釈徹宗のレビュー一覧

  • 法然親鸞一遍
    鎌倉時代。それまでの「悟り型仏教」に対して、「救われ型仏教」である浄土仏教を日本において根付かせ、主流にまで発展させた浄土宗の祖・法然、浄土真宗の祖・親鸞、時宗の祖・一遍の三人の思想を比較検討しながら、その特色を知る内容になっています。

    悟り型仏教は、俗世間を離れて修行をし、自分の力で悟りを得て救...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 「わが道」の達人 水木しげる
    50年前の最初のテレビ漫画のゲゲゲの鬼太郎は見た。実写版の悪魔くんもうっすら覚えている。昭和ヒトケタの父親が鬼太郎は面白いと云っていたなあ。
    子供時分は、水木さんの絵は少し苦手だった。手塚さんや石ノ森さんの丸っこい描線が好きだった。今見ると、背景や妖怪の緻密な描写や点描の凄さに驚きつつ、人物、人間側...続きを読む
  • 日本霊性論
    本書の前半には、2012年に相愛大学でおこなわれた内田樹の3日間の集中講義が収められています。後半には、内田が館主をつとめる凱風館で釈徹宗がおこなった、鈴木大拙の『日本的霊性』についての講義が収められています。

    内田の担当しているパートでは、これまで内田がさまざまな著書のなかで述べている内容をまと...続きを読む
  • みんな、忙しすぎませんかね?~しんどい時は仏教で考える。
    案の定、程よいゆるさ(なお哲夫だけじゃない)で肩の力が抜けた。

    仏教寺院がイスラム教徒から攻撃を受けても報復をしなかった、という話が好き。成熟してるという表現もなんとなく悦に浸れた。

    偏ったら逆方向に、引っ張る。まさに中道をいこうとする姿。お手本だなぁとしみじみ。バランスをとることが個人的には好...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    中高生を想定読者とした、現在30代〜70代の20名からのメッセージ。今回のパンデミックであらわになった日本社会の欠陥について、こんなに不出来な社会を後続世代に遺すことになってしまった責任を感じ、補正しきれなかった悔しさがにじむ。

    世代が変わると考え方や行動も変わる。是非、現状を反面教師として欲しい...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    斎藤幸平さんの名前があったので読んでみた。
    一番心に残ったのは平川克美さんの文章だろうか。会社勤めするようになって当たり前のように見聞きしてきた経済合理性。原価を絞り、無駄を排除して、より低価格の製品を提供する。お客様の要望に応え、お客様が期待する以上の価値を生み出すこと。製造業をはじめ、経済はその...続きを読む
  • 生きベタさん
    イラストがあって読みやすい

    人生うまくいかないことがあるのがデフォルト
    弱みを知る
    他の人を観察して活かす
  • 覚悟の決め方 僧侶が伝える15の智慧
    3.11の震災をテーマに5人の僧侶の方が書かれた本。着目されているところがそれぞれで個人的にとてもよかったです。他著書あたっていきたい
    と思います。
  • お経で読む仏教
    あまりグッとこなかった。

    少し書き味が淡白であるからかもしれない。
    それも仏教の空気感かもしれないが
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    大半はゴミだか 中田さんのは素晴らしい 二つの真理と偽りの神に気をつけろ まさにそのあと起こったこと
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    VUCA感がめちゃ高まっている現在
    今、そしてこれからの世界をどのように生きていけばよいのか。
    それを自分のために、そして若い人達のために知りたい。
    そのような気持ちで本書を読みました。

    執筆者は、内田樹先生セレクトというバイアスはあるので、ものすごい多種多様な意見という感じではないですが、それで...続きを読む
  • みんな、忙しすぎませんかね?~しんどい時は仏教で考える。
    皆さんが一度は考えたことがあるテーマ「死んだらどうなるのか?」「地獄ってどんなところ?」など24にも及ぶテーマを対談方式で述べています。その中には、あなたを納得させる一説があるかもしれませんよ。
  • NHK「100分de名著」ブックス 歎異抄 仏にわが身をゆだねよ
    残念ながら、嘆異抄については珍しく理解しにくかったです。私の理解力不足かも?時間を空けて再チャレンジしたい!
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    玉石混交の内容だが、面白い議論もある。人の行動は変わらないが、コロナの記憶は当面続く。国境の意識、遠隔技術の成果は明らか。企業や国家の行動に影響はあるだろう。イノセンスな効率至上主義は若干減少すると期待したい。
  • ダンマパダ ブッダ「真理の言葉」講義
    自由な雰囲気で語られるダンマパダの連続講義。著者は浄土真宗の僧侶。後半は親鸞ら浄土教の話がメインで、初期仏教と一神教的な浄土教(というけ大乗仏教)との差異が際立っていた。
  • お経で読む仏教
    スッタニパータ/涅槃経/ミリンダ王の問い/維摩経/阿弥陀経を手がかりにして、仏教思想と仏教史のエッセンスにアプローチしたもの。改めて、仏教を学んでみたくなった。各派に見られる共通項を、「智慧」と「慈悲」、「今・ここの自分に対して説かれている」との点に見出しているのはよいと思った。
  • 天才 富永仲基―独創の町人学者―(新潮新書)
    専門的過ぎるところがあって正直よく理解できなかった。
    それなりの知識があるのならばそれなりに楽しめたかも。
    そんな思いがよぎった一冊。
  • 天才 富永仲基―独創の町人学者―(新潮新書)
    現代的な文献批判の方法を駆使して、仏典の歴史的な形成を解明した富永仲基の思想を解説している本です。

    著者は浄土真宗の僧侶ですが、仏教の研究者として近代以降の「大乗非仏説論」などの歴史的研究の諸成果に通じており、それに匹敵するような合理的な仏典解釈にいち早く取り組んだ「天才」として仲基を位置づけてい...続きを読む
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    若い人からベテラン著者まで、さまざまな視点で、ポストコロナについて書かれていました。

    蔓延するウィルスがどのようなものか、また、そこから受ける我々の生活への影響とこれからの展望。

    いずれにせよ、近代的思想に基づいた人間の行動から生み出された歪みだということは一致しているように思える。
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ
    大学は勉強するところではない。大学とは、知識を商品のように学生に売るところではありません。知とはデジタルデータではなく、身体と感情を持った人間一人一人が身につけ、実践し、対話し、試行錯誤する中でしか役立たない。

    あらかじめ用意された正解をたくさん覚えることが優秀だというのは、いわば知識ベースの勉強...続きを読む