中村桂子のレビュー一覧

  • 人類はどこで間違えたのか 土とヒトの生命誌

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    人類は間違ってなんかない
    その時々で最善の選択をしてきた
    そして、これからも最善の選択をして行くはず
    その時に大事なのは共感であり、思いやりだと思う
    人間は平等であることを望むけれども、完全なる平等は不可能なのであるし
    不平等の中で、相手を尊重して、お互いに協力しあって生きることが大事なのだと思う
    相手は人間だけでなく、虫を始めとする自然の中に暮らす生き物たちすべてを指している
    謙虚に生きていきたいと改めて思った

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    2025年08月16日
  • あなたの中のふしぎ DNA(たくさんのふしぎ2025年4月号)

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    ✿ 感想 ✿

    すごい、文字がいっぱいです。
    まじめに、DNAについて、説明しています。

    DNAのらせん構造が発見されたのは1953年。
    DNAは、まだまだ研究中とのこと。
    40億年ほど前の海の中に細胞があったと考えられ、そこにDNAがあったみたいです。
    DNAの研究により、生き物がどのように変化してきたのかわかるとのこと。

    なかなかに、すごい研究。
    いろんな観点で、その研究がなにかに使われるんでしょうが、なかなかにすごい。

    最後の投げかけがすごい。
    「DNAの入った細胞が、40億年という長い時間をかけてつくってきたさまざまな生きものたちの世界、自分がその中にいるか

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    2025年07月22日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    人と自然との距離は、どんどん広がっています。
    自分が生きる場所の風景、風土を大切にする。
    それを意識して生きていきたいと思います。
    私は星野道夫さんの写真や本が大好きで度々読んでいます。
    この本でも紹介されている「遠くの自然、近くの自然」という星野道夫さんの言葉があります。
    自分が都会で忙しく暮らしているこの瞬間にも、アラスカではクジラが海面からジャンプしているかもしれない、そうして自然を感じることで、少し気持ちが落ち着きます。
    私は山が好きでよく行きますが、春山さんがこの本で仰っている「いのちが外に開かれる」「地続きでいる感覚」というのが、何となく理解できます。
    自然に触れて、自分に見えてい

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    2025年04月15日
  • 「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと

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    ジェンダー論かと思いきや
    オッサンも女の子になって考えるキッカケに
    ハイジもセーラもナウシカも子ども時代に観て、素直に感銘を受けてた事を思い出し、その想いを大切にして生きていきたいと再認識した。

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    2024年12月26日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    こういう自然の中での体験を多くの子どもにしてほしい。自然の中で身につく能力が社会の中での適応能力になるんだろなと思う。
    今からでも遅くない。私ももっと自然の中に出ようと思う。

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    2024年11月01日
  • 科学者が人間であること

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    この本を読むと、著者のライフワークである「生命誌」の根底となる考え方がよくわかる。

    僕は中村桂子先生の本は文庫、新書であれば全部読みたいと思っており、本書は2013年の出版ながらその存在をお粗末ながら、書店で偶然見つけて知った。当然、さっそく手に取る。

    著者は、2011年の東日本大震災後、科学科学技術が自然と向き合っていないとこを問題視する。それは、科学技術者が漏らした「想定外」とうい言葉にある。
    自然が全て解明されていないのに、特定の数字をきめて計算するうちに、人間がすべてを設定できるという気分になり、その数字の中で考えるようになる。その結果、傲慢になる。科学者が日常的な生活者としての感

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    2024年09月01日
  • こどもを野に放て! AI時代に活きる知性の育て方

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    ▼メモ(抜粋)
    ・P27:教養とは人の心がわかること。ただ人の心を一から十までわかろうとすると大変なことになります。わからない方があたりまえだと思う方が、人付き合いは楽ですよ。

