福永令三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大人の考える、「子供に与えたい良質の物語」が毒気の抜けた楽しいものであるならば、これはいささかビターかもしれない。
いかに人間が自然を大切にしているかを説明するために
「学校では杉の植林をしているもの」と言った女の子に対して浴びせられたのは「それを切って、金にするためだろ」という言葉だったり。
夢を売って大きな城を手に入れた男の子は、もはや瞳に光をなくし、ぼんやりと老人のようになっていたり。
(彼はそのまま。影が彼に成り代わってこちらの世界に戻ってきて終わるのだった)
小学生にはいささかきつい話だったかもしれないけれど、なぜか好んで読んでいましたね、樓主は。
「月のたまご」なん -
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