釈徹宗のレビュー一覧

  • 現代霊性論

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    現代霊性論
    内田樹25冊目

    霊性というものが科学的なものかどうかは一旦“判断を停止”して、人々に現象として与えている影響等を分析する現象学的なアプローチから、宗教や共同体の慣習について論議している。死に対する態度というものは往々にして世界でも普遍的な要素が多く、面白い。
    ・墓について:西洋では身心二元論が一般的であるが、アジアでも儒教では身心二元論的な考え方をしていて、死後も魂のよりどころとして位牌が作られる文化があった。それが日本に通じて、墓が作られる。場が持つエネルギーについても面白い。繁華街というものはもともと霊的なエネルギーが強すぎる為、人が住まないことを理由に市場としての役割を与え

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    2017年09月27日
  • 聖地巡礼リターンズ

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    宗教って、ある種のひとつの「病み方」なんですよ。健全な人ってこの世に一人もいないですから。程度の差はあれ、みんな心を病んでいる。そして、人間の持つ本質的な弱さは必ず「物語」を求める。宇宙を統べるひとつの統一的な摂理があって、自分の個人的な祈りが、そこに伝わると、宇宙の風景に、自分の祈りによってわずかではあれ変化がもたらされる。人間は個人としては、空間的にも時間的にも限定的な生を営むしかないわけですけれど、どこかで類的な宿命に繋がっていたい。ゆうげんてかな存在が、無限の境位と、ある超越性の回路を経由して繋がることを夢見る。そういう物語を人間はどうしても必要としているんだと思います。その「レバレッ

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    2017年09月16日
  • なりきる すてる ととのえる もう苦しまないための『維摩経』講座

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    NHK 100分de名著 大乗仏教 維摩経 (ゆいまきょう)の超訳本「なりきる すてる ととのえる」。今まで読んだ宗教本の中で一番 仏教の体系や用語の意味を知ることができた


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    2017年06月25日
  • 宗教は人を救えるのか

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    宗教が「苦悩」をどうとらえるか。宗教のおける葬儀は死者儀礼と社会儀礼の二面を持ち、古からの「葬儀の型」が死者を弔い、生者の悲しみも癒すことができる。これらを釈徹宗氏は分かり易く説く。▼納得したところは、お布施のように日頃から自分の持ち物から手を離してゆくことが、大切なものを失う日のための日々のトレーニングになり、そうやって身の回り物を整理することが心身や内面の整理につながるという「断捨離」の考え方。物・愛・栄誉・憎しみなどに執着してもいずれは捨てなければならない。それをお布施から学び、準備することができる。▼他に色々となるほどと思わせる記載が多い。

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    2017年05月02日
  • 聖地巡礼リターンズ

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    今回の聖地巡礼はキリシタン。
    長崎・京都・茨木・高槻。
    最近、遠藤周作の『沈黙』がスコセッシ―監督で映画化
    されるそうで、予告編を見ましたが、本を読んだときの
    想いがよみがえってきて、震える感じがしました。
    本を読んだ時も、なんと説明していいのかわからない
    特殊な感情を持った覚えがあります。
    その”沈黙”の聖地である長崎の外海や、26聖人殉教の地。
    原爆。浦上天主堂。大浦天主堂と信徒発見(信徒告白)の地。
    茨木の隠れキリシタンの里。フランシスコザビエルの
    有名な絵(教科書に載っているやつ)が茨木から
    出てきたことを初めてしりました。昔茨木に住んでいた
    時はそういうことをあまり知らずにいたのです

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    2016年12月26日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    補陀落渡海という「捨身行」には耳にするたびに驚きますが、那智の他に足摺や室戸など黒潮の海にだけ存在した行と聞くとなんとなく南方浄土を思い浮かべることができ、共感を覚えなくもありません。この旅では、森の木々や巨石、海、滝、それをとりまく空気などの自然にどれだけ共鳴する身体を取り戻せるか、これが大事な要素でした。地鎮祭を執り行わない限り、大工さんが敷地で仕事をはじめないなど、その意味を形式ではなく、肌身で感じる身体を持つことの大切さを理解する機会になりました。

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    2015年04月25日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    前回の関西(大阪・京都・奈良)に続いて今回は
    紀伊半島熊野。
    少し前に中上健二氏の小説を読んでなんとなく紀伊・
    新宮のイメージができていたので(すみません
    行ったことはないのです)親近感がわきました。
    というくらい。熊野には一度もいったことが
    ありません。読んでみて一度熊野・那智・古道
    に行ってみたい。歩いてみたいと思うようになりました。読みながらGoogleMAPのStreetViewとかでみて
    いるとさらに行ってみたい気がします。
    特に熊野本宮の大斎原と神倉神社。花の窟神社
    補陀落山神社はなんとなくひかれました。
    2作目も面白かったのですが。著者たちが少し
    はしゃぎすぎの感があって。ちょっ

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    2015年04月14日
  • 法然親鸞一遍

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    日本の浄土教の思想的な特徴を概説する。特に法然の革新性を強調している。日本の仏教が概ね、明確な座標軸をもたずバランスを重視する「中空構造」であるのに対して、法然は最も重要な要素を選択し絞り込む「中軸構造」の仏教をはじめたとする。その思想を受け継いだ親鸞は、「ダメな自分」の自覚をもとに、無量寿教などの教典において、回向する、願うなどの主語をことごとく「私」から「阿弥陀仏」に読み替えることで、法然の思想を実存的に深めていったとする。そして同じく法然の思想を受け継いだ一遍は、念仏に土着のカミや密教、禅などあらゆる要素を飲み込ませ、すべてを吸収すると共にすべてを捨てる、「中空構造」的な念仏宗をつくりあ

