浅野いにおのレビュー一覧

  • 勇者たち

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    「僕のお父さんは桃太郎に殺されました」
    みたいな広告コピーを思い出した。そんな作品。

    でも浅野いにおはキャラのかわいさとか、反対に(可愛いからこそ?)えぐい描写が際立ち、話させるセリフもいちいち皮肉っぽいことを浴びせるからうわーと思いながら読んでしまう。

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    2020年01月13日
  • 勇者たち

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    浅野いにおの絵が好きなので、表紙に惹かれてふと手に取り、全ページカラーの可愛らしい絵とは正反対のどぎつい内容で購入を決意。

    絵の上手さがあいまって、ページをめくると出てくるやばいカットの迫力にもはや笑ってしまう。あーあーあーあー、そうなっちゃうかーって声が出ちゃう感じ。キッツいブラックユーモアを可愛い絵で刺してくるこの感覚にハマると抜け出せなくて一気読みしちゃう案件

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    2020年01月12日
  • 零落

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    新年早々気持ち悪い漫画を読んでしまった、褒めてるよ。

    作り手と受け手が一生合致しない感じ、気持ち悪さが印象に残った。

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    2020年01月04日
  • おやすみプンプン 1

    購入済み

    とても面白いです

    主人公とその家族を鳥(?)のような、ゆるいキャラクターデザインにして、他の登場人物を人間として描くという斬新な表現はとても興味深かった。
    ギャグ漫画では前例があるかもしれないが、この作品のようにシリアスなヒューマンドラマにマッチするとは思わなかった。

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    2019年11月14日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 8

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    ネタバレ

    一年ぶりくらいの続刊。内容は充実していて、待ったかいがあった!

    大葉が持ち出した装置を使ったマコト。鳳蘭の過去が明らかに(厳密にいうと平行世界で、鳳蘭はタイムトラベラーらしい)。

    以下、鳳蘭の記憶の世界へ。

    鳳蘭は引っ込み思案な性格で、門出はクラスメートからいじめられている。「船」の調査員を救出したことから二人は接近。調査員は様々な装置を使って、二人を助ける。

    調査員にイソベやんの着ぐるみを着せたことから、イソベやんの作品世界と本編の世界が入れ子状に。

    調査員の装置によって、人助けをはじめる二人。しかし、未熟な独善がとんでもない事件を引き起こしてしまう!

    以下は感想。イソベやんのお

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    2019年09月21日
  • うみべの女の子 1

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    海辺の退廃的な片田舎の中学生の、正に傷を舐め合うような描写。このドロっとした世界観見た後だと「元気で無邪気な中学生像」みたいなものがいかに幻想なのか考えてしまう

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    2019年09月02日
  • 零落

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    浅野いにお本人の経験を元に書いたダークさ満開の漫画。
    女性(ちふゆ)の表情が何処か物憂げで、2次元なのに吸い込まれる妖艶さ。
    風俗嬢を本気で好きになった時、遣る瀬無い気持ちは何処に沈めればいいのだろうか。
    作品の評価を通して見られた自分が、本当の自分ではない感覚は何なのか。

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    2019年08月24日
  • デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 8

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    ネタバレ

    門出とおんたんの出逢いの回顧録。
    門出さんカッコよすぎるぜ。こんなに自分の生き様を通している人はそうそういないぜ。

    どこかドラえもんをオマージュしている部分があるが、
    それを見事に浅野いにおの世界観に溶け込ませていて、
    しかも現代風にしているのでいやらしさは感じず、
    むしろ藤子・F・不二雄先生への尊敬の年すら感じる。

    これらも楽しみな作品のひとつです。

    浅野いにお
    本質 頼られると嬉しいひつじ
    表面 ゾウ
    意志 子守熊
    レール ロマン
    ⇒ 自分の世界観を生み出しているのは圧倒的にロマン要素。先見の明もあるので、時代の先を行っているのがよく見えた個性ですね。

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    2019年07月06日
  • うみべの女の子 2

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    前、読んだ漫画を
    もう一度、読み直してみる巻 Vol.23

    「素晴らしい世界」に続き、『うみべの女の子』も読み返して(読み直して)みました! なんだか青春してるよなー。この浅野いにお氏の主人公やヒロインの描写はマジで魅力あふれている。 小梅ちゃんの描写なんてほんと可愛いくなっていくんだよなー。 

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    2019年05月21日
  • 素晴らしい世界 1

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    前、読んだ漫画を
    もう一度、読み直してみる巻 Vol.20

    今月の17日に「素晴らしい世界 新装完全版」が発売さたので、この機会に『素晴らしい世界 1(2003) 』を読み直しました。 浅野いにお氏は、一昨年から10年振りに漫画を読むようになったきっかけとなった漫画家さんなんです!! この『素晴らしい世界 1(2003)』での好きなストーリーは・・・”板の多い街”と”森のクマさん”と”Untitled”です!!

