釈徹宗のレビュー一覧
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現代の「霊性」について語る対談集。
既存の宗教から、新宗教、カルトまで、かなり幅広く網羅されていて、かなり面白かった。
現代の「スピリチュアル」は自己変容や神秘主義を重んじ、なおかつ「メタ宗教・宗教の源泉」として宗教よりも上位に位置づけることが多い、等、興味深い指摘が多かった。Posted by ブクログ -
「『寝ながら学べる浄土真宗』という過激なタイトル」(文庫版のためのあとがき)の企画から始まった、インターネット上での往復書簡を書籍化したもの。
西洋思想を交え、「宗教」とは何かという方向に展開しつつ、ばっちり仏教の解説にもなっています。
仏教の歴史(大乗メイン)や基本の教え、イスラームや日本人の宗...続きを読むPosted by ブクログ -
宗教において如何に「解決できない苦しみや悲しみを引き受けるか。」、「どうやってあきらめるか」。老病死や別れにかかわる苦悩をどうやって引き受けるか。
というテーマで、「ロゴス」「パトス」「エトス」「トポス」
の切り口で論じている内容。
著者の著作を最近よく読みますが。この本はその中でも、日本の仏教の考...続きを読むPosted by ブクログ -
釈徹宗さんの解説を交えながらの大阪、京都、奈良の聖地を巡る旅。イスラエルが3つの宗教の聖地であるように、古来から「聖なる場所」というのは人類が共通して感じられる「何か大きな力」を感じられる場所なのだろう。現代人はその力を感じ取る能力が衰えてきているのではないか。自分の足で歩いたり、自然の空気や土や草...続きを読むPosted by ブクログ
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大阪、京都、奈良のパワースポットを歩きながらの薀蓄あふれる対談。清水寺の舞台が、あそこから死体を投げ捨てるためのものだったという説にはびっくり。京都の昔の三大墓地というか、死体が投げ捨てられていた場所というのもゾーッとする。初めて聞くような話が満載。Posted by ブクログ
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おもしろかった。
大阪の上町台地、天満宮から四天王寺まで
京都での連台野と鳥辺野、船岡山から大谷本廟まで
奈良飛鳥、橘寺から三輪山まで
内田氏の評論もいいが、釈徹宗氏の講和・法話も非常にいい
京都の船岡山・鳥辺野あたり。三輪山はいちど行ってみたい
と思います。Posted by ブクログ -
ブッダ、ナーガールジュナ、ヴァスバンドゥと大きな仏教の流れを平易に解説しつつ、蓮如、鈴木正三など日本における仏教の独自進化についても解説する。スケールが大きくて、なかなか踏み込めなかった仏教であるが、導入の1冊として良いように思う。Posted by ブクログ
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落語が仏教の説教の一部であったということ初めて知った。
落語と仏教つながり、なさそうでよくよく聞くとこれほど当時に多く広がっていることわかるような気がする。今からいえば仏教・・・というと嫌な顔をする人がいるかもしれない。でも、話される内容はそう、どちらも違いのない矛盾しない存在なのだと思いたい...続きを読むPosted by ブクログ -
比較という手法で、より各人の思考や社会的影響に肉薄した本。学術的なのに分かりやすい画期的な本。
筆者は個人的には親鸞に一番共感しているように思われるが、描き方が極めて各人に対して公平で公正である。Posted by ブクログ