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    2015年03月31日
  • 日本霊性論

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    集団を存続させることが最大かつ唯一の使命である歩哨という役割。どうやらまだしばらくは低迷の時代らしい現代、無理やり成長しようとするのではなく、生き続けること。
    勝つことではなく負けないことを続けること、それだけでもとても難しいのかもしれないけど
    仏教の勉強もしてみたいな

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    2015年01月25日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    内田先生の研究室(ホームページ)にあるインターネット持仏堂に訪れ法話をしてくれるお坊さまが、この本で登場する釈先生。内田先生の宗教学のメンターでもある釈先生との往復書簡形式で宗教の基礎を学ぶやりとりが載っています。噛み砕いて書いてありますが、それでも簡単ではありません。しかし、どこか楽しい感じの本です。

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    2015年01月17日
  • 日本霊性論

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    内田さんと釈徹宗さんの、霊性についての合本。
    内田さんの担当した前半部分はいつもの内田さん、というかんじやけど、釈さんの後半部分はがちがちの宗教、霊性論。
    前半はめちゃくちゃおもしろかったけど、後半、むずかしかったなぁ。
    新書の割に三〇〇ページ超、文字も明らかに小さめで、かなり気合の入った作品なのかな、と思った。

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    2014年12月29日
  • 現代霊性論

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    宗教だとか霊性だとかっていうのはよくわからないけど、どっかでいろんな大切なこととつながっているんやろうなぁ、ということを思った。
    このお二人が本書のなかでしゃべっていることも、人間にとってとても大切な作法のはず、なんやと思う。

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    2014年12月24日
  • 日本霊性論

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    ネタバレ

    子どもに教育を与えるのは、子ども個人の生活を向上させるためではなく、すべての世代を含めた集団維持のため、という理論に納得。

    ──学びというのは自分の手持ちの価値観では考量できぬもののうちに踏み入ることです。具体的な知識や技術を学ぶことではなくて「自分にはそれが何を意味するかわからないもの」に敬意と好奇心をもって接近する作法を学ぶことです。──

    内田と釈の講義録だが、第二部の釈は鈴木大拙に関する概説という感じで、内田ほど独特の考察がない。しかし、グループホームの運営など社会活動家としては評価できる、学者肌でない。釈は対談を見るに、内田にあまり強烈なつっこみをしないので相性がいいのだろうな、と

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    2014年09月29日
  • 宗教は人を救えるのか

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    「老・病・死」に関わる苦悩に向き合うために、仏教を中心に様々な宗教体系から学ぼうとする試みで、丁寧でしっかりとした解説は、大いに納得、引き込まれるものがある。

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    2014年07月30日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    面白かった!この本に沿って実際その場に行きたくなります。でも私は何かを感じ取れるかなぁ。地理好き歴史好きさんにおすすめ!

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    2014年07月08日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    ネタバレ

    大阪、京都、奈良の聖地を旅しながらの対談集。論者ふたりが博識なのでおもしろい。三輪の話がもう少し厚ければ。
    民俗学とか宗教学の学者が文献漁って、いじりながら書いた研究書よりおもしろい。

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    2014年04月28日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    「霊性」などという単語に拒絶反応がある人には勧めない。
    内田樹と釈徹宗が、今の傷ついた日本人には日本的霊性を賦活させることが必要で、そのための手段として聖地巡礼を実際にやってみた、体験的ルポ。第一陣として3階に渡り、大阪、京都、奈良を巡ったもの。
    内田曰く「大阪は世俗の力によって本来の霊的エネルギーが枯渇している。だから、さらに世俗的な都市計画を立てて、箱物つくったり、カジノを建てようとしたら、霊的な力はますます衰えていく。それに比べて京都は、霊的なポテンシャルを近代化した都市の中でも高めに維持することに成功しています。奈良は、さらに霊的なエネルギーが生き残っている。」都市化によって人間が本来

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    2014年03月09日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    船岡山は昔いったことがある。四天王寺さんの西門の春分の日はいつも大変な人出。美輪さんは一度登拝したいと思ってまだだった。やる気になったなー。

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    2014年02月16日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    地元が舞台だったのですごく興味深かった。京都の不浄なものが流れ着くので大々的なお祭りを行うんだな。奈良や京都も行ったことはあるけど、深くは知らなかった。清水寺から死体を投げ込んでいたかもしれないってすごいな。まさに清水の舞台から飛び降りるみたいな、あとがないって意味なんだね。

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    2014年01月23日
  • 現代霊性論

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    むらいさんにお借りしました。内田先生と浄土真宗のお坊さん・釈徹宗さんが大学で行った講義を本にしたもの。
    霊性、スピリチュアリティというのをキーワードに、現代の各宗教について、日常にある占いや「いただきます」といった行為が持つ宗教的(霊的?)意味について考察。靖国とか、オウムとか、話題が幅広。現代宗教の体系図も。おもしろいです。

    印象に残ったのは・・・
    ・「賢しらに」宗教性を否定することの憎たらしさ(「無宗教葬」の傲慢さ、六曜入りカレンダーと安息日としての日曜日、女人禁制の山と性同一性障害)
    ・「自分」「自己」が確立するほど幸せを感じづらくなる
    ・いったん自己を潰す方法
    ・イヤホンは都会で暮ら

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    2013年10月09日