三崎亜記のレビュー一覧

  • メビウス・ファクトリー

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    P1と呼ばれる製品を作る工場が全てを支配する街。そこでは工場が管理する電子マネーで暮らし仕事も「奉仕」と呼ばれる管理社会。それは宗教などによる単一価値観の社会を思わせる。
    また「20世紀少年」を思わせる部分もあり楽しめるがオチもまた20世紀少年の様に中途半端というか曖昧さを残す。
    もう少し収集をつけて欲しかった。

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    2017年04月12日
  • 廃墟建築士

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    短編集。
    「廃墟建築士」感想
    廃墟とは、人の不完全さを許容し、欠落を充たしてくれる、精神的な面で都市機能を補完する建築物

    一定の規格が設けられ、その上で認可されるものに偽造はつきものだ。
    耐震性を偽造した建築が前に話題になったけれど、新たに作り上げられるものだけが偽造の対象ではない。
    ずっと以前に、遺跡発掘の偽造とかもあったような…。
    ルールがあれば必ずそれを破る人間があらわれる。
    まるであらかじめ決められたお約束のようなものなのだろう。

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    2017年02月25日
  • メビウス・ファクトリー

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    近未来SF
    最近話題の村田沙耶香さんと近いジャンル。
    少しだけ未来のあり得そうだがそうなったら怖い世界を描く。
    ライトノベルの軽い内容だと思って読んでいたけどなかなか深かった。
    町を作った意味も仕組みも最後には判らないが政府や組織の上層部の発表をそのまま信じて良いのか、疑問を持つべきなのてはないのかという問いかけで終わる。
    汚染とか政府発表とか最近良く聞く言葉にはドキッとさせられた。

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    2017年02月04日
  • コロヨシ!!

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    ネタバレ

    漫画またはアニメのノベライズのようであり、漫画・アニメ等での映像化もみてみたい作品。残念なのは最終章。締めが打ち切りとなった漫画みたい。

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    2016年12月03日
  • メビウス・ファクトリー

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    ネタバレ

    たった一つの製品を生産する企業に支配された町のSF小説。

    作者らしい世界観、キーワードで拘束感を盛り上げてくれます。
    後半はその世界が欺瞞に満ちていることに気付いた人々がレジスタンス的に行動しますが、作者得意のジワジワ感ではなくサスペンスアドベンチャー的ですが、転がるような展開は面白かったです。
    ただ、落ちとしては不条理感が前面に出て、何がなんだかすっきりしない感じでした。
    他の物語との繋がりがあるかなと思いましたが、そうでもないようです。
    結局「P1」って何?「ME創研」って何?という疑問のみが残りました。
    やはり作者は短編や短編を基に膨らんだ長編の方が面白いような気がします。

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    2016年11月29日
  • メビウス・ファクトリー

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    うーむ。いろいろ示唆されるところはあるんだろうけど,私には(特に最後)分からなかったしちょっとついていけなかったかも。

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    2016年11月28日
  • バスジャック

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    7種類の短編

    二階扉をつけてください
    世にも奇妙な物語でありそうな話、コミカルでテンポが良いです。

    しあわせな光
    ほのぼのしてますが、職質されないように!

    二人の記憶
    記憶は曖昧なものだけど・・・

    バスジャック
    バスジャックが娯楽として認知されてる世界!物語の造りは同作者の『となりまち戦争』のようです。

    雨降る夜に
    こんな来客が居たら雨の降る夜も楽しいでしょうね!

    動物園
    超能力もの!こちらは同作者の『失われた町』が思い出される。続編希望!

    送りの夏
    母が失踪、そんな母に文句を言ってやろうと娘が母を追い掛ける。追いついた先では人形のような人達と暮らす住人が居ました。

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    2016年11月21日
  • メビウス・ファクトリー

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    自分たちの総意であるかのように錯覚させられて、実は全く別の誰かによって、コントロールされている。メビウスの輪のように、わざとねじれを作り真実を覆い隠し、大きな欺瞞の歯車の小さな歯車となって滞りなく回り続ける人々。何も見ず、何も考えずに歩き続ければ、平坦で歩きやすい道がどこまでも続く。足元を一旦見つめれば、自分がねじれた空間にいることに気づいてしまう。気づいてしまえば、ねじれた部分から振り落とされてしまうだけ。だから、人々は、目をつぶる。そうすれば、足元がねじれていることなど気にかけることもなく、元の通りに平坦な道を歩くことができる。見ないフリをすれば少なくとも平穏に日々を送ることができる。目を

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    2016年10月22日
  • メビウス・ファクトリー

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    巨大な企業が支配する、極端に閉鎖的な街が舞台。外界との交流も制限され、小さな世界で何の疑問を持つこともなく暮らしている人々の生活に、少しずつ亀裂が生じてくる。

    何を作っているのかもわからないまま、工場で真心を込めて作業にあたることが美徳とされ、素直に恩恵を受けることが強要される。全体主義の社会では、日々の暮らしも通貨も価値観さえも、独自の基準で統一されている。
    正体不明の中枢によって情報が操作され、すべてを支配されている様は、まるでどこかの社会主義国家のよう。

    本当はねじれているメビウスの輪の上を、何も考えずに歩き続けること、気づかないことが幸せという、そら恐ろしい世界だ。
    非常事態には得

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    2016年10月17日
  • ターミナルタウン

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    そこかしこに「喪われた」何かが存在していて、本当は読んでいてしんどくもあった。

