釈徹宗のレビュー一覧

  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    世界遺産の熊野を歩いて、これを読むと最高に面白い。

    聖地に足を運び、「この世ならざるもの」を感じ取ること、とある。

    熊野に触れると本当に圧倒される。

    「場」の神道と「語り」の仏教、神仏習合がある。でもシンプルにそれだけでなく、仏教から新道的な要素を削いだり、廃仏毀釈があった。

    聖地の中枢へ熊野古道をめぐるとなんとも山深い。
    あの空間で登ったり下ったりしてると、歩行瞑想になる。

    熊野本宮大社と大斎原、熊野川には圧倒される。
    こちらは瞑想から目覚めて、全てから解放される感じ。

    これに源氏と平氏が出てくる。
    馬と船の戦い、確かに馬と船が周辺の神社にある。
    色々まざるまざる。

    そして一編

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    2020年02月22日
  • みんな、忙しすぎませんかね?~しんどい時は仏教で考える。

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    【刺さった内容】
    受験勉強は孤独であることに気づきました。哲夫さんの努力はその努力自体が報われるという内容に励まされました。
    執着こそ苦悩を生み出す原因であることに気づかさました。
    しがらみに苦悩する場合はむしろそのしがらみに関心を持ち修正していくことに気づきました。
    【糧になったこと】
    仏教の考え方は気づきが多いと思いました。

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    2019年09月09日
  • 街場の平成論

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    いろいろな観点から「平成」を振り返る論集。30年間の変化の大きさに愕然とする。もっとも改元が時代の変化を表さないことは言うまでもないが。

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    2019年04月14日
  • 現代霊性論

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     現代の「霊性」について語る対談集。
     既存の宗教から、新宗教、カルトまで、かなり幅広く網羅されていて、かなり面白かった。

     現代の「スピリチュアル」は自己変容や神秘主義を重んじ、なおかつ「メタ宗教・宗教の源泉」として宗教よりも上位に位置づけることが多い、等、興味深い指摘が多かった。

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    2018年12月22日
  • ブッダの伝道者たち

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    5人の仏教伝道者の取り組みと考え方を紹介して、原始仏教から日本の現在の仏教の流れを明快に解いている。ゴータマ・ブッダの悟りである「中道」「縁起」「空」。大乗仏教の基礎を確立したナーガールジュナ(竜樹)の著作と「空」の実践。「瑜伽」や「唯識」を体系化し仏教を統合したヴァスパンドゥ(天親、世親)。仏教の教えを軸として、ごく普通に世俗社会を生き抜くことを示した蓮如。さらに日常と世俗の中の仏道を説いて、現代の日本仏教の礎となっている鈴木正三。仏教の謎が少し解けた気がした。

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    2017年02月10日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    「『寝ながら学べる浄土真宗』という過激なタイトル」(文庫版のためのあとがき)の企画から始まった、インターネット上での往復書簡を書籍化したもの。

    西洋思想を交え、「宗教」とは何かという方向に展開しつつ、ばっちり仏教の解説にもなっています。
    仏教の歴史(大乗メイン)や基本の教え、イスラームや日本人の宗教性についても間狂言で勉強できて、かなり盛りだくさんな内容。

    読み物として普通に読んで面白いのはもちろん、「宗教」や「仏教」が何かいま一度考えたいときにも読みたい一冊です。

    特に興味を引かれたのは、その9あたりからの、レヴィナスの「善性」について。
    往復書簡は『はじめたばかりの浄土真宗』に続きま

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    2015年08月21日
  • 日本霊性論

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    日本人が今取り戻さなければならない霊性というものについて。2部構成になっていて、第一部は、内田先生が相愛大学にての講義です。ここでは、なぜ霊性が必要なのか。それはどのようにして現れ、解されていったのか。それを取り戻すためには、なにをしなければならないのかについて、非常に身近に分かりやすく書かれています。ここだけでも読む価値あると思います。理解できることしか見ない姿勢が変わることを感じています。
    第二部は、釈先生が内田先生の寺子屋ゼミにてされた講義内容です。鈴木大拙の「日本的霊性」をテキストに霊性に迫っています。日本的とあるように、日本にはそういったものがすでにあって、そのため仏教やキリスト教も

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    2015年02月10日
  • 日本霊性論

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    いやあ~。この二人のコンビの本は面白い。
    どこかで読んだ内容が多い(多分、どこかで読んだ
    内容ばかりといってもいいすぎではないかも)
    のですが、何回よんでも面白いと思います。
    ○シグナルを感じる力
    ○プリコルール
    ○スティーブジョブズの話
    ○裁き。学び。癒し。祈り
    ○歩哨。人間的なものと非人間的なものの境界線
    ○このメッセージは私宛である。
    ○私宛ではないメッセージは、邪悪な呪いの言葉
    ○鈴木大拙

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    2014年09月21日
  • 現代霊性論

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    ネタバレ

    面白かった。
    真に宗教的な人間は宗教団体から勧誘は受けないそうである。
    宗教的であっても宗教団体に属せない人間がスピリチュアルに行くというのは本当だと思う。

    村上春樹氏が世界中で読まれていることにちょっと触れて、世界文学になるような作品は「どうすればいいかわからないときに、どうすればいいか」という難問を扱っている・・とのこと。
    へーそうなの!と単純に驚いたが、そういえばそうかな?
    御二方の闊達な考察に刺激を受ける。
    靖国神社の問題も、もう少し自分の中で整理してみたい。
    (本当は日本のマスコミが、毎年騒ぎたてるからややこしいことになっただけだと思うけど。)

