三崎亜記のレビュー一覧

  • 終舞! コロヨシ!! 3

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    三崎亜紀のファンタジースポ根。完結巻。
    良し悪しは、二作目と同じ。架空のスポーツと、それを取り巻く世界の設定は、破綻なく興味深いので面白い。しかし他方で、競技の描写が抽象的かつワンパターンで、どっぷりとはまることが出来ない。
    最終巻ということで大きくした話を着地させているのはよいが、さすがにご都合主義過ぎる嫌いもある。まぁ、この作風で裏切る展開はなかなか作れないと思うが。
    と、思うところは多々あるが、なかなか実力派の作家が書く小説ではないので、そういう楽しさはあったと思う。
    それにしても解説がひどい。
    3-

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    2016年07月03日
  • 決起! コロヨシ!! 2

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    三崎亜記によるファンタジースポーツ青春小説。続きのものの二作目。
    少年漫画誌的にスタンダードなスポ根を、キチッとした文体でやっている。
    展開に捻りはないものの、架空のスポーツの書き上げ具合はなかなか。これまた架空の国政を絡めた、競技相手以外との戦いもストイックに書いていて話に奥行きもある。
    ただ、主人公が課題にぶち当たって、周囲のなぞの人物たちとの修行で成長していくという過程に、「どんどんすごくなっていく」感じが上手く汲み取れない。ありきたりでも面白いものは、この辺りに興奮するものではないか。
    次が完結編。
    3+

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    2016年06月26日
  • 玉磨き

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    三崎さんには「廃墟建築士」に代表されるような建築物や町に対する強い執着心と、「動物園」のような職人に対して強い思い入れを持つ2つの系列があるようです。
    この作品はは職人の世界ですね。もっとも三崎さんのことですからとてつもない職業ですけど。
    なんとも非現実的で幻想的世界。主客が逆転した論理。考えてみれば安部公房に似た世界です。そう思って調べてみると「エンタテインメント界の安部公房」と称した書評に当たりました。うん、確かに。
    結論のわかりにくい物語ですが、三崎さんの描く不思議な世界で遊ぶのが(いや、遊ばれているのか)なかなか楽しいのです。

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    2016年06月22日
  • 鼓笛隊の襲来

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    赤道上に発生した戦後最大規模の鼓笛隊が勢力を拡大しながら上陸する。避難する人々、近づく大音響。---『鼓笛隊の来襲』 そこにいるのに誰も気づかないあの子に気づいてしまった私。---『校庭』、ほか日常に紛れ込む不条理を描く短編集。

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    2016年05月16日
  • バスジャック

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    ネタバレ

    不思議なお話でした。2階扉でコメディっぽいのかと思いきや送りの夏は思ったより深かった。
    世界観は嫌いではないです。

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    2016年03月21日
  • バスジャック

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    いろいろなタイプの短編が収録されている。
    しかし、作者の個性が発揮されていない作品が多く、
    消化不良気味。
    ネタは申し分ないと思う。
    もう少しインパクトが欲しい。

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    2016年02月24日
  • コロヨシ!!

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    ネタバレ

    架空のスポーツ「掃除」に情熱を傾ける男子高校生の物語です。

    現実にはありえないものをあるように思わせるのが作者の持ち味ですが、中短編では控え目なこの表現力を全開にしたらこうなるのかと、面白く読ませてもらいました。

    内容としては青春小説の王道を踏まえ、多分にライトノベル的・少年誌的であり、その手の話に慣れている人間にはとっつきやすかったと思います。

    ただ中盤以降の「修行」時代は、どこを目指しているのか分かりにくかったり、顧問の筋書き通りに動く展開が繰り返されたりで、やや間延びしてしまった感もあります。

    その点は作者がこのジャンルをまだモノにできていないことが原因なようで、今後に期待というところでしょうか。

    青春時代における制約の形として統治機構が出てくるのがいかにも作者らしいですが、不自由を強いる「体制」との対峙は、大人の読者でもドキッとさせられるものがありました。

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    2016年02月11日
  • バスジャック

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    なんとなく懐かしい感じがして面白かったですね。
    筒井さんはじめ、不条理で少し怖くて、悲しくて、なんか染みてくる小説に夢中になった昔を思い出されます。

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    2016年01月30日
  • 鼓笛隊の襲来

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    日常の中にもしかしたらこんな世界が隣に広がっているかもとひやりとさせられる話がたくさん詰まってます。遠距離恋愛は巫女はちょっと複雑ですが概ねいい話です。校庭はちょっとホラーが入っていてどきどきします。この後どうなったのか想像力をかきたてられます。

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    2016年01月12日
  • 逆回りのお散歩

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    あれ、えらくドロドロとしちゃったな、というのが正直な感想。

    建築物を偏愛する三崎さんですが、もう一つのこだわりが戦争なのでしょう。これは『となり町戦争』の系譜の作品です。

    三崎さんの作品は、どれも現実とは少しずれた不思議な共通の世界を舞台にしていますが、この作品にも州都とか自治区とか隣国とか、『コロヨシ!!』にも出てくる用語が出てきます。
    しかし、何だかちょっと違います。暗めの雰囲気はいつも通りですが、いつもはサラリと距離感を置いて描かれる登場人物たちが、この作品では妙にドロドロと重いのです。何だか昼間のメロドラマでの雰囲気なのです。
    同時併録された短編『戦争研修』は『となり町戦争』のスピンオフ物語でなかなか良いのですが、表題作の『逆回りのお散歩』は、どうも私には合いませんでした。

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    2016年05月15日
  • コロヨシ!!