    影を失った男の話もそうなのだけど、見えないタワーであったり、活気を失った町であったり。
    そうしたモチーフが、三崎亜記らしいシステムで彩られていくといった感じ。
    ただ、他作品との大きな差というのは見られないようにも思う。
    喪われた人々は、こちら側の人々には見えても、触れることが出来ないというシチュエーション。
    それは、思い出とか、幻想と呼ぶにはあまりにも生々しくて切なくなる。

    けれど、いつもこの三崎亜記的消失が、いつか自分にも起こるのではないか。
    いや、既に消失しているのだけれど、そのことに気付いていないだけなの

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    2016年10月10日
  • メビウス・ファクトリー

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    へんてこワールドがこの人の持ち味だと思うのですけど、本作はなんだか具体的すぎるミステリで違和感ありありです。ミステリやサスペンスだったら他の作家さん達がもっと上手に書きます。この人にはさらなるへんてこを目指して頂きたいです。

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    2016年10月03日
  • メビウス・ファクトリー

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    内容はええねん。THE 三崎って感じで。なんでわざわざ違和感しかない変なイラストを表紙にしてんねやろ?

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    2016年09月22日
  • メビウス・ファクトリー

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    巨大工場を中心にシステム化された町。住民の多くは工場に勤めているが、最終的に何が作られているかは誰も知らない。引っ越してきた工場員のアルトは、町の不思議な「ルール」に気づき始め…。

    あり得ない設定、でも物語は何事もなかったように進み、結果的にこの世の不条理を描く…典型的な三崎ワールドの作品だった。三崎亜記の作品は設定があまりに非現実的だと投げ出したくなるけれど、本作はそれほどではない、でもそこまで魅力的でもないという微妙な作品だった。
    (C)

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    2016年09月18日
  • 終舞! コロヨシ!! 3

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    三崎亜紀のファンタジースポ根。完結巻。
    良し悪しは、二作目と同じ。架空のスポーツと、それを取り巻く世界の設定は、破綻なく興味深いので面白い。しかし他方で、競技の描写が抽象的かつワンパターンで、どっぷりとはまることが出来ない。
    最終巻ということで大きくした話を着地させているのはよいが、さすがにご都合主義過ぎる嫌いもある。まぁ、この作風で裏切る展開はなかなか作れないと思うが。
    と、思うところは多々あるが、なかなか実力派の作家が書く小説ではないので、そういう楽しさはあったと思う。
    それにしても解説がひどい。
    3-

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    2016年07月03日
  • 決起! コロヨシ!! 2

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    三崎亜記によるファンタジースポーツ青春小説。続きのものの二作目。
    少年漫画誌的にスタンダードなスポ根を、キチッとした文体でやっている。
    展開に捻りはないものの、架空のスポーツの書き上げ具合はなかなか。これまた架空の国政を絡めた、競技相手以外との戦いもストイックに書いていて話に奥行きもある。
    ただ、主人公が課題にぶち当たって、周囲のなぞの人物たちとの修行で成長していくという過程に、「どんどんすごくなっていく」感じが上手く汲み取れない。ありきたりでも面白いものは、この辺りに興奮するものではないか。
    次が完結編。
    3+

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    2016年06月26日
  • 玉磨き

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    三崎さんには「廃墟建築士」に代表されるような建築物や町に対する強い執着心と、「動物園」のような職人に対して強い思い入れを持つ2つの系列があるようです。
    この作品はは職人の世界ですね。もっとも三崎さんのことですからとてつもない職業ですけど。
    なんとも非現実的で幻想的世界。主客が逆転した論理。考えてみれば安部公房に似た世界です。そう思って調べてみると「エンタテインメント界の安部公房」と称した書評に当たりました。うん、確かに。
    結論のわかりにくい物語ですが、三崎さんの描く不思議な世界で遊ぶのが(いや、遊ばれているのか)なかなか楽しいのです。

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    2016年06月22日
  • 鼓笛隊の襲来

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    赤道上に発生した戦後最大規模の鼓笛隊が勢力を拡大しながら上陸する。避難する人々、近づく大音響。---『鼓笛隊の来襲』 そこにいるのに誰も気づかないあの子に気づいてしまった私。---『校庭』、ほか日常に紛れ込む不条理を描く短編集。

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    2016年05月16日
  • バスジャック

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    ネタバレ

    不思議なお話でした。2階扉でコメディっぽいのかと思いきや送りの夏は思ったより深かった。
    世界観は嫌いではないです。

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    2016年03月21日
  • バスジャック

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    いろいろなタイプの短編が収録されている。
    しかし、作者の個性が発揮されていない作品が多く、
    消化不良気味。
    ネタは申し分ないと思う。
    もう少しインパクトが欲しい。

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    2016年02月24日
  • コロヨシ!!

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    ネタバレ

    架空のスポーツ「掃除」に情熱を傾ける男子高校生の物語です。

    現実にはありえないものをあるように思わせるのが作者の持ち味ですが、中短編では控え目なこの表現力を全開にしたらこうなるのかと、面白く読ませてもらいました。

    内容としては青春小説の王道を踏まえ、多分にライトノベル的・少年誌的であり、その手の話に慣れている人間にはとっつきやすかったと思います。

    ただ中盤以降の「修行」時代は、どこを目指しているのか分かりにくかったり、顧問の筋書き通りに動く展開が繰り返されたりで、やや間延びしてしまった感もあります。

    その点は作者がこのジャンルをまだモノにできていないことが原因なようで、今後に期待という

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    2016年02月11日