三崎亜記のレビュー一覧

  • 博多さっぱそうらん記

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     本書とは関係ないけど、私が住んでいた長野県では歴史的に長野市と松本市の仲が悪い。
     明治時代、長野県と筑摩県の県庁所在地を長野と松本で奪い合いしたからだ。

     で、本書ではそれと同じように、福岡県の最大都市の名称をめぐって福岡と博多の争いがあったというのが、この話のテーマ。
     武士の町”福岡”と町人の町”博多”が那賀川を挟み、町の名称を主張しあい、結果として福岡市になり博多は駅の名前として残った。

     そして時が経つ。
     建設会社の事務員として働く”かなめ”は、東京から来た建設事務所のデザイナー”博”と高校卒業以来ぶりに再会する。
     再会を喜ぶかなめだが、博は再会を全く喜んでいない。
     かつ

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    2022年01月15日
  • 博多さっぱそうらん記

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    三崎亜記による地元愛溢れるジェットコースターファンタジー小説。
    三崎さんの本では『30センチの冒険』、他にはすっかりうろ覚えだけれど中村航の『デビクロくんの恋と魔法』とか恩田陸の『ドミノin上海』なんかを思い出します。福岡/博多を舞台に次から次にドタバタと少々突拍子も無いファンタジックな事件が起こる。そしてその中でボーイミーツガール。
    もとは2021年3月から9月にかけてRKB(旧 Radio Kyushu Broadcasting)の連続ラジオ朗読劇。これを小説化して「シティー情報ふくおかナビ」に2021年7月から9月の掲載。それを単行本化した物です。つまり、完全ローカル。
    色んな博多あるあ

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    2021年12月21日
  • となり町戦争

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    ある日、突然となり町と戦争が始まった。

    街の会報で知ったというのに、日常が続きます。
    会社の上司は、別の国で戦争体験者、という事で
    度々主人公と会話しています。

    スパイ活動をするように、と任命され
    偽装結婚する事になり…。
    終着地点はどこだろう、と読み進めていましたが
    戦争の掃除というか、後片付けというか。
    そこだけが感じられ、主人公の知らない場所で
    顔見知りがさようならしてみた、という感じで終了。

    主人公と一緒に、わけがわからない状態で
    戦争をしていたんだな、という気持ちだけ
    かかえた状態で終了してしまいました。

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    2021年11月08日
  • となり町戦争

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    浅井りょうさんが雑誌で紹介していたことがきっかけでこの本を読んでみた。
    隣町と戦争をしている話。戦争を地域事業の一環として役所が条例に乗っ取って手続きを進めている。
    主人公は偵察の役として町から任命されたが、実際に戦争をしている様子を見ることはなく、最後まで戦争していることを実感することがなかった。
    しかし、戦死者は確かにいて、主人公を助けるために亡くなった人もいたので、実感することはないが戦争の痛みは感じていた。

    見えないものは存在しない。
    そんな訳がないのに、実感できないものを見ることの難しさについて考えさせられた。

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    2021年10月31日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

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    ファンタジーとはならないけど、ビミョーな何かが起こる世界。これは読む人を選ぶ本かなぁ?と思います。人によって面白いと思ったり違ったり…自分にはちょっと合わないかも?と思いました。

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    2021年09月17日
  • コロヨシ!!

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    一章読んだところで既視感が気になって仕方なかったが『失われた町』で部分的に同じ世界が描かれてたと判ってスッキリ。思い出すまで、本?アニメ?映画?って迷ったのは映像が頭に浮かぶ作品だからかな。

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    2021年08月15日
  • コロヨシ!!

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    数年前「武士道シックスティーン」を読み、「おっ、青春スポーツモノいいかも?」と続けて購入した一冊

    で、やっぱりオッサンには青春ものキツいんじゃないか…と不安になった。

    元々、三崎作品が好きなので抵抗なく読めるかと思いきや「青春×スポーツ×三崎ワールド」に馴染めず、また続けて同じジャンルを読むのも良くないかと思い止める。
    それから数年経ち再挑戦

    スポーツとしての「掃除」が存在する世界で、高校の「掃除部」として活動する少年が主人公
    この「掃除」がクセモノで…
    部屋の掃除とは違い「塵芥」と呼ばれるバトミントンや羽子板の羽のような物を「長物」と呼ばれる箒のような物で空中に巻き上げ技術を競う競技(

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    2021年07月10日
  • バスジャック

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    短編集で、それぞれのお話が印象的!
    説明しすぎず余白を残してくれるので、読者も想像や共感出来る部分が多いと感じました。でもそこが合う合わないで分かれてしまうかも!「送りの夏」が1番好きです。

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    2021年04月18日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

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    今回も三崎さん独特の不思議な世界観が満載です。

    購入したマンション「ルミナス野分浜」はとても静かで人の気配が全く感じられない 駐車場にはたくさんの車が止まっているが灯りが灯っているのは我が家だけと言うホラー的な要素を含んだ「終の筈の住処」

    ホンモノの妻捜しを始める奇妙な物語の「ニセモノの妻」

    「坂」では階段主義者の登場にクスっと笑え、「断層」は少し切ない 4作とも現実には起こりえない物語ですが不思議な世界観を味わいたい方にはオススメの1冊です。

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    2021年03月04日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

