三崎亜記のレビュー一覧

  • ターミナルタウン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    終着駅として鉄道と共に発展してきた静原町。衰退、再興を巡り、町民や元町長、駅長等各登場人物の視点で話が進む。三崎ワールド全開で今回も設定がなかなか。隧道と呼ばれる生きた闇のトンネル、影なき者、見えないが「ある」タワー、鉄道原理主義者。設定に慣れるのに時間がかかるが入っていくと町の興亡に揺れる人々の姿が見えてくる。町の未来を考え、清濁併せ飲む町長の姿にリーダーとして強さと辛さを感じた。町長の犠牲と残された町民の決意の上に町は発展する方向に。駅に捨てられ駅に育てられたという天才丸川も頭がよくカッコいい。

    全ての立場の者が納得できる、不満のない落とし所など存在しない。状況を冷静に見極めたなら大

    0
    2020年10月26日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    テーマが面白いです!
    ただ、これで終わり?と少し物足りなく感じてしまう気持ちもありました…。
    断層が1番面白かったです!
    明るいテンポなのに、とても切なくて悲しくなりました…

    0
    2020年10月21日
  • 手のひらの幻獣

    Posted by ブクログ

    一箇所だけ極端に非現実的である社会を舞台にして、綿密に世界観やルールを作り上げ、そのルールの中で一般人には分からないところで活躍する人たちの葛藤を描く三崎作品。
    頻繁に読みたい作家さんではありませんが、たまに触れるとすごく引き込まれてしまう不思議な魅力があります。
    過去の短編とリンクしているようですが、残念ながら覚えていなかった。

    0
    2020年09月05日
  • バスジャック

    Posted by ブクログ

    短中編7作品収録
    それぞれどの作品も独特な世界感
    それなりに楽しめました
    この著者の描写は独特で細かい感じを、ここ数冊読んで
    感じました

    0
    2020年08月25日
  • 失われた町

    Posted by ブクログ

    やっと終わった
    三十年ごとに町が失われるという世界で
    生きる人々のお話でした
    そんな世界で、失われないように戦ってる人たちもいました
    「刻まれない明日」にも登場する人たちも本作に
    いました
    町が失われる他に、人が分離するっていう設定も
    気になりました

    0
    2020年08月22日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    表題作のニセモノの妻、がやっぱり一番おもしろかった。姿形も記憶でさえも何もかも同じもう一人の自分、、それってもはやニセモノって言えるんかな?ある日突然自分の妻がニセモノに変わってても私も気づかんやろうなと思う。自己申告がなければ。だって記憶もDNAも同じやから確かめる術がない。そんなぞっとする状況が描かれてて面白かった。

    0
    2020年07月20日
  • 決起! コロヨシ!! 2

    Posted by ブクログ

    樹がさらに成長する2巻。
    まだまだ上には上がいる状況で、騙し騙されながら成長していきます。
    しかし、結局誰が味方なのかまだわからず。どんどん新国技の件で巻き込まれていく主人公はなんとも。
    大人の思惑がと言いますが、大人の自分でもいい加減にしてほしい感があります。樹は偉い。
    最終巻で色んなフラグが回収されてすっきり終わるといいなと思います。

    0
    2020年06月19日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    あっという間に読み進めていける本。
    最後の断層がバカップル丸出しだけど、幸せな夫婦の切ない話。
    あり得ない日常だけど、全部の作品が夫婦のあり方を書いていて考えさせられる。
    となり町戦争は受け入れられなかったけど、これは面白かった。

    0
    2020年05月10日
  • バスジャック

    Posted by ブクログ

    二階扉をつけてくださいのふふっとなるちょいブラックなオチ、しあわせな光の幸福感、送りの夏のラストが好きでした。

    0
    2020年05月09日
  • 失われた町

    Posted by ブクログ

    気になるところはあるものの、絶望か分かりやすい希望が好きなので久しぶりに読み返して楽しかった。曖昧なところは匂わせたり、造語でやりくりしているところが好きです

    0
    2020年01月13日
  • 逆回りのお散歩

    Posted by ブクログ

    どっちかというと期待外れだった。三崎作品は長編かもしくは短編がいいのかも。長さが中途半端だったのか?
    割と好きな作家さんなので期待しすぎたのかもしれない。
    寓話とか風刺とかそういう三崎さんらしさはもちろんあるのですが、ほとんど現実に近すぎてちょっと月並みだったかなと思う。

    0
    2020年01月07日
  • 廃墟建築士

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ただの7階ではない「特別な7階」とか、
    「廃墟になるために建てられた建物」とか、
    不思議な事象なんだけど、その世界の住人には当たり前のこととして描かれている。

