釈徹宗のレビュー一覧

  • 現代霊性論
    全体的に興味深く読めました。
    従来の宗教と新興宗教の考え方の違いやら、スピリチュアル系列の思想団体とか、わかりやすく話されていますね。
    思想家の方がちょっと自分の意見を押しつけ気味なところがありますが、ま、それが思想家ってことでしょうか。
    住職さんの方の話とバランスをとりながら読んで、何とか中立って...続きを読む
  • 宗教は人を救えるのか
    宗教というと取っつきにくい印象ありますが本書はなかなかに親しみやすいと感じます。
    著者は仏教のお坊さんですが、他のいくつかの宗教とフラットに対比しています。視線の確かさが感じられ信頼できます。

    さて、生きていく上での困難であります、老、病、死に対して宗教は救いとなるか?がテーマであります。
    そして...続きを読む
  • おてらくご 落語の中の浄土真宗
    ・Eテレの「落語でブッダ」のテキストを買つた。裏表紙に釈徹宗「おてらくごー落語の中の浄土真宗ー」(本願寺出版社)の広告があつた。CD付きである。その内容は、節談説教の藤野宗城「円融至徳の嘉号」と落語2席、柳家さん喬「寿限無」、笑福亭松喬「お文さん」である。合計約73分、さん喬の「寿限無」とは珍しい。...続きを読む
  • おてらくご 落語の中の浄土真宗
    以前に読んだ、釈徹宗と大平光代氏の対談の
    本に書かれてあった本。

    落語をはじめとして、日本の芸能は
    仏教(神道)をルーツにしているということ。少し前に読んだ
    『風姿花伝』にもそのように書かれてあった。
    落語の中の浄土真宗や説教の内容について面白くかかれて
    あったとおもいます。
    またCDで『節談説教...続きを読む
  • 聖地巡礼 ビギニング
    内田先生と「巡礼部」のお弟子さん(?)たちが、釈先生の案内で「聖地」をめぐる企画。手始めは釈先生のホームグラウンドである大阪・京都・奈良。

    よく知っていたり、行ったことがある土地ばかりなのだけど、へぇ~そうなの!というお話が次々出てきて面白かった。大阪では土地の「聖性」というものをまったく無視して...続きを読む
  • 聖地巡礼 ビギニング
    山がご神体の三輪山に行ってみたくなりました。三輪山の神様大物主は蛇という話は、三浦しをんさんの神去なあなあシリーズでも登場していたような記憶があります。
  • 現代霊性論
    坊さん(釈 徹宗氏)の話は非常に奥深いと感じる一方、対談相手の話に妙なクセがある。このクセは前にどこかで遭遇したような、と思ったら「下流志向」の人でした。
  • 聖地巡礼 ビギニング
    大阪、京都、奈良の「聖地巡礼」をしながら、内田先生と釈先生が色々なお話をされています。日本の歴史や文化、宗教のお話…何となく自分も一緒に歩きながらお話を聞いているような気持ちで読んでいました。

    本などで見聞きするのではなく、自分の足でその場所に行ってこそ感じられるものがある。その土地の歴史や文化を...続きを読む
  • 仏教ではこう考える
    この本はほとんどあらゆることを言い切っていない。わざとそういうふうに書いている。つまりそれが、答え、というか姿勢である。
    実家には大抵仏壇があって、墓参りにも行き、親族を仏教の葬式で見送っていても、無宗教だと語る人は多い。
    本書の印象的な言葉に、簡単に無宗教を標榜できるのは、生前仏教になんの関わりも...続きを読む
  • いきなりはじめる仏教入門
    内田樹とお坊さんの往復書簡形式になっているのだが、
    どうもお互いが好きなことを言っているだけで
    噛み合ってない感じ。

    「仏教入門」というタイトルになっているが、
    要は日本の宗教文化入門みたいなもので
    仏教自体の中身はあまり語られていない(というかよく分からない)のが残念。
    タイトル間違いですね。
  • はじめたばかりの浄土真宗
    業界では有名なようだけど、①悪いことと知っててすることと、②知らないですることは、どちらが悪いのか、という話は面白かった。当然、①と思いきや、答えは②という話。なぜか。①は悪を改める可能性があるから、かえって②の方がたちが悪いとのこと。
    社会学的には、①は反社会的だけど、②は脱社会的で、②だと話が通...続きを読む
  • はじめたばかりの浄土真宗
    〜仏教入門から続いて。宗教とは何か、的な論考は楽しく読めたが、浄土真宗自体にはあまり興味がわかず。往復書簡もいいけど、巻末対談のやり取りも楽しい。
  • いきなりはじめる仏教入門
    内田先生のお話が好きなので手にとって見た一冊。
    タイトルを見て仏教の入門書だと思うと騙されてしまうので注意が必要。

    仏教というテーマを書簡のやり取りという形で語り合うという内容。書簡という体裁はやはり宗教ネタだからか。
    中身は内田先生の本らしく放談っぽい形になっていて、あまり厳密に仏教の話にこだわ...続きを読む
  • はじめたばかりの浄土真宗
    なかなか一回では内容が汲み取れないですが、最後の対談にあったように、仏教ってクール、喜びにも悲しみにも支配されるな、そこにこそ安住がある、植物のように生きろと言っている気がするという釈さんの言葉をひとまず心にとめておきます。悲しみより、喜びに支配されない態度をととることは難しそうですね。
  • いきなりはじめる仏教入門
    内田樹さんと釈徹宗さんが、往復書簡形式で仏教について解説してくれる本。
    入門、と銘打っていますが、自分にとってはかなりむずかしかったです…。宗教には興味がないわけではないので勉強したいのですが…。
    自分の不勉強のためにあんまり身にならなかったので、またチャレンジしたい。
  • はじめたばかりの浄土真宗
    便利になりすぎて効率ばかり求める世の中、宗教的な長い時間軸というか、大局的にものを考える捉えることの方が大事ではないかと。
    一見効率化しているようにみえても、実は無駄で無価値で生産性ゼロの仕事ばかりしてしまうケースが多いのではないかと。
    特に後半、そんなことをあらためて感じた一冊。「自分が内蔵してい...続きを読む
  • 構築された仏教思想 法蔵 「一即一切」という法界縁起
    「彼の教学は智儼の持っていた柔軟性を失い、さまざまに亀裂の入った教学になってしまった・・・」 法蔵を異端としてとらえ、批判的な観点から解説している。言い過ぎと思うところもあるが、新しい気づきをもらった。

    ◆学んだこと
    ○法蔵のよくないところって?
    人のことを気にする弱さ・・・唯識や禅へのライバル心...続きを読む