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    ファンタジーほどまで飛ばない
    日常をズラす三崎ワードの短編集

    「終の筈の住処」
    「ニセモノの妻」
    「坂」「断層」の四篇

    「終の〜」実は、これに似たような現象
    (同建物内で周辺に一切居住者が居なくなる)に遭遇し、なんだか怖さが強まる。
    なにより主人公の職場の先輩の立ち位置が怖かった。
    「静かな戦争」であるマンション建設反対運動が出てくる。

    「ニセモノの妻」自分がニセモノなんじゃないかと言い出した妻と本当の妻を探す話。
    何がニセモノでホンモノなのか曖昧なところをどう捉えるか?
    読み終えて、いつ入れ替わっているのかも分からない自分の妻を観察する。

    「坂」坂ブームという三崎作品ぽい
    「ないない

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    2021年02月10日
  • 逆回りのお散歩

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    「となり町戦争」の前日譚も収録されているが、そちらよりは表題作の方が良かった。(ぼんやりとはしている)
     
    A町に住む女性が主人公、隣のC町との市町村合併が「乗っ取り」なのではないか?と言う噂を友人から聴き、ネット上での「合併反対派」の動きや、デモ活動(お散歩)について知っていくうちに、何が真実なのかがわからなくなっていく…

    情報操作、印象操作の攻防、切り取られた報道、怒りが長続きしないとか、ネット上だけ=仮面をつけた人達のこと、など
    Twitterやってることで、より身近に感じる事がテーマ
    そして静かな「目に見えない戦争」と言うテーマはとなり町であれ遠くの国であれ無関心な意識のこと

    そう

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    2021年02月07日
  • 逆回りのお散歩

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    ネタバレ

    実在する町じゃないし
    そんなことあるけないと思うけど
    妙にリアルな感じがして
    ちょっと怖い。
    いい歳だから政治もちゃんと
    理解しなきゃって思った。笑

    短編の隣町と戦争するお話は
    ほんとにリアリティがあって
    怖かった

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    2021年02月02日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

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    いつも不思議な世界を見せてくれる三崎氏ですが、表題作のような人間そのものが変わってしまう作品はあまり記憶に無い。
    断層もややその雰囲気があるし、ちょっと怖くなる一方で切なくもなるので、いつもの作風の方が好みかな。

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    2020年12月22日
  • コロヨシ!!

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    どんどん読み進めたくなる吸引力は、あんまりなし。でも、先は気になるから、続編も読むかも。
    世界観とか設定とかは、面白い。

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    2020年12月09日
  • 終舞! コロヨシ!! 3

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    ネタバレ

    前の巻から時間が空きすぎてしまって、黒木先輩って誰だっけとか忘れてしまっていたのですが、楽しく読ませていただきました。スケールが大きくなりすぎて、彼らの今後は一体どうなってしまうのか気になります。あと将来が・・掃除だけでは食べていけないのではとか、少し現実的な心配をしてしまいます。大介たちが進む新競技とかどういうものなんでしょう。いつか続きとかあるのかな。大介とはもうずっとこんな感じで召喚部とかのときには戻れないのかな。

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    2020年11月19日
  • ターミナルタウン

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    ネタバレ


    終着駅として鉄道と共に発展してきた静原町。衰退、再興を巡り、町民や元町長、駅長等各登場人物の視点で話が進む。三崎ワールド全開で今回も設定がなかなか。隧道と呼ばれる生きた闇のトンネル、影なき者、見えないが「ある」タワー、鉄道原理主義者。設定に慣れるのに時間がかかるが入っていくと町の興亡に揺れる人々の姿が見えてくる。町の未来を考え、清濁併せ飲む町長の姿にリーダーとして強さと辛さを感じた。町長の犠牲と残された町民の決意の上に町は発展する方向に。駅に捨てられ駅に育てられたという天才丸川も頭がよくカッコいい。

    全ての立場の者が納得できる、不満のない落とし所など存在しない。状況を冷静に見極めたなら大

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    2020年10月26日
  • ニセモノの妻(新潮文庫)

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    ネタバレ

    テーマが面白いです!
    ただ、これで終わり?と少し物足りなく感じてしまう気持ちもありました…。
    断層が1番面白かったです!
    明るいテンポなのに、とても切なくて悲しくなりました…

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    2020年10月21日
  • 手のひらの幻獣

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    一箇所だけ極端に非現実的である社会を舞台にして、綿密に世界観やルールを作り上げ、そのルールの中で一般人には分からないところで活躍する人たちの葛藤を描く三崎作品。
    頻繁に読みたい作家さんではありませんが、たまに触れるとすごく引き込まれてしまう不思議な魅力があります。
    過去の短編とリンクしているようですが、残念ながら覚えていなかった。

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    2020年09月05日
  • バスジャック

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    短中編7作品収録
    それぞれどの作品も独特な世界感
    それなりに楽しめました
    この著者の描写は独特で細かい感じを、ここ数冊読んで
    感じました

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    2020年08月25日
  • 失われた町

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    やっと終わった
    三十年ごとに町が失われるという世界で
    生きる人々のお話でした
    そんな世界で、失われないように戦ってる人たちもいました
    「刻まれない明日」にも登場する人たちも本作に
    いました
    町が失われる他に、人が分離するっていう設定も
    気になりました

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    2020年08月22日