釈徹宗のレビュー一覧

  • 現代霊性論

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    いや~面白かった。

    今まで対談の類はたくさん読んできたけど、これほど対談の素晴らしさを伝えている本はないような気がする。

    内田氏に関してはすごいことは知っている。ただ、今回の発見は相手役の釈氏である。ここまで内田氏相手に話せる人はいないんじゃないか。

    だいたい内田氏がらみの対談を読むと、ほぼみんな相手の人は内田氏のフィールドに引き込まれていく。相手の専門について話をしていても内田氏のロジックとマジックにつられてしまうのである。

    しかしこの釈氏は違った。もちろんこの対談のテーマが釈氏にとってはど真ん中ストライクのテーマだということもあろうが、内田ワールドにひきづられながらも、釈ワールドを

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    2013年07月19日
  • 現代霊性論

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    題名とはやや違ったニュアンスの内容となっており、宗教の本質とは何かということが対談によって議論がなされている。
    本書においては、特に内田氏の議論においては、論理的であることが非常に強調されている。私自身論理的であろうと心がけている積りではあるが、まだまだ甘いということを思い知らせる、大変参考になる内容であった。
    政治家の靖国神社参拝論については、大筋は私の考えてとほぼ同じであったが、論理構成の鋭さに感心した。

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    2013年06月03日
  • 現代霊性論

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    ところで名前を付けることは、ある意味呪いをかけるのと同じだそうです。人名も襲名も役職も地名も。
    名付けはその名の意味に縛られることでもあり、実際それに悩まされるケースは少なくない。そういえば名前を書かれた人間が死ぬというデスノートってマンガがあったな。あれはだんだんルールが追加されてきて、それはそれで面白かったが、複雑になりすぎて理解するのにとても苦労した記憶があります。えっとなんの話だっけ。


    内田樹もそうだけどこういう思想家の話や哲学の本でいつも思うのは、ものごとの初期設定を疑ってかかるところに快感を覚える。

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    2013年05月22日
  • 法然親鸞一遍

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    比較という手法で、より各人の思考や社会的影響に肉薄した本。学術的なのに分かりやすい画期的な本。
    筆者は個人的には親鸞に一番共感しているように思われるが、描き方が極めて各人に対して公平で公正である。

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    2013年05月08日
  • 現代霊性論

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    大学の授業の書籍化とあって、二人の熱いトークのドライブ感が気持ちよい。
    人の営みや政治・経済、歴史と深く関わる宗教の存在感が目の前に広がってくる。

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    2013年05月01日
  • 法然親鸞一遍

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     比較を通じて法然・親鸞・一遍という浄土仏教の三祖を学べる本。

     タイトルの三者を比較するというだけではなく、他の仏教徒を持ち出して比較しているところも多い。たとえば、法然を痛烈に批判した明恵、親鸞が曇鸞に傾倒したこと、など。こういうのはなかなか勉強できない点なので、参考になった。

     法然はそれまでの仏教を脱構築して「二項対立による選択の論理」にとらえなおしたこと、親鸞の改読、一遍は、法然による仏教の「二項対立への組み換え」を中空化・同一化へ回帰させた、などそのほかの点でも勉強になったことが多かった。

     現社の授業で話す余裕がないのが惜しい。

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    2011年11月12日
  • おてらくご 落語の中の浄土真宗

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    内容もさることながら、中川学さんの挿画が素敵。画面だけ見てると分かりづらいのですが、実物を見てファンになりました。

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    2011年10月05日
  • 覚悟の決め方 僧侶が伝える15の智慧

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    ネタバレ

    3.11後の生き方を教えてくれる。

    実際の震災が第一の矢、震災後我々を襲った心のダメージが第二の矢、第二の矢は言うならば心の蜃気楼、それぐらいは気の持ちようで何とでもなると訴える。悲惨に震災された方でも少しの希望を見出すと快楽を覚える。

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    2011年08月26日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    ネタバレ

    熊野が聖地であるというのは何となくは知っていましたが、他の予備知識もないまま、この「聖地巡礼」シリーズ完読を目指して手に取りました。

    本筋の巡礼そのものよりも、あちこちで語られる先生お二人の会話の名言や知識が面白かった。
    1600〜1660年ほどの60年間が日本文学史上「空白期」、後世に残るような文学的成果が全く何も出ていない(p21)という巡礼本筋とは全く関係ない情報にまずは驚き。
    後でこれは何かの文学史年表を確認してみようと思いました。

    「8時だヨ!神仏集合」(p22) 吹き出しました。確かにネーミングセンスが(笑)
    インドネシア全体はイスラム教なのにバリ島だけがヒンドゥー教というのも

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    2026年03月23日
  • 宗教の本質

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    「概念の鍵では「宗教」の扉は開かない。」P306


    往復書簡してみてぇーって思った笑
    宗教関連のテーマに沿って仏教徒とキリスト教徒がそれぞれ手紙でやり取りする形式になっている。持ち合わせている知識と考え方が非常に深い。そんな感想しか出ない俺が浅い。

    結局、宗教は知識として勉強できるような類のものではなくて、それ自身を全身全霊で「生きる」ような飛躍が宗教の語りには必要になる。有無ではなく要不要に関わるから、現代社会のような道具としての宗教は本質を外していて「死せる概念」となってしまっている。イサク奉献のエピソードは、常に宗教観に影響を与えてくれそう。


    俺の勘違いは以下の部分。

    「宗教は

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    2026年01月02日
  • 宗教の本質

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    僧侶にして宗教学者としても著名な釈先生と、生まれる前からのキリスト者である若松さんが交わした書簡による対話。「話す」「施す」「笑う」など、挙げられたキーワードを宗教的視点で語り合う。

