北方謙三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
久しぶりに、ハードボイルドの北方謙三を平積みで見た。
もちろん即購入。
北方謙三をはじめて読んだのはいつだったか?
確か「あれはまぼろしの旗だったのか」というタイトルだったような気がする。
まだ高校生の頃だろうか?
それとも大学生になっていただろうか?
北方謙三のハードボイルドに魅せられて、結構コレクションした覚えがある。
自分では絶対にできない、ハードな男の世界。
とにかく憧れていた。
いつも登場人物は強い男で、心の中に獣を飼っている。
知らず知らずのうちに、心の中の獣が大きくなり、そして自分で抑えきれなくなり、破滅へと導く。
そんなストーリーが好きだった。
その北方が、ある日 歴史小説を書くといって、ハードボイルドから離れていたが、久しぶりの文庫・平積みとあっては、買わずにはいられない。
すれた感覚で世の中を見ることしかできず、世間や常識を敵に回し、壊れていく弁護士の姿を描いているが、以前のわくわくするようなストーリー性はなく、オムニバス的に主人公を中心にいくつかの事件や出来事が通り過ぎていく中で、主人公が勝手に壊れてしまった。
自分がすれたのか、北方のオーラが消えてしまったのかは定かではないが、期待を裏切られたような、味気なさ、物足りなさを感じたのは私だけだろうか?今度時間ができたら、老いぼれ犬やブラッディードールを読み返してみようかとふと思っている。