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    2014年08月20日
  • 宗教は人を救えるのか

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    宗教において如何に「解決できない苦しみや悲しみを引き受けるか。」、「どうやってあきらめるか」。老病死や別れにかかわる苦悩をどうやって引き受けるか。
    というテーマで、「ロゴス」「パトス」「エトス」「トポス」
    の切り口で論じている内容。
    著者の著作を最近よく読みますが。この本はその中でも、日本の仏教の考え方・成り立ちなどの中心がよくわかる本ではないかと思います。
    本著のなかでもかかれてありますが、私も含めて日本人は非常に宗教的なかかわりが強いと思います。
    大げさに言うと神や仏。菩薩や如来を感じる瞬間や
    場所。気持ちに気付き、心が落ち着くことがよくあるし、ときどき携帯で聴いている御経など、朝仕事に行

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    2014年06月03日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    年末恒例の関西旅行で上町台地を歩き、その前は山辺の道で大神神社とタイムリーであった。
    となると次回は京都ですね。
    続巻、心待ちしています。

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    2014年01月13日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    おもしろい!
    機会があれば、ぜひ巡礼部にお伴したいと思いました!
    それにしても、釈先生の博識ぶりには脱帽です。

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    2013年11月05日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    釈徹宗さんの解説を交えながらの大阪、京都、奈良の聖地を巡る旅。イスラエルが3つの宗教の聖地であるように、古来から「聖なる場所」というのは人類が共通して感じられる「何か大きな力」を感じられる場所なのだろう。現代人はその力を感じ取る能力が衰えてきているのではないか。自分の足で歩いたり、自然の空気や土や草木にふれたりする機会を失いがちな都会人はなおさらだ。そうして我々はいつしか「聖地」の存在を忘れ、気付かぬようになり、蔑ろにしてしまう。今回の旅では大阪はその傾向が激しく、京都は観光化しながらもさすがによく保っており、奈良(東大寺周辺でなく南部大和地方)は未だ開発されずに素朴で野性的なまま残っていると

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    2013年10月10日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    大阪、京都、奈良のパワースポットを歩きながらの薀蓄あふれる対談。清水寺の舞台が、あそこから死体を投げ捨てるためのものだったという説にはびっくり。京都の昔の三大墓地というか、死体が投げ捨てられていた場所というのもゾーッとする。初めて聞くような話が満載。

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    2013年09月22日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    おもしろかった。
    大阪の上町台地、天満宮から四天王寺まで
    京都での連台野と鳥辺野、船岡山から大谷本廟まで
    奈良飛鳥、橘寺から三輪山まで
    内田氏の評論もいいが、釈徹宗氏の講和・法話も非常にいい
    京都の船岡山・鳥辺野あたり。三輪山はいちど行ってみたい
    と思います。

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    2013年09月18日
  • ブッダの伝道者たち

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    ブッダ、ナーガールジュナ、ヴァスバンドゥと大きな仏教の流れを平易に解説しつつ、蓮如、鈴木正三など日本における仏教の独自進化についても解説する。スケールが大きくて、なかなか踏み込めなかった仏教であるが、導入の1冊として良いように思う。

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    2013年08月27日
  • おてらくご 落語の中の浄土真宗

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     落語が仏教の説教の一部であったということ初めて知った。

     落語と仏教つながり、なさそうでよくよく聞くとこれほど当時に多く広がっていることわかるような気がする。今からいえば仏教・・・というと嫌な顔をする人がいるかもしれない。でも、話される内容はそう、どちらも違いのない矛盾しない存在なのだと思いたい。

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    2013年07月29日
  • 現代霊性論

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    いや~面白かった。

    今まで対談の類はたくさん読んできたけど、これほど対談の素晴らしさを伝えている本はないような気がする。

    内田氏に関してはすごいことは知っている。ただ、今回の発見は相手役の釈氏である。ここまで内田氏相手に話せる人はいないんじゃないか。

    だいたい内田氏がらみの対談を読むと、ほぼみんな相手の人は内田氏のフィールドに引き込まれていく。相手の専門について話をしていても内田氏のロジックとマジックにつられてしまうのである。

    しかしこの釈氏は違った。もちろんこの対談のテーマが釈氏にとってはど真ん中ストライクのテーマだということもあろうが、内田ワールドにひきづられながらも、釈ワールドを

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    2013年07月19日
  • 現代霊性論

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    題名とはやや違ったニュアンスの内容となっており、宗教の本質とは何かということが対談によって議論がなされている。
    本書においては、特に内田氏の議論においては、論理的であることが非常に強調されている。私自身論理的であろうと心がけている積りではあるが、まだまだ甘いということを思い知らせる、大変参考になる内容であった。
    政治家の靖国神社参拝論については、大筋は私の考えてとほぼ同じであったが、論理構成の鋭さに感心した。

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    2013年06月03日
  • 現代霊性論

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    ところで名前を付けることは、ある意味呪いをかけるのと同じだそうです。人名も襲名も役職も地名も。
    名付けはその名の意味に縛られることでもあり、実際それに悩まされるケースは少なくない。そういえば名前を書かれた人間が死ぬというデスノートってマンガがあったな。あれはだんだんルールが追加されてきて、それはそれで面白かったが、複雑になりすぎて理解するのにとても苦労した記憶があります。えっとなんの話だっけ。


    内田樹もそうだけどこういう思想家の話や哲学の本でいつも思うのは、ものごとの初期設定を疑ってかかるところに快感を覚える。

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    2013年05月22日