構築された仏教思想 法蔵 「一即一切」という法界縁起

構築された仏教思想 法蔵 「一即一切」という法界縁起

1,540円 (税込)

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3.0

釈尊が説いた縁起説「AがあるときBがある」という枠組みから、大乗経典『華厳経』を土台として「一即一切・一切即一」という法界縁起がどのように形成されていったのか?
華厳学研究の泰斗が、中国仏教において天台教学と双璧をなす華厳教学について紹介するとともに、その大成者として過大に評価されがちな法蔵(643-712)の思想的実像に迫る。
また、華厳思想が現代の日本仏教にも地下水脈のように流れていることも論証する。

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構築された仏教思想 のシリーズ作品

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1~11件目 / 11件
  • 構築された仏教思想 龍樹 あるように見えても「空」という
    1,540円 (税込)
    ゴータマ・ブッダが説いた「縁起」の思想を、「空」という概念でもって再定義した龍樹(ナーガールジュナ)。 本書では、その生涯や主要著作を紹介するとともに、龍樹がブッダの教えを正しく継承しながら、「菩薩」として衆生の救済のために独自の論理と法――「中道」と「空」を提唱したことを詳述する。 龍樹の思想的独創性が掴める一冊。
  • 構築された仏教思想 親鸞 救済原理としての絶対他力
    1,540円 (税込)
    釈尊以来の「私が仏になる」という仏教の教えを、「仏が私を救う」へと大きく転換させた法然。 親鸞は、師法然の他力思想に帰依しながらも、自らの罪業を凝視して「私だけは救われまい…」と絶望する。 「救いと絶望の同居」という矛盾を抱え続けた親鸞の多数の著作から、その思想の核心と人物像の魅力を読み解く。気鋭の比較宗教学研究者であり浄土真宗の僧侶でもある著者による、中級向けの親鸞思想解説書。
  • 構築された仏教思想 ゴータマ・ブッダ 縁起という「苦の生滅システム」の源泉
    1,540円 (税込)
    一般に理解されている〈ゴータマ・ブッダは縁起を説いた〉という認識を、古層経典の精読により再検討する。 その上で、縁起説はブッダを源泉としながらもそこに仏弟子たちの知見が上書きされて打ち立てられたものであり、また初期の縁起説は「存在の相互依存関係」(網の目の譬喩)ではなく「現象の空間的関係」を説くものであるとの見解を提示する。 十二支縁起(十二因縁)に代表される縁起説の「型」の形成過程も詳しく紹介。
  • 構築された仏教思想 法蔵 「一即一切」という法界縁起
    1,540円 (税込)
    釈尊が説いた縁起説「AがあるときBがある」という枠組みから、大乗経典『華厳経』を土台として「一即一切・一切即一」という法界縁起がどのように形成されていったのか?  華厳学研究の泰斗が、中国仏教において天台教学と双璧をなす華厳教学について紹介するとともに、その大成者として過大に評価されがちな法蔵(643-712)の思想的実像に迫る。 また、華厳思想が現代の日本仏教にも地下水脈のように流れていることも論証する。
  • 構築された仏教思想 道元 仏であるがゆえに坐す
    1,540円 (税込)
    道元(1200-1253)は、中国宋代の禅を日本に正しく伝えた(正伝した)禅僧とされています。本書は、道元が必ずしも禅を「正伝」したのではなく、中国禅を継承しつつ改変を施して再構築したという観点から、道元禅の実像を明らかにしようとするものです。時代や地域を超え、宗派や出家在家という線引きを越えて、「仏道を歩むとはどういうことか」を仏教徒一人一人に問いかける道元。その修証観の核心について、最新の研究成果を盛り込みながら簡潔・明快に書き下ろされた一冊です。
