釈徹宗のレビュー一覧

  • みんな、忙しすぎませんかね?~しんどい時は仏教で考える。

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    この本を読んで思うことは、明確な答えを示さないのが仏教なんだなと思います。
    ブッダの教えには多くのヒントがあり、また訳や解説も様々です。読むこと、教えられることで何かに気付き、フッと楽になることもあります。

    ・仏教は“運”という概念に拠らない
    ・「犀の角のようにただ独り歩め」だけど、仲間がいたら共に歩めという件
    ・認識と現実のズレに気づき、感情を捨てるということ
    ・苦手を克服できない人を避難しない、しがらみから逃げようとするんじゃなくて、しがらみに関心を持ち向き合うこと

    など役に立ちました。
    同じ方向に向かう仲間を見つけるのって難しいですよね。
    いつか出会うんだろうと期待せずに独り歩んでい

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    2020年01月08日
  • NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄 仏にわが身をゆだねよ

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    「歎異抄」と親鸞に興味があって読んだ本。この本を読んで、「歎異抄」と親鸞について知ることができて良かった。「悪人正機説」の説明がわかりやすくて良かった。倫理を勉強している人が読むと参考になる本だと思う。

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    2019年10月12日
  • 街場の平成論

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    ☆☆☆2019年8月レビュー☆☆☆


    内田樹を編者として、稀代の論客が「平成」をテーマに持論を展開する。共感できるところもあれば、できないところもある。

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    2019年08月11日
  • みんな、忙しすぎませんかね?~しんどい時は仏教で考える。

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    みんな、忙しすぎませんかね?しんどい時は仏教で考えるー「友達って必要?」「苦手な人」「努力は報われる?」「運を考える」「孤独について」「家族について」「心を強くする」

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    2019年08月31日
  • 街場の平成論

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    それぞれの先生の平成論を読み、自分自身が個人的にあまりにも暗いので、なんだかますます暗くなった。
    そして、そんなつもりはなかったのに、私にとっての平成を振り返り、「なぜこんなことになってしまったのか」「30年前にはまさかこんなことになるとは思わなかった」と同じことを感じて暗くなった。
    救いは、鷲田清一さんが引用されている橋本治さんの、失われたものを数えるのではなく、失われてれていないもの、残されているものの数を数える、というところだろうか。同じことを別の本で内田先生がおっしゃっていたのも思い出す。
    私と日本と世界と…

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    2019年06月29日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    来月行くので、事前学習。

    熊野三山と言えば、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社。
    でも、過去に行った時に、なんとなく、熊野速玉大社に違和感を覚えた。
    後付けされたような感覚。
    それよりも、熊野速玉大社のそばにある神倉神社の方が、強い感じを受けた。
    本著で、神倉神社は、速玉大社よりも古く、速玉大社の本宮だと言われていると聞いて、納得。
    この本を借りたのも、そこらへんがきっかけ。
    他のガイドブックでは、さらっとしか書かれていない神倉神社を大々的に取り上げていたから。
    あの階段は、死ぬほど怖い(実際に落ちて亡くなられた方のニュースも何年か前にありましたが)のだが、なぜか、再び訪れたくなる地。

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    2019年06月22日
  • 宗教は人を救えるのか

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    宗教というものが現代社会にどのような影響を与えてるかを分析した一冊。

    浄土真宗の僧侶ながら、他の宗教にも詳しく、非常に勉強になった。

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    2018年12月16日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    なまじのガイドブック読むより熊野を堪能できる。

    熊野って何か大事を果たす前にエネルギーを充填するような土地なんですかね。
    大きな困難と向き合う前に行っておくべき地
    そこに行くことで生命力が高まる、戦闘力が高まる、そういうことが実感としてあったんだと思うんですよね。

    神社仏閣や祭は人間が一定数以上いる場所には絶対に必要。土地にこもっていたり人間が持ち込んでくる邪気を「リリース」「放電」する装置が必要。

    子供の頃から自分の死に方のイメージをはっきり持っていて、そこに向かって次第に収斂していくように老いていく、そういう文化があったんじゃないでしょうか。
    むしろ、「生と死をつなぐ強烈な通路」を持

