰還し、これから大人になっていくさつき。
王国へ脚を踏み入れた3人の、三様の行く末から、作者のメッセージが伝わります。 -
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