浅野いにおのレビュー一覧

  • うみべの女の子 1

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    雑誌掲載時にパラっと読んだときに山本直樹的な「虚しくだるいエロ」かー、と思って追ってなかった(ちなみに山本直樹は基本的には嫌いだけど「ありがとう」はまごうことなき名作だと思う)。が、なんか気がむいて読んだ。
    恋愛じゃないかたちで身体の関係をもってしまった二人の中学生。その関係性が変化し、物語が動き出してからの展開がすごく共感できて面白かった。
    何にも振り回されずクールでかっこよく生きたいと思っても、愛されたい、誰かに必要とされたいという願望には勝てない。という人の本質的なダサさ(愛おしさ)。女子が男子を助けようとして書く手紙の内容のダサさが自分の内面のダサさと重なってずしっときました。
    しかし

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    2014年07月25日
  • 虹ヶ原ホログラフ

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    単純に言ってしまえば怖かった。
    何がどうなっているのか分からなくて、ただ読み終えた。
    難しいです。
    でも、私はこの暗さが苦手ですが、本当にすごいと思いました。
    他との違いがこんなに理解できていなくても伝わってきました。
    作り方が過去も未来も沢山の人の記憶を全部切り刻んで貼り付けてできたのがこの漫画…というイメージをもちました。
    もう一度半分ほどまで読み直して、「あ…このシーンは」とぱらぱら辞書のようにめくって読みましたが、
    私の頭では理解に乏しい…
    でも、理解したいと思える奥深さです。
    プンプン同様、暗いし好きにはなれないけれど、色んな意味が込められている気がする。

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    2014年07月15日
  • ソラニン 1

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    重かった。
    かっこいいこといってるのに
    かっこよく片付けないでギャグ要素をバックに入れてくるのは、いにおさんの一種の作風ですね。
    誰かと人生を生きることや、脛をかじってないで、自立して歩んでいく辛さを感じさせられました。
    自分はまだまだそういう経験がないですが、いつかどこかに務めた時読み返してわからなかった感情が理解できるようになるんじゃないかと、思います。
    会いたいって言って理由なく会えるのが恋人だね、という言葉を読んだことがありましたが一言であっけなく途切れてしまうのも恋人なんだなと痛感しました。
    人生って本当に難しいですね…
    染み込む人には滲みつく物語ではないでしょうか。
    映画ではどうな

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    2014年06月28日
  • ソラニン 2

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    最後は芽衣子が前を向いて笑顔になってくれたからよかった。安心。芽衣子には幸せになって欲しい。

    映画からだったから宮崎あおいちゃんにしか見えなかった。違和感なく読めたし、ちゃんと忠実に原作にそって映画撮ったんだな。芽衣子ちゃんは大学生くんとくっついてしまうのかな?、とか思った。
    「たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする」歌詞がまたいい。

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    2014年04月28日
  • 素晴らしい世界 1

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    ずっと、ずっと読みたかったのになかなか読む機会がなかった本。やっと読めた~!

    すごい内容が描かれているはずなのに、それをすんなりと読めちゃうように描ける浅野先生に感心する。登場人物などがやんわりつながっていくのも面白い。
    人生の挫折感とか、若い時のうぬぼれとか。自殺しようとしたり、事故で死んじゃったり。青臭くて恥ずかしい。そんなのが「素晴らしい世界」には詰め込まれていると思う。私の人生も「素晴らしい」だろうか。

    大人になって再読したら違う視点で読めそうな気がする。また読もうと思う。

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    2014年04月28日
  • ひかりのまち 1

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    ネタバレ

    個人的に『HOME PART』が好きだからなのかつらい。納得はできていると考えられるけど感情がついていかない。芳一の半端さが好ましいのでなお…。好ましいからか見てるこっちがダメージを受けるようなかんじなので、ラストの解釈を芳一が生きてると思えるようになったらorすんなり受け入れることができるようになったらまた買おうと思う。擬似家族には弱いな…面白かった。

    『こんな天気のいい日は歌を歌おう。』
    『せめてこんな朝は今日一日の幸せを祈ろうじゃないか。』
    『そういったものにどれほどの価値があるのか、今の僕にはもうよくわからない。』
    『…で、どうなった?』
    『お母さん…それはいいことなの?悪いことなの

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    2014年04月11日
  • 素晴らしい世界 1

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    ネタバレ

    お気に入りの話がふたつ。
    『坂の多い街』どんな状況でも動物がしゃべるのは可愛くて面白い。カラスと少女の関係好きだ…消えてしまったのかあ…。時たま出てくるといいなあ…というか出てくるだろうけどあんなのなら私は大歓迎だ。
    『森のクマさん』かぶりものに弱い自覚はある。この女の子がめちゃくちゃ可愛い…こりゃ連れてきたくもなるわ。そしてちょうどいいかんじのラストが好み。

    『ナイスな社会人になるには、ナイスな生活からですよ』
    『ガキの社会はまるで世の中の縮図だな』
    『強気ないじめられっこのお嬢ちゃん!俺がなんなのかはもうわかってんだろ!?』
    『はは、そうきたか。ミラクルだなこりゃ。』
    『だから、お前を生

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    2014年04月11日
  • ソラニン 2

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    んーやっぱ青いですね。
    何だか懐かしいぞ、このノリ。
    ビリーみたいなキャラ、まわりに1人はいたよね。

    1に比べて、展開がベタです。
    でも嫌いじゃない。


    映画化楽しみ。あおいちゃん。

    .

