感情タグBEST3
哲学
この作品は最後まで読んだことあるけど、改めて読み直してるとやっぱり深いなと思う。
戦いとは、冒険とは、旅とは、敵とは、味方とは、何なのか。
上っ面だけで中身はドロドロと汚い気持ちが渦巻いている。
人間とはなんなのか、人間性を様々な技法で表していると思います。
最後まで読むと正義と悪の区別というモヤモヤした気持ちに、一区切り着くかもしれません。
無限ループ
正義と悪とは何なのか、永遠に続く戦い。勇者達は仕事だから一緒に戦った。現実社会の会社員の無限に繰り返される日常と偽りのチームワークと照らし合わせてしまった。
Posted by ブクログ
「僕のお父さんは桃太郎に殺されました」
みたいな広告コピーを思い出した。そんな作品。
でも浅野いにおはキャラのかわいさとか、反対に(可愛いからこそ?)えぐい描写が際立ち、話させるセリフもいちいち皮肉っぽいことを浴びせるからうわーと思いながら読んでしまう。
Posted by ブクログ
浅野いにおの絵が好きなので、表紙に惹かれてふと手に取り、全ページカラーの可愛らしい絵とは正反対のどぎつい内容で購入を決意。
絵の上手さがあいまって、ページをめくると出てくるやばいカットの迫力にもはや笑ってしまう。あーあーあーあー、そうなっちゃうかーって声が出ちゃう感じ。キッツいブラックユーモアを可愛い絵で刺してくるこの感覚にハマると抜け出せなくて一気読みしちゃう案件
Posted by ブクログ
浅野いにお臭が満載のてんやこんやの物語、突き詰めて言えば善と悪の話で、それはコインの裏表だから、いつまでも例えば永遠に善や平和が訪れたようであっても、悪は不滅。それでいて悪は善であって、反対でもある、ということ。
Posted by ブクログ
全部で14人の勇者。
ゆめちゃん、ウサ公、プリンセス・ズベタ、三杯酢、ややわに
チュニーキン、文・春、ハエの王、ブラパンダ、ヤンツンメン
ネコUFO、山本、やばいの、J・スットコビッチ卿が
悪を倒しに行くのではなく
その過程は全て省略し、悪を倒した後の帰路を描いた平成最後の怪作。
いきなりエンドロールから始まります。
善と悪とは表裏一体。
ハエの王が最初に暗黒の心に染まり、彼を倒し
また誰かが悪に堕ち、倒すことを繰り返していき
誰が最後まで平静を保ったままでいられるのか
そして最後まで残った者は何を考え、どう行動するのか
序盤はコメディチックなサバイバルホラーだけど
終盤は狂気を孕んだヒューマンドラマ。
善と悪の差、善と悪が生まれる瞬間をこんなにも解りやすく
恐ろしく、悲しく的確に描けている作品は他にないのでは?
特に最終話で描かれる悪が生まれる瞬間とその理由。
これは一見の価値あり。