桜井章一のレビュー一覧
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「男の器、っていうと大きければいいんだろ」ていうイメージがありましたが、その既成概念をうまくとっぱらって書かれたという印象を受けました。
粋であり、筋を通す。
道楽ではなく、いつも遊ぶ事を考える。
など生き方としてなるほどなーと思う点も多々ありました。
若干内容が繰り返されてる点が否めないですが、面白かったです
麻雀で生きていくっていうのはなんとなくアウトローな感じがしていますが、すごく楽しく麻雀を打たれている場面が目に浮かびました。
ただ、あとがきで書いてありますが、あくまでこれは一例。
自分の生き方を考える上でこういう選択肢もあるのかという風に考えられただけでも、読んだ価値があると私 -
Posted by ブクログ
どんな人か気になっていたので購入。
なるほど、言っていることは分かった。
この人はかなり感覚的な人なのだな。
感覚的なことを人に伝えるのは難しい。
例えば「耳で見る」とか。
ただ、論理で説明できることは限られているし、最近はこういう感覚的なことこそ本質だったり重要だったりと考えが変わってきた。
だからこの本は芸術的感性で、全体の話から感じ取るものなのかなと。
準備・実行・後始末、の考えはわかりやすかった。
日常的にこういう訓練をしていることが、勝負のときの決断力などに結びつくということか。
強い人はやはりその勝負だけでなく、その人の人生そのものが強いのではないか。 -
Posted by ブクログ
麻雀で名の通る著者の著者自身の考えを恰好つけることなく素直に書いた本。著者の生き方がいわゆる常識とはかけ離れており、それを素直に書いているため、世間一般で言われているところの「良い」とされる生き方、考え方に対して改めて考えることができる本である。そのように著者が自分自身が思うところを思うように生きてきたので、このように生きることもできるということを読み手には伝えてくれる。僕自身が思うところともかなり通じるところがあり、特に努力というところをはき違えている日本の努力像には示唆に富んでいる。ただ、これこそがすべてだとは思わないので星は三つにした。
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Posted by ブクログ
全体として、柔軟、自然、無我、身体を大切にしている印象。
逆に信念、決意、知への現代の過大評価に反発。
「粋」、「持っている」という感覚。
下記抜粋。
器は大きくなくてよい、大きな器に小さな料理は似合わないように
柔軟で適材適所な器。
粋な男はかっこいい
「活き」「心遣い」「気風の良さ」をもった焼き鳥屋のオヤジ
お金より客の立場に目がいくような商売をする眼鏡屋のオヤジ
欲しくない時計を買う著者
勝ち負けにこだわりすぎるのは野暮(粋の反対)
「何かをもっている人間」
ちゃんと生きてきた人間はそれぞれオリジナルな何かをもっている。
知識に取り憑かれた人は、知識を得ることが生き -
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勝ちを求めすぎると弱くなる 負けない
チャンスをものにするかどうかは、そのほんの一瞬に、自分にくっついてきたチャンスを感じ取り、どう活用するかにかかっている
チャンスに置いていかれることを少なくするには、普段からチャンスに追いつけるように脚力、瞬発力を磨いておかなければならない
"間違いの流れ"が目の前に現れたとしても、そのときも正しい姿勢を貫けばいい。それが「負けない」ことにもつながっていく
「素で見る」というのは、リラックスした状態に自分を置くこと。人間は素の状態になったときにもっともリラックスし、もっとも強さを発揮する
勝負に強い人、「負けない」人は、緊迫し -
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ネタバレ場の流れを感じる、そしてそれが良い流れであっても悪い流れであっても乗っかる。
そして時には待つことも大切である。
といういかにも麻雀の世界で戦ってきた人の文章だと思った。
そして最近思っていた「強い人は余裕がある」「余裕がある人は強い」ということが、ちょうど最終の章の方に書かれていた。
自分で漠然と考えていたことが、文章になっていてすごく呑み込めた。
強い人、は多少のことには動じない、だから余裕がある。
なぜ動じないか、というと強いからであって。
卵が先か鶏が先か、のような話だが要するにワンピースの1巻の「シャンクス」などまさに適例だと思った。