    7階がなくなるはなしは、最初から仕組まれていたのでは?というあたりがじわじわくる。

    表題作の連鎖廃墟がとにかく美しい。文化としての廃墟は、あったら見てみたいけど…でも「見なし廃墟」の方が魅力的じゃないかなあ。

    0
    2019年05月28日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    日常の隣にある非日常なんてのは、割とその辺にゴロゴロと転がっているものの、一歩外を歩けば反対運動に出くわしたり、目の前にある坂が今日から坂とは認めない。なんて理不尽かつ、奇妙な世界だろう。そんな奇妙奇天烈な世界は三崎印で、奇妙奇天烈ながら今ある当たり前のこと、ものがどんだけ幸せを構成する一部であるかをつくづくしみじみと。一歩間違えればサスペンス仕立てをあえてサスペンス仕立てにしないのも三崎印。「断層」の起きている事実と夫さんと妻さんのイチャラブさ加減との間にあるものの振り幅が大きくて恐怖すら感じた次第。

    0
    2019年04月24日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    星3つは、最初の話の「終の筈の棲家」が星3つ。「ニセモノの妻」が2つ。「坂」が1つ。「断層」が4つということで、その平均(笑)
    三崎亜紀は以前『鼓笛隊の襲来』というのを読んで、話のなんとも珍妙な設定がよくって。この『ニセモノの妻』もそれを期待したのだが、どの話も『鼓笛隊』ほどには珍妙さが足りなかった…、かな?(笑)

    「終の筈の棲家」の星3つは、「最初だからこんなものか?」と評価はかなり甘くなっていると思う。
    雰囲気は悪くないのだが、途中で出てくるエントランスの監視映像の少女のエピソードが投げっ放しで終わっちゃうところとか、かなり不満。

    そこいくと、「ニセモノの妻」は最初の話より話が完成され

    0
    2019年01月14日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ジャケットとタイトルを見た時に、もしかして趣旨変えしたのかな?と思ったのですが、安定の三崎亜記でした。良かった。

    「終の筈の住処」
    購入したマンションに引っ越した違和感。
    部屋は埋まっているということだったのに、誰にも会わないし、電気もついていない、というところから始まる。
    何かに反対をする、ということに何が作用すると「辻褄が合わない」状態になるんだろう。
    クレームという行動そのものに意義が見出されると、解決の内容ではなく、そのために誰が出て来てどんな動きをしたか、の方にシフトしていることってあるよなあと思う。
    偉い人が頭を下げたら、スッキリ、みたいな。
    誰かが動いたということが大切、なのだ

    0
    2019年01月13日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    うーん、うーん。
    今回もまた「構想はすっっごく面白いんだけど、小説としてはイマイチ...」でした。デビュー作からずっとずっと同じ感想で、何度か「お、描写が良くなった、これは期待できるかも」と思ったもののあまり良くならず期待を裏切られ続けて12年。流石にもう決心がつきました。
    三崎さんは、おそらく監督であって、俳優ではないんだろうと思います。小説家はどうしても監督兼俳優になってしまうけど、漫画のように原作と作画担当で分業したり、映画のように監督と脚本と俳優とその他たくさんの専門家の協業になったっていい。
    名監督は名監督として素晴らしい作品を作って欲しい。
    だって、今でも三崎亜記ほど素晴らしい着眼

    0
    2019年01月10日
  • 決起! コロヨシ!! 2

    Posted by ブクログ

    三崎亜記さんのスポーツ青春小説の続編。
    面白かったです。でも3に良いところで続く…です。
    樹がどんどん成長していきます。掃除のレベルも、人間性も。掃除の想像が更に難しくなってきて、アニメ化を…!と思ってしまいます。
    新入生もキャラが立っていて好きです。ニノ、可愛い。
    掃除が国技になるかもしれないけど、その政治的な思惑は闇が深くて、高校生を巻き込むには重苦しい、と思ってしまいますが、続きも楽しみです。

    0
    2018年11月01日
  • コロヨシ!!

    Posted by ブクログ

    まず設定がいい。掃除というスポーツと戦後、居留地、西域などの謎。徐々に謎は解明されるも、ラストは次があるような、そんな結末。
    続編が期待される。

    0
    2018年10月28日
  • 失われた町

    Posted by ブクログ

    突然一つの町から住民が消失する不可解な現象に違った立場、違った角度から関わった人たちを通して、やわやわと外堀を埋めるように見えて来る筈の全体像が、最後までいまいち掴み切れず厚さを持て余した。ペンション風待ち亭の存在が爽やか。一人が二人に分離したり消滅耐性を持つ存在等には薄ぼんやりと興味を引かれた。

    0
    2018年10月14日
  • メビウス・ファクトリー

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世界にとって重要だと言われているが、実際にどう使われるのか判らないP1という製品を作り続ける工場。
    工場内ではP1を神格化した用語が使われ、それは住民のほぼ全てが関係者である町全体に広がっている。ある日、工場で「汚染」が起きて・・・。
    原発事故や「20世紀少年」のような話も出てきます。

    三崎さんの面白さの一つは「あり得ない設定」に牽強付会の論理をぶら下げて行くところなのです。しかし今回はその根本のところが”お金”がらみ(それも途中で予測できた)になってしまい、妙なリアリティーと生臭さが出てしまいました。
    むしろマインドコントロールに対する警告の書と見るべきでしょうか。する方もですが、受ける方

    0
    2018年02月12日