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    2019年05月20日
  • 浅野いにお短編集 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ

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    ふんわり男が面白かった。1つの話で3回も楽しめるなんて、とても省エネなマンガ。
    「D」はやられたなあ。

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    2019年04月14日
  • おやすみプンプン 1

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    ネタバレ

    あいこちゃんの生い立ちを読んで、こういう友達が昔いたと思い出しました。宗教絡むと、警戒して周りはだんだん距離を置いていく。そういう子がどうなったか、記憶と共に存在感が薄れわからなくなっていく。
    この作品は、なんとも言えない空気のようなものを描いているように思う。

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    2019年03月20日
  • 浅野いにお短編集 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ

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    ネタバレ

    ふんわり男シリーズとてもかわいい。
    TEMPESTの衝撃がすごかった、今回一番刺さった話。
    いにおさんの書くあとがき好きです。

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    2019年01月07日
  • 虹ヶ原ホログラフ

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    ネタバレ

    登場人物たちが小学生だった時代と現在が交互に語られ、また物語を見る視点もいろいろな人に飛ぶが、断片的な話をつなげていくと、ストーリーが浮かんでくる。プロットは割としっかりしていて、冒頭の双子と、二つに割れた蝶が最後につながっていく。ずいぶんあっちこっちを見比べたが、それはそれで楽しい作業だった。

    中心線は鈴木という少年で、彼は別の父親の元で育てられているが、屋上から飛び降りて、過去についてはぼんやりとした記憶しかない。様々なエピソードを経て、過去が明らかになる。双子とは、植物人間になって10年以上眠ったままの木村有江だった。有江は実の父親から性的虐待を受け続けているようで、それは植物人間にな

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    2018年12月30日
  • 勇者たち

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    2018.11.29
    いにおさんの漫画は知性が走りすぎていて少々、僕には疲れます。
    知性じゃないところが見たいです。

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    2018年11月29日
  • 勇者たち

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    ネタバレ

    凄く完成度の高い作品だと思った。
    善悪などを含めた人間の本質をあぶり出すことが本当に上手な作家さんだと思う。
    感心しちゃいました。

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    2018年11月26日
  • 浅野いにお短編集 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ

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    ネタバレ

    どこかで読んだことのある短編だったけど
    ばけものれっちゃんをはじめ
    様々な社会問題に提起をする作品、
    そして3連作のような形のものなど、
    いろいろ挑戦的なものが多くて
    浅野いにおさんらしさが出ていて楽しめました。

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    2018年11月26日
  • 浅野いにお短編集 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ

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    ネタバレ

    ふんわり男シリーズはネットで読んでたときから「かわいいな~少女マンガかよ~!!」とジタバタしていた。
    ばけものれっちゃんはあれだ、悲しくなる。ぼくたちは夏にああいうことをやっている番組を知っている。
    夏のにおいは魔法少女を二度殺す、は、男性声優の顔がリアルだな。これも悲しくなる。田舎に取り残されたアラサーは磨耗されていくだけ。東京に行ったところでただ心が死ぬ未来があることも知っている。そういう人を何人も見ている。たぶん先輩も心が死んだ人間だ。
    テンペストはなんつーかもう。これも悲しくなるわ。もしこんな日本になったら、たぶん私は痛みを伴わない「自死サービス」を受けるだろうな。結婚できる気もしない

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    2018年11月15日
  • 浅野いにお短編集 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ

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    いにお先生の短編集読むこの感じ、スンゴイ久々で痺れた。10年でこんなに描いていたの知らなかったし、10年っていう歳月の単位にも仰天。私はダントツ「ふんわり男」の2人が好きで、卑屈女と空っぽ男の組み合わせが大好きで、メガネ女子とジャンパーリュック男子なら尚更大好物である。それと登場人物に劣らず心の擦れたあとがきの文章も堪らないし、webちくまの日記連載の文章もどうしようもないから欠かさず読んでます。話のエグさが歳をとるほどに受け付けなくなってくるんだけど、とにもかくにも絵が好きなのでオバさんになっても添い遂げてみせるぜ。

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    2018年11月06日
  • 世界の終わりと夜明け前

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    今から10年前の、浅野いにおの初の短編集。初出は2005年から2008年まで。08年時点で10年のベテランだったらしいから、2018年は20年のベテランである。実はその期間はスピリッツを読まなくなった期間とほぼ重なっているので、この実力派で誠実で、ちょいスケベで、感傷的な作家の心のウチを見たのはこれが初めてだと思う。

    表題はどちらも純文学によく使われるタイトルである。内容的には、決してSF的な「世界の終わり」は描かれていなくて、社会批判的な「夜明け前」も描かれていない。若者のモノローグに近い日常が描かれている。しかし、私はだからこそ、やがて描かれるべき「世界の終わりと夜明け前」の出現する緊張

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    2018年08月29日