    ・P102:哲学とは日常をきちんと考えることだ。

    ・P178:現代における最良の知恵は、「つくる」や「足す」ことよりも、「手放す」や「足るを知る」の方にこそあるのではないかと思います。

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    2024年08月26日
  • 生命誌とは何か

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    「アリとフクロウとサクラを一列に並べてどちらが進歩しているか、優れているかと順位をつけようとしても無理です。それぞれに特徴がある『多様さ』こそ生きものの神髄です。」(30-31頁)

    著者が発したこの言葉をネットで見かけて、興味を持った為、本書を手に取りました。

    科学的視点から生き物全ての関係と歴史を読み取ることを「生命誌」と呼び、その内容を説明しています。生物について、このレベルでしっかり勉強するのは高校の授業以来(しかも、その時は真面目に聞いていなかった)ので、とても興味深かったです。

    •多様だが共通、共通だが多様
    •安定だが変化し、変化するが安定
    •巧妙、精密だが遊びがある
    •偶然が

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    2024年05月11日
  • リレートーク 言葉の力 人間の力

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    松居直さんのところを中心に抜き書き。

    松居  ところが、中村さんがお感じになるその実感が多くのおとなには欠けているのです。だから、日本の教育は教え過ぎる。それで知識が頭には入る。だけど心が動かない。すると好奇心が出てこない。好奇心というのは頭ではなく、最終的には気持ちですから。今の子どもたちの好奇心はほんとうに弱くなっているのじゃないかな……。

    八月十五日の玉音放送を聞いた時に僕が感じたのは、「死ななくてもよくなった」ということです。でも、喜びはまったくありませんでした。戦争が終わるという実感がない。当時の男の子というのは、皆、兵隊になって戦場で死ぬ。そのために生きていたのです。生きるなん

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    2024年04月07日
  • リレートーク 言葉の力 人間の力

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    良い本でした。舘野泉さんと加古里子さん以外はあまりピンと来てなかったけど、松居さんはかの福音館の絵本を始められた方⁉️
    2011年、震災より少し前に始まったリレートークは、震災後五回まで続くけど、いろいろ考えさせられることも多かった。
    残念ながら、お二方はすでに故人となられてる。
    それでもお元気な時に、こういうお話をしていただいて、それを読めることにまず感謝したい。

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    2024年02月29日
  • いのちのひろがり

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    ネタバレ

     アリ、チョウ、テントウムシ、ハチ、カエル、トカゲ、ヒヨドリ・・・、草、花、木・・・、庭の生き物に話しかけたくなる。中村桂子・文&松岡達英・絵「いのちのひろがり」、2015.4発行。宇宙→太陽→地球(46億年前)→海→細胞→細胞と酸素で細胞の集合:生き物(38億年前)→貝、ヒトデ、エビ→魚(背骨)→陸に植物→昆虫→両生類→ハ虫類→鳥類→ほ乳類→人類の祖先(600万年前)→ホモサピエンス(20万年前、アフリカ)→地球のあちこちに。

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    2023年10月07日
  • やわらかな遺伝子

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    自分的にはマット・リドレー『赤の女王』からの二作目。
    『赤の女王』がとても面白かったので。
    面白さ、とっつきやすさで言えば、『赤の女王』の方が自分的には良かったかな、と思うが、本書もとても興味深い。

    テーマは、「生まれか育ちか」。
    人は、本テーマに関わらず、二元論が大好きで2つのうちどちらかにカテゴライズしたがる。だがどちらも影響するんだよ、というのがメインメッセージ。実例やこれまでの研究結果などとともに何故どちらもなのか、といった根拠を展開していく。
    持論と書いたが、私から見ると充分に客観的で納得できる主張で、読んでいてストレスがない。
    展開される過去の研究結果や実例もわかりやすく説明され

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    2023年09月12日
  • 科学はこのままでいいのかな ──進歩?いえ進化でしょ

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    生命誌絵巻は何度も見ていたが、機械論からの展開を提案している点は素晴らしいと感じた.また、DNAの話で関係者の連なりの中で次々に意外な事実が見出されて、最終的に二重らせん構造モデルが生まれた歴史を語っているのが良かった.