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    2018年10月18日
  • 聖地巡礼 ビギニング

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    大坂 上町台地を特段意識したことは無かったけれど、一度歩いて確認してみたい。『村上海賊の娘』の世界を思い起こしながら読んだ。
    京都は船岡山のパワースポット、六道珍皇寺、鳥辺野、清水寺。珍皇寺近くに住んだことがあるけれど、確かにあの世的な雰囲気があったように思う。
    奈良の大神神社も未体験だけれど、ぜひお参りしたい。

    内田さん、釈さんのかけあいが、適度に霊的、宗教的で入ってきやすい。能にももっと触れてみたい。

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    2018年03月26日
  • なりきる すてる ととのえる もう苦しまないための『維摩経』講座

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    維摩経という仏教の考えをもとにした、人間のありかた、生き方の考察が面白い。「自分という枠組みを通して物事を見てはいけない」という知見があるが、それは「枠組み」とはつまり「自分の都合」ということに他ならないわけだ。その「自分の都合」がゆえに苦悩が生まれるのだから、そういったものを捨てれば苦悩から救われるというのが教えの本当に大事なことなのだろうが、そこまで望まなくともそのように「自分」を考えることで、自分自分と言っている自分にたいした根拠などなく、たまたまそういう環境に生まれて育っただけだな、ということに思い至り、自然に楽にはなれる気がする。

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    2017年12月25日
  • 現代霊性論

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    現代霊性論
    内田樹25冊目

    霊性というものが科学的なものかどうかは一旦“判断を停止”して、人々に現象として与えている影響等を分析する現象学的なアプローチから、宗教や共同体の慣習について論議している。死に対する態度というものは往々にして世界でも普遍的な要素が多く、面白い。
    ・墓について:西洋では身心二元論が一般的であるが、アジアでも儒教では身心二元論的な考え方をしていて、死後も魂のよりどころとして位牌が作られる文化があった。それが日本に通じて、墓が作られる。場が持つエネルギーについても面白い。繁華街というものはもともと霊的なエネルギーが強すぎる為、人が住まないことを理由に市場としての役割を与え

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    2017年09月27日
  • 聖地巡礼リターンズ

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    宗教って、ある種のひとつの「病み方」なんですよ。健全な人ってこの世に一人もいないですから。程度の差はあれ、みんな心を病んでいる。そして、人間の持つ本質的な弱さは必ず「物語」を求める。宇宙を統べるひとつの統一的な摂理があって、自分の個人的な祈りが、そこに伝わると、宇宙の風景に、自分の祈りによってわずかではあれ変化がもたらされる。人間は個人としては、空間的にも時間的にも限定的な生を営むしかないわけですけれど、どこかで類的な宿命に繋がっていたい。ゆうげんてかな存在が、無限の境位と、ある超越性の回路を経由して繋がることを夢見る。そういう物語を人間はどうしても必要としているんだと思います。その「レバレッ

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    2017年09月16日
  • なりきる すてる ととのえる もう苦しまないための『維摩経』講座

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    NHK 100分de名著 大乗仏教 維摩経 (ゆいまきょう)の超訳本「なりきる すてる ととのえる」。今まで読んだ宗教本の中で一番 仏教の体系や用語の意味を知ることができた


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    2017年06月25日
  • 宗教は人を救えるのか

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    宗教が「苦悩」をどうとらえるか。宗教のおける葬儀は死者儀礼と社会儀礼の二面を持ち、古からの「葬儀の型」が死者を弔い、生者の悲しみも癒すことができる。これらを釈徹宗氏は分かり易く説く。▼納得したところは、お布施のように日頃から自分の持ち物から手を離してゆくことが、大切なものを失う日のための日々のトレーニングになり、そうやって身の回り物を整理することが心身や内面の整理につながるという「断捨離」の考え方。物・愛・栄誉・憎しみなどに執着してもいずれは捨てなければならない。それをお布施から学び、準備することができる。▼他に色々となるほどと思わせる記載が多い。