  • 構築された仏教思想 妙好人 日暮しの中にほとばしる真実
    1,760円 (税込)
    「構築仏教」シリーズ待望の復活第一弾。市井に生きる念仏行者の真実を射抜く言葉や他力の極致を体現した行動は、論理性とは乖離しているが実に魅力的。社会的地位も低かった人が、なぜ高度な信仰を獲得したのかを探求する。
  • 構築された仏教思想 空海 即身成仏への道
    1,760円 (税込)
    難解であるが魅力的な弘法大師空海の思想を一般の読者にも納得してもらえる内容となっている。その波乱の生涯と思想確立の変遷、高野山金剛峯寺建立の意味、日本密教の本流を著者ならではの巧妙かつリズム感ある文体で解説。
  • 構築された仏教思想 一遍 念仏聖の姿、信仰のかたち
    1,760円 (税込)
    好評「構築された仏教」シリーズの一冊。一遍は時宗の開祖で鎌倉仏教の名僧の一人。「捨て聖」、「遊行上人」とも呼ばれる。善光寺・高野山・熊野など聖地を巡拝して他力念仏の信心を深め、念仏札を携えて全国各地を念仏遊行し250万人に結縁。農民・漁民から武士層まで幅広い信仰を集めた。「踊り念仏」といった独特でエネルギッシュな信仰姿勢はじつに興味深い。これまでは文学などで扱われたことはあるが、一般向けの類書は少ないため貴重な一冊といっていい。
  • 構築された仏教思想 ツォンカパ 悟りへの道―三乗から真の一乗へ
    1,870円 (税込)
    書の主人公ツォンカパは仏教を、本来の釈尊によって説かれた悟りへの一本道へと再構築し、現在も世界中で信仰を集めるチベット仏教の基礎を作ったのだといえます。主著『菩提道次第論』を著し、仏教のあらゆる教説は行者が凡夫から悟りへと至る修行の道程として統合されるとする「ラムリム」(修行の道程)の思想によってチベット仏教教学を大成しました。ツォンカパの生涯を辿りながら壮大にして緻密な仏教教義体系に触れつつ、入門者にも理解できるように幅広い視野でつづられています。
  • 構築された仏教思想 覚鑁 内観の聖者・即身成仏の実現
    1,760円 (税込)
    覚鑁(かくばん、1095~1144)は、平安時代後期の真言宗中興の祖にして新義真言宗始祖です。平安時代後期に隆盛する浄土思想を、真言教学においていかに捉えるかを理論化した「密厳浄土」思想を唱え、「密教的浄土教」を大成します。西方浄土にいます阿弥陀如来は、真言教主大日如来という全ての仏徳を備えた仏から生まれた尊であるとしました。日本密教を学ぶうえで非常に重要な覚鑁思想ですが、これまで一般学徒向けにはあまり解き明かされてきませんでした。空思想を表した『月輪観(がちりんかん)』の編者であり、また日本に五輪塔が普及するきっかけとなった『五輪九字明秘密釈』の著者でもある覚鑁の生涯と教えを知るための初の啓蒙書といえましょう。
  • 構築された仏教思想 蓮如 ともに泣く求道者
    1,760円 (税込)
    蓮如は、室町時代の本願寺第八代宗主で、本願寺教団を拡大させた「中興の祖」といわれます。 戦国時代のはじまりのころ、農民の自治組織が発達した時期でもあり真宗門徒による「一向一揆」が巻き起こります。 史上まれなる波乱の時代にあって、イデオローグとして、また信仰者としてどう生きたかを明らかにし、浄土真宗門徒が日ごろから読み続ける『御文(御文章)』の思想性に最新の学術研究を紹介しつつ迫ります。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2011年08月13日

    「彼の教学は智儼の持っていた柔軟性を失い、さまざまに亀裂の入った教学になってしまった・・・」 法蔵を異端としてとらえ、批判的な観点から解説している。言い過ぎと思うところもあるが、新しい気づきをもらった。

    ◆学んだこと
    ○法蔵のよくないところって?
    人のことを気にする弱さ・・・唯識や禅へのライバル心...続きを読む

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