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    2023年03月04日
  • 老いを愛づる 生命誌からのメッセージ

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    白髪を染めていたけれど、染めるのをやめようと思った。
    女性なら悩むのも当然だ。
    染めれば伸びてくる白髪が気になり、マスカラタイプで凌いだり、帽子を被ったり、髪型を変えたり
    色々試しても老けて見える自分のこと姿に納得が行かない。

    著者はそんな自分に潔く染めない選択をさせたのに、美容師が許してくれないとある。

    これは白髪染に限らず、日本人の悪い癖◯◯らしくとの考えを押し付ける癖の代表だ。
    子供だからとか若者だから、色々決めつけてしまう。

    一節を取り上げて感想を記したけれど、老いていくからこそ言える未来への想いや
    老いていく自分との折り合いの付け方
    著者の穏やかな語り口調が優しく説いてくれた。

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    2022年07月13日
  • いのちのひろがり

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    この本では、人間や昆虫、哺乳類、魚類などが互いに様々な影響を及ぼし、その形に合わせて進化し、今の状態になっているとあった。それについて僕は確かに動物の進化にはほかの種類の生き物の影響が大きくかかわっていると思うが、それと同じぐらいに自然環境も動物の進化にかかわっていると考える。例をあげると、キリンは高い場所にある餌を食べるために首が長くなったり、哺乳類や鳥類は厳しい寒さに耐えるため毛が厚くなっていることなどがあげられる。このようなことから自然環境も強く関わっているといえる。

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    2022年05月26日
  • やわらかな遺伝子

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    ネタバレ

    「生まれは育ちを通して」という著者の主張を証明するためにページを重ねた本。これは一見当たり前のように感じますが、それをあらゆる取材を通してウイットに富んだ内容も適宜入れながら読み物として成り立たせる能力はさすが「マット・リドレー」という印象。日本タイトルは「やわらかな遺伝子」ですが、これは訳者が「生まれか育ちか」という直訳だと内容を誤解されるからあえて意訳したそうです。でも「生まれか育ちか」の方が本は売れそうな気がしますが。。。

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    2019年07月07日
  • 「ふつうのおんなの子」のちから 子どもの本から学んだこと

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    孫引き。
    『あしながおじさん』より、主人公ジューディの言葉。
    「大事が起これば、ふるいたつことができます。また、心を押しつぶされるような悲しいことにもふるってあたることができます。けれども、毎日のつまらないできごとに、笑いながら当たっていくには・・・それこそ勇気がいると思いますわ」

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    2019年03月26日
  • 二重らせん

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    以前ケンブリッジに住んでいたこと、そしてホリエモンの本で本書が紹介されていたということで、読んでみました。
    クリックとワトソンがDNAの二重らせん構造を思いついた場所が居酒屋イーグルとガイドブックなんかには書かれていたので(そして店内にはプレートも飾られている)、てっきり二人がここで議論をしていてピカッと思いついたのかと思っていましたが、そんなことはなかった(笑)そうですよね・・・
    どのように二重らせん構造にたどり着いたかワトソン目線で書かれており、興味深いのですが、主観的なのでその他当事者の意見も聞いてみたいと思ったり・・・
    昔の話のようで、今もそんな感じなケンブリッジ。歴史の息吹が感じられ

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    2019年03月24日
  • いのちのひろがり

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    今いるいきものたちは長い年月をかけて枝分かれしてきた。
    もともとは同じ。
    いいことが書いてあるんだけど、子供はわかるかなあ?

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    2018年10月18日
  • 二重らせん

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    今世紀最大の生物学史上の成果といわれるDNAの二重らせん構造発見に至る、若き科学者による感動のストーリー。青春ドラマのような面白さに小説のようにのめり込むとともに、諦めることなく自分の好きなこと、大切にしていることに突き進む若きワトソンの姿勢から学ぶことは多い。

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    2017年05月13日