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    2014年04月07日
  • 虹ヶ原ホログラフ

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    すべての物語が、
    『どう生きるのかは貴方次第』
    ということを繰り返し伝えている。
    それなのに・・・。
    白昼夢のような、ぞくっとするリアルな物語。
    おぞましさがある。

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    2014年03月12日
  • ひかりのまち 1

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    繋がり続ける魂と、生命。
    すべてが、果てない縁で結ばれていくのです。

    ひとりじゃない。



    HOME 泣きました。

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    2014年03月08日
  • 素晴らしい世界 1

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    ネタバレ

    いつもそこには在ったんだ。
    ただ見えなかっただけで、気づかなかっただけで、
    確かにそこに在る。

    日常にはいくつもの、絶望と希望が転がっている。
    それらの1つ1つは、一般的な意味があるのではなくて、
    超個人的な普遍性なのだ。

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    2014年03月08日
  • 素晴らしい世界 1

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    他人が抱えてる悩みなんで知ったこっちゃないけど、覗いてみるとこんなんかなー、ってちょっとしたワクワクを抱く、そんな私も人間で悩みはあるけど、世界は素晴らしいよ。

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    2014年01月22日
  • ひかりのまち 1

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    ソラニンから来たら、ドロドロでびつくり。団地怖くてもう住めないよ。
    浅野さん人間描くの上手いですね。

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    2014年01月22日
  • おやすみプンプン 13

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    やっぱり鬱になる。でも、どうしようもない逃避行とか悲しい結末の中にも光はあって、記憶はいつか色褪せるだろうけど、なくなりはしない。




    私も願うよ、あなたが私をずっと忘れませんように。

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    2014年01月07日
  • おやすみプンプン 13

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    戦慄の衝撃が走った。
    ビリビリくる感じ。

    終わり方は微妙だった。
    浅野さんの作品だから、
    何かの続編の伏線になっているんだろう。

    心の毒素を書かせたら世界一ですね。

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    2014年03月04日
  • うみべの女の子 1

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    完結したので、久々に読んでみた。
    浅野さんの世界観は作品を超えても一貫しているなーと感じた。
    うまく言えないが、人間を信用していない感じ。
    ハッピーなのかそうでないのか良く分からない、結局はそんなの小さな悩みであるかのごとく世界は動いて行く、そんな終わり方をすること。
    久々に読んでも、また世界に引きずり込まれました。

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    2013年11月09日
  • おやすみプンプン 12

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    漂う「新井英樹」臭。とは言っても、ちゃんと浅野いにお印で割と好きです。ちゃんと商業ベースで、漫画表現を実験的していく。「自意識過剰」をちゃんと、主人公だけでなく、色々な他人にもあるという事を描いたという事、それにちゃんと「自意識」を表現して漫画内で客体化しようとしていて、良いです。おそらく作者自身の自意識が、だらしなくまろび出ているように見えるにも関わらず、その実、ギリギリで踏みとどまっている…のですが、ただの自意識過剰漫画家のレッテルを貼られやすいのだろうな、と思います。実際、これは、シリアスを装ったコメディなのです。連載当初は、ゾッコンでしたけど、今は青臭くて読み辛い部分もありました。でも

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    2013年11月03日
  • うみべの女の子 2

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    小梅は傷つきやすくて、危うげな磯辺のことを好きになった。
    何か特別な存在に見えたから。
    磯辺はセンシティブ過ぎる、世の中全てを僻んで見ているような自分が嫌いだった。ウンザリしていた。
    嫌いな自分を求めてくる小梅を鬱陶しく感じたんだろうなぁ。好きな気持ちもあるけど。
    別れは必然でした。

    描いてる人は女の子に嫌悪感を持ちつつも大好きなんだろうと思います。
    でなければ、少しおバカで無邪気に邪悪な彼女たちをこんなに愛くるしく描けるはずがないからです。

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    2013年11月02日
  • 初恋素描帖

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    師岡くんの桜の花びらのラブレターを素敵だと思ったけれど、めいちゃんにはあんまり響いてないのがリアル。


    クラスの中のそれぞれの視点を見られるのは、楽しい。中学校ってこんな感じだったかな。

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    2013年10月31日
  • おやすみプンプン 1

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    友人に読後かならず鬱な気分になると言われて、気になって購入。主人公プンプンがまったくしゃべらないのが印象的。初めはひたすら愛子ちゃんかわいい…と思って読んでいたが、しだいに現実の残酷な面を眼前に突きつけられるような絶望感に襲われる。人には勧めにくいが良い漫画だった。

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    2013年10月28日