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    2017年05月02日
  • 聖地巡礼リターンズ

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    今回の聖地巡礼はキリシタン。
    長崎・京都・茨木・高槻。
    最近、遠藤周作の『沈黙』がスコセッシ―監督で映画化
    されるそうで、予告編を見ましたが、本を読んだときの
    想いがよみがえってきて、震える感じがしました。
    本を読んだ時も、なんと説明していいのかわからない
    特殊な感情を持った覚えがあります。
    その”沈黙”の聖地である長崎の外海や、26聖人殉教の地。
    原爆。浦上天主堂。大浦天主堂と信徒発見(信徒告白)の地。
    茨木の隠れキリシタンの里。フランシスコザビエルの
    有名な絵(教科書に載っているやつ)が茨木から
    出てきたことを初めてしりました。昔茨木に住んでいた
    時はそういうことをあまり知らずにいたのです

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    2016年12月26日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    補陀落渡海という「捨身行」には耳にするたびに驚きますが、那智の他に足摺や室戸など黒潮の海にだけ存在した行と聞くとなんとなく南方浄土を思い浮かべることができ、共感を覚えなくもありません。この旅では、森の木々や巨石、海、滝、それをとりまく空気などの自然にどれだけ共鳴する身体を取り戻せるか、これが大事な要素でした。地鎮祭を執り行わない限り、大工さんが敷地で仕事をはじめないなど、その意味を形式ではなく、肌身で感じる身体を持つことの大切さを理解する機会になりました。

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    2015年04月25日
  • 聖地巡礼 ライジング  熊野紀行

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    前回の関西(大阪・京都・奈良)に続いて今回は
    紀伊半島熊野。
    少し前に中上健二氏の小説を読んでなんとなく紀伊・
    新宮のイメージができていたので(すみません
    行ったことはないのです)親近感がわきました。
    というくらい。熊野には一度もいったことが
    ありません。読んでみて一度熊野・那智・古道
    に行ってみたい。歩いてみたいと思うようになりました。読みながらGoogleMAPのStreetViewとかでみて
    いるとさらに行ってみたい気がします。
    特に熊野本宮の大斎原と神倉神社。花の窟神社
    補陀落山神社はなんとなくひかれました。
    2作目も面白かったのですが。著者たちが少し
    はしゃぎすぎの感があって。ちょっ

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    2015年04月14日
  • 法然親鸞一遍

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    日本の浄土教の思想的な特徴を概説する。特に法然の革新性を強調している。日本の仏教が概ね、明確な座標軸をもたずバランスを重視する「中空構造」であるのに対して、法然は最も重要な要素を選択し絞り込む「中軸構造」の仏教をはじめたとする。その思想を受け継いだ親鸞は、「ダメな自分」の自覚をもとに、無量寿教などの教典において、回向する、願うなどの主語をことごとく「私」から「阿弥陀仏」に読み替えることで、法然の思想を実存的に深めていったとする。そして同じく法然の思想を受け継いだ一遍は、念仏に土着のカミや密教、禅などあらゆる要素を飲み込ませ、すべてを吸収すると共にすべてを捨てる、「中空構造」的な念仏宗をつくりあ

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    2015年03月31日
  • 日本霊性論

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    集団を存続させることが最大かつ唯一の使命である歩哨という役割。どうやらまだしばらくは低迷の時代らしい現代、無理やり成長しようとするのではなく、生き続けること。
    勝つことではなく負けないことを続けること、それだけでもとても難しいのかもしれないけど
    仏教の勉強もしてみたいな

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    2015年01月25日
  • いきなりはじめる仏教入門

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    内田先生の研究室(ホームページ)にあるインターネット持仏堂に訪れ法話をしてくれるお坊さまが、この本で登場する釈先生。内田先生の宗教学のメンターでもある釈先生との往復書簡形式で宗教の基礎を学ぶやりとりが載っています。噛み砕いて書いてありますが、それでも簡単ではありません。しかし、どこか楽しい感じの本です。

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    2015年01月17日