桜井章一のレビュー一覧
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ネタバレ藤田さんはサイバーの経営判断をする時など、シンプルに考えた方が良い時に専門家の意見は聞かないようにしているそう。
専門家は他の人が言わないような難しいことなども考えがち。
最後の最後の大事な判断はそれでは良くない。
自分のタイミングで勝負をしたはダメ。
同僚の活躍、友人の働き方、他社の状況などによって、状況的に勝負のタイミングが来たわけでもないのにそっちに惹かれて自滅するのは辞めた方が良い。
麻雀も4人いるのだから、確率論では25%、強い人でも30%ほどしか上がれない。
ただ、弱い人ほど毎回上がろうとする。
ここは相手の上がり牌に突っ込まないで凌ぐ、ここは勝負どころ、などタイミングを見極め -
Posted by ブクログ
麻雀界の鬼才である桜井章一さんが、麻雀に限らず、他の勝負事でも通用する普遍的な真実を教えてくれている本です。タイトル通り、「勝負事」についてかなり深く書かれていますが、それだけでなく、運気の流れや感覚的なものなどを、達観した視点で書いているところが本書の特徴です。
特に私の場合、プレッシャーに弱く土壇場で力を発揮できないことがこれまでたくさんあり、この点を克服したいと考えて本書を手に取りました。
本書では「勝ちたい」と「負けない」は違うということが最初に提示されます。
「勝ちたい」という気持ちは、自分を示したい・・・といった欲望から生じたもの。「勝ちたい」という欲は際限はなく、自然界を見渡して -
Posted by ブクログ
ネタバレ「洗面器から最初に顔を上げたやつが負ける」
仕事のレースで脱落していく人を順番にあげると、
①忍耐力のない人
②目標設定の低い人
③固定概念が強くて変化できない人
力が入ると勝負に勝てない
力んで仕事がうまくいかないタイプは、自分に執着している人が多い。「俺がこの仕事を取るんだ」とは「自分の目標を絶対に達成してみせる」といった感じで、俺が、自分が、というモードが全面に出ているのです。
反対に自分のことより全体のことを考えている人、たとえば属しているチームが目標到達することを念頭に置いて頑張っている人は、不思議を力みがないものです。
キレればそこでゲームオーバー
二度続く成功パターンはない -
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「ソースは俺」に類する独り言なので根拠を求めても無駄ではあるが、価値観を同じくする人が読めば勇気づけられる文章だと思う。価値観が合わない人にとってはゴミでしかない。
それは著者本人も自覚していて
「だから本にしても、私は自分の独り言を誰かが聞いてちょっとでもヒントになってくれたらという思いで書いている。」(P.124)
という記述がある。
このように押し付けがましくないところがよいところである。
タイトルだけ読むと努力せずにダラダラ生きるための方法が書かれていると思うかもしれないが、それはまったく違う。努力という言葉の捉え方次第なのだが、肩肘張らずに自然体で生きよというようなメッセージである -
Posted by ブクログ
伝説の雀鬼、桜井章一氏による人間観察についてのエッセー。
本書の内容を簡潔に表現するのは難しい。著者がこれまでの人生経験を元に人間を観察する場合のポイント=著者の“モノサシ”を紹介している、というところだろうか。
(「はじめに」に、人が人を見るときにはその人の“モノサシ”が使われるとある。)
とにかく、その桜井氏の“モノサシ”について、思い付くがままに書き著されているという感じで、一冊の本としての構成、まとまりなどは考慮されていないような印象を受けた。
だが、さすがに随所に感銘を受ける話がある。文章表現については決して素晴らしいとは言えないが、その背景にある主張は、なるほどなぁ、そうだよ