釈徹宗のレビュー一覧
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ネタバレ原文、現代語訳、著者のくだけた意訳、解説・・が入り乱れてレベルが合っていないので少々読みづらい。もう少し編集側に仕切る力がほしかった。いいこと書いてあると思ったところを断片的に抜き出したが・・
P117 苦しい時に、そのことに身も心も支配されてしまわないよう自分をクールに観察して執着から離れ、利他行為にかかわる。「自己観察」と「利他行為」はわたしたちが生きていくための手掛かりになりそうです。
P143 わたしたちは現象をありのままに認識することはできません。自分の都合という枠組みを通して物事を認識したり判断したりしています。自分の都合はやがて自分自身の苦悩を生み出します。自分の都合が強け -
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75歳にして思うこと
私も、本年、75歳に突入して、どんな本かな?と、興味半分読み始めた。
何年かすると、私も、いつかは、老いて死んでいかねばならないのかなと少し寂しくなった
他の、五木寛之さんの本を読んで、五木寛之さんの人生観が、私たちに近いものがあり共感を持っていたが、この本は、釈さんの意見に添った感じの内容が多く、私には、理解できないことがあり、ちょっと、がっかりした。もう少し、五木寛之さんにどうしたら悔いなく死ねるのかどういう風に生きれば、悔いなく死ねるのかズバリ教えてほしいという感じがした。 -
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NHK 100de名著で放送された歎異書が面白くて、釈撤宗の本を探して読みました。
歎異書は親鸞のみでしたが、本書で、法然と一遍についても学べて、また違う観点でも勉強になりました。特に、一遍の全てを捨てて、自由な感じが、悟ってるな〜、という感じでした。めっちゃ素人感想です。
個人的には、この三者の中で、親鸞が一番共感できる面白い。いつまで経っても悟れない自分がいることを認識した上で、それでも救われる、それだからこそ救われる、と悟ったようで、でもそんな悟った自分は怠慢で悟ってなどいなく、みたいに永遠続くのが、なんとも哲学者らしい。
内容はもっと仏教の解釈やら宗教比較をして、しっかりした考察も述 -
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内田樹が、浄土真宗の僧侶である釈徹宗を相手に、仏教の根本的な思想についてたずねるという趣旨でおこなわれた往復書簡をまとめた本です。二人のやりとりの合間に「間狂言」という章が挟まれており、釈が仏教の基礎についてコンパクトな解説をおこなっています。
おそらく内田の心積もりとしては、彼自身の宗教にかんする突っ走った議論を、釈が仏教の立場から広く大きく受け止めるという展開を期待していたのではないかと忖度するのですが、どうも内田の投げかける問いのエッジが利きすぎている印象を受けました。むしろ、釈の仏教概説に、内田が自由な立場からコメントを入れるという構成のほうがよかったのではないかという気がします。 -
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現在の聖地巡礼は大人の遠足なんだよね。今に比べては申し訳ないが昔の人はそれなりのリスクを抱え巡礼に赴いていたのだろう。
まあやっぱりこれだけの清々しさを持つ場所には誰しも一度は行ってみたい。だけど現代人には昔ながらの覚悟はない。
ならば、今はこの聖域を壊さず足さず現状を保ち未来に残す義務を持つこと。それが一番難しいのかな。
原発は日本人だけが持っているわけではない。韓国も中国も十分すぎるほど所有している。原発事業も科学である。
自分は常に正しい側で相手は間違っているという排除のボーダーを持っている、二項対立をしているのはむしろ著者側だろう。
原発を含め科学の進歩と -
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「死では終わらない物語について」往生伝や
終活、いかに死ぬか。宗教と死。をテーマに
書かれた本。
久しぶりに読んだ釈氏の本でもあります。
まだまだ、死について具体的に近しく感じたことは
今のところありません。
一度危ないといわれていた時はあるようですが、
その時は本人は全くわかっていませんでしたので。
ただ、この本を読んで。先に死んでいった人たちと
会えるのであればそれはほんとに少しだけ、
前向きになる感じがします。親父に会いたいなあと
少し思います。
怖かったし、そんなに仲好というような関係では
なかったけど。今の現状を話ができればいいなと
思います。 -
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宗教というと取っつきにくい印象ありますが本書はなかなかに親しみやすいと感じます。
著者は仏教のお坊さんですが、他のいくつかの宗教とフラットに対比しています。視線の確かさが感じられ信頼できます。
さて、生きていく上での困難であります、老、病、死に対して宗教は救いとなるか?がテーマであります。
そして各宗教の教えを、ロゴス(理)、パトス(情)、 エトス(行)、トポス(場)の観点から違いをあぶり出します。
この解説はスリリングです。
でだ、この本を読んで宗教は救いとなるか?と思ったかである。私は…救われる人もいるだろうとは思った。
自分は?
現在、直面する老、病、死が深刻なモノでないため切実に救 -
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・Eテレの「落語でブッダ」のテキストを買つた。裏表紙に釈徹宗「おてらくごー落語の中の浄土真宗ー」(本願寺出版社)の広告があつた。CD付きである。その内容は、節談説教の藤野宗城「円融至徳の嘉号」と落語2席、柳家さん喬「寿限無」、笑福亭松喬「お文さん」である。合計約73分、さん喬の「寿限無」とは珍しい。こんなのをさん喬がやるのだと思ふ。「お文さん」は「五代目桂文枝(著作当時は三代目小文枝)の書き残したネタ本をもとに、私が部分的にリライトした台本で」(80頁)今は亡き松喬の演じるものである。これがネタ下ろしであつたらしい。このCDだけでも本書の定価1,800円に値しさうである。私もこれに惹かれて買つ
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以前に読んだ、釈徹宗と大平光代氏の対談の
本に書かれてあった本。
落語をはじめとして、日本の芸能は
仏教(神道)をルーツにしているということ。少し前に読んだ
『風姿花伝』にもそのように書かれてあった。
落語の中の浄土真宗や説教の内容について面白くかかれて
あったとおもいます。
またCDで『節談説教』と落語の2点『寿限無』『御文さん』が収録されてあります。Iphoneにダウンロードしたので通勤中に聞こうかと。
また、御文さんの中の御文書の白骨の章はなんとなくいい感じ。
私の家は真宗ではなく浄土宗なのですが。
ituneを検索すると真宗の御経や浄土宗の御経も売っているのですね
驚きました。いつか -
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内田先生と「巡礼部」のお弟子さん(?)たちが、釈先生の案内で「聖地」をめぐる企画。手始めは釈先生のホームグラウンドである大阪・京都・奈良。
よく知っていたり、行ったことがある土地ばかりなのだけど、へぇ~そうなの!というお話が次々出てきて面白かった。大阪では土地の「聖性」というものをまったく無視して都市が造られていったのに対し、京都は洗練された形でそれを取り込んでおり、奈良(の特に南部)にはプリミティブにそれが残っている、というくだりにはかなり納得。
少し前に「大阪の神さん仏さん」を読んで以来、「神さん」に対する見方が大きく変わったのだが、この本も「神さん」を考える上で示唆に富んでいると思っ