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    三崎亜紀による、ファンタジー青春部活小説。
    少し変わった世界で、とても変わった掃除というスポーツに取り組む高校生とその周りの出来事を、でも一般的な青春ものとして扱う。
    才能ある主人公の挫折と成長、ライバルたちとの対決、幼馴染みや謎に満ちた後輩との恋愛要素、更には周囲の大人たちの意外な正体…と、ジャンプ漫画並の王道スポ根。
    そんなストーリーを、しかし真面目で硬めの文調・雰囲気で仕上げているのは、著者の意外性とらしさが相まって出ているようで面白かった。
    続編も読みたい。
    3+

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    2015年11月14日
  • 失われた町

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    30年に一度、何処かの町が失われる。

    正確には30年の周期で何処かの町の住人が全て消滅してしまう。

    それを悲しんではいけない。
    何故なら悲しむことでその人も消滅してしまう可能性があるから。


    この小説の世界観を掴むまでに時間が掛かります。
    ジグソーパズルのように1ピースづつ嵌めていく感じです。

    それと、泣けます!
    町に捕らえられそうです。

    となり町戦争の時にも思いましたが、近未来でもなく異世界でもない日本?
    というか、そもそも日本なのか?と、思っちゃいますが、この小説を受け入れられるかどうかは、この世界を無防備に受け入れられるかどうか?ではないでしょうか?

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    2015年08月30日
  • バスジャック

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    不思議さの度合いが心地良い短編集。
    世にも奇妙な物語で映像化してほしい。
    大切な人の死を受け止めるには、見守ってくれる第三者と、特別な時間が必要なのだと「送りの夏」を読んで思った。哀しみに浸り切る贅沢って、あってもいいのにな…

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    2015年08月25日
  • 終舞! コロヨシ!! 3

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    何だか長編スポコンアニメです。
    「キン肉マン」とか「悟空」のノリです。最初は軽いものだったのが、どんどん拡張して行き、舞台も技もとてつもないものになってしまい(笑)。
    アニメを意識してるのか、登場人物も初代顧問の寺西先生は「スラムダンク」を思い起こさせるし、今回の顧問・牧田先生もどこかのアニメにモデルが居そうです(私は詳しくないので)。
    ただ、それが成功しているかというとチョット。何か所も「ずっこけ」シーンは作っているのですが、笑う前に「ああこのパターンね」と思ってしまいます。
    そもそも三崎さんは人を描くのはあまり上手くないのかな。考えてみれば、過去の三崎作品の中で思い出されるのは、作品に描かれる不思議な世界そのものだったり、廃墟建築のような不思議なシーンだったりで、ほとんど人物が出てきません。
    この作品でも世界観の構築は流石です。ある種の現実を下敷きにしながらも、それを見事に変換して現実から引きはがし、かつ説明しない所は読者が現実から補完してくれる。そんな設定です。
    何だか編集者に乗せられて、三崎ワールドにアニメを持ち込んだらどうなるのか実験してみた、そんな気がする作品です。
    しかし三崎さんの一番の持ち味はやはり「不条理な世界のなかの静謐感を感じる美しいシーン」と思えます。今回はアニメチックに楽しませてもらったけど、やはりそちらの世界に戻って頂けないかと。。。

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    2016年05月15日
  • 決起! コロヨシ!! 2

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    『コロヨシ』の続編。
    単行本では大長編『決起!コロヨシ??2』だったそうですが、文庫化される際に『決起!コロヨシ??2』と『終舞!コロヨシ??3』に分冊されたそうです。そんな訳で話が途中で終わった感じ。やっぱりこれは別タイトルではなく、同一タイトルの上下巻にすべきものでしょう。
    というわけで、感想は『終舞』の方に。

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    2016年05月15日
  • ミサキア記のタダシガ記

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    エッセイは初めて読んだ。
    何故自分が三崎ワールドが好きなのか分かった。
    価値観がかなり共感できるんだよな〜。

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    2015年01月06日
  • ミサキア記のタダシガ記

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    当たり前と思っていた常識がゆらゆら揺らいでいく? 『ダ・ヴィンチ』『本の旅人』で4年にわたり連載されたエッセイをはじめ、Twitterより抜粋した「ツブヤ記」、書き下ろし企画「ケンブツ記」を収録。

    あれだけ奇想天外な小説を紡ぎだすのだからさぞかし…と期待して読み始めたエッセイだけど、そこに描かれていることは特に奇想天外でもなく、その点は期待外れだった。むしろべつやく れいさんのイラストの方が笑いを誘う。
    (C)

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    2014年02月08日
  • 廃墟建築士

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    廃墟を作る人たちの話。他。

    三崎さん全部買ってたと思いきや
    積んですらいなかった1冊。

    中編になるのかな。
    らしい世界だけれども
    それを把握して楽しめる頃に終わってしまう。

    人間じゃないものの人間らしさが
    素敵なところです。

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    2013年07月06日
  • 鼓笛隊の襲来

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    ひとつの話の中で明るい部分と暗い部分を両立しているというか、それぞれの話にグラデーションがあって、奇妙である。軽い気持ちで読める暗い話。笑

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    2013年04月14日
  • コロヨシ!!

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    他の作品と同じく独創性に優れた設定がすごい。掃除というスポーツの設定についていかないとなんだこれは・・・となってしまう。
    となり町戦争や失われた町よりさらに独創性が強く、とっつきにくいのでまあまあ面白いが☆3つ。

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    2013年04月10日