    釈先生の書簡に対し若松さんが応えるという形式なので、どうしても後から述べる若松さんの意見のほうが強めに残る。個人的に興味深いと思ったのは「共同体」というテーマだが、いずれのテーマも一度のやり取りで終わる。深める、掘り下げるというところまではいかないのが少し残念。

    私が本書で宗教の本質を垣間見たと思ったのは、最後に収録された対面での会話である。釈先生が述べた教え子のエピソードに対して、若松さんが「私たちの生は現

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    2025年12月30日
  • 街場の平成論

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     内田樹篇の平成を振り返るエッセイ集。最初に内田氏が言っているように、自由に書いてもらったので統一感はないが、それぞれの書き手の専門分野に応じて、いろいろな平成の断面が見える。中には内田氏ファンである読み手の存在を忘れているのではないかと思われるものもあったが、総じて興味深く読めた。面白かったのはブレイディ氏の英国的「ガールパワー」と日本的「女子力」が全く真逆の意味になるという指摘だった。前者は、女が、女たちの支持を得て女たちをインスパイアすることだったが、後者は、女が、男たちの支持を得て男たちに愛されてほかの女たちより上に立つことだという、なるほど、双方の国民性の一端を垣間見せてくれている。

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    2025年10月13日
  • 宗教の本質

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    釈徹宗・若松英輔著『宗教の本質』の感想です。

    他の著作で目にしたことのあるお二人の新刊を見かけて購入。やはりいいですね。言葉ではうまく表現できませんが、自分の知らない斬新な視点を提示されつつ、なぜか共感できる安心感のようなものを感じます。

    マルティン・ブーバーやキルケゴールの受け売りのようですが、自分自身も「宗教の本質は不合理である」というのがしっくり来ます。イサク奉献がその代表。

    ちなみに個人的には「科学の本質は再現性である」と思っています。
    そう考えると「宗教が常に個人的体験とともにある」とすれば、やはり科学と宗教は本質的に別の世界を対象としているのではないかと思いました。
    だからと

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    2025年10月12日
  • お経で読む仏教

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    NHK出版 学びの基本シリーズ

    仏教は宗教というより哲学であると聞いた。
    しっかり勉強して 自分の生き方の参考にしたい

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    2024年12月03日
  • お経で読む仏教

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    あまり馴染みのないお経を読み繋いで、仏教がざっくり理解できる。かみ砕いて説明してくれているから、お経の意味やストーリーが理解できる。お経へのハードルを下げてくれる本。巻末のブックガイドがありあがたい。キーワードは智慧と慈悲

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    2024年03月27日
  • 別冊NHK100分de名著 「わが道」の達人 水木しげる

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    「ゲゲゲの謎」という映画が流行っている昨今、水木さん入門書として良い、というトゥートを見かけたので購入。
    水木さんの漫画・人生に自分の語りたいことをおっかぶせている様子も、後半ちょっと散見されるが、水木さん本人のおおきさが上回って語りきれない感じなので、たしかにかえって入門書としてはよかったと思う。わたしの手元にはいま「総員玉砕せよ!」があって、このあともしかしたら「のんのんばあとオレ」を買うかもしれない。
    嫌いだというのに人間中心主義(ヒューマニズム)の夢を見てしまいがちだったのだが、そこに、人間もひとしく生きて死ぬだけという価値観をぽんっと放り込んでもらったので、ちょっと読み返しながら自分

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    2023年12月10日
  • 歎異抄手帳

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    五木寛之の訳はとても分かりやすかった。でも僕は根本の「南無阿弥陀仏」とさえ唱えればそれは阿弥陀が言わせてるのだからそれだけでいい(解釈間違ってる?)と言うのが、肌感覚で全然分からない。

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    2023年09月28日
  • 徹底討論 ! 問われる宗教と“カルト”

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    安部元首相殺害で関心が集まる宗教、カルトの世界。容疑者家庭における母親の一億円寄付、家庭崩壊がいわれるが、ではなぜ宗教にそこまで入れ込んだかという視点も必要ではないか、というのが冒頭の問題意識としてあった。読んでいくと、本来宗教とは、そういうものではないんだな、と思ったね。ただ、宗教の力を利用して、そういうことをする集団もある、と。見分けるポイントは「恐怖」「搾取」「拘束」する集団であるかどうか。あと「嘘」をついていないか、ということも言われていた。

    「宗教というのは、その扉に鍵がかかっていないはずなんです。もしなんらかの宗教画内側から鍵をかけるようなことがあれば、それは宗教と呼ぶには値しな

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    2023年08月02日
  • 喜怒哀楽のお経を読む

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    喜怒哀楽⇒恐怒笑悲死という人間を悩ませる感情への対処に仏教ではどのようにこたえようとしているのかを、架空の研究者と聞き手が様々あるあまり有名でない経典の中で語られるそれぞれの感情・状況についての譬喩をひもといて検討する様子で示すというそれ自体も譬喩になっているという二重構造の書。

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    2023年02月28日
  • お経で読む仏教

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    仏教について、正直あまりよくわかっていなかったので、大変参考になった。原始仏教と現在の仏教との関係、何でこんなにもたくさんの宗派があるのか等々、なるほどと納得できたことが多かった。入口からちょっと覗かせてもらっただけなのだとは思うが、これをきっかけに、仏教について少しずつ理解を深めていけたらと思う。

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    2022年12月10日