佐藤愛子のレビュー一覧
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佐藤愛子による、佐藤愛子の一族の話、「血脈」。
シナとの間に二人の娘が生まれてからも、兄弟の悪戯の後始末をし続けなければならない紅緑。自身が流行作家になりつつあっても未だ仕送りを要求する長男ハチロー、口先ばかり達者になり弁は立つが大嘘つきの節、幼い頃に人に預けられ肉親の情を知らずに育った兄弟の中では1番真面目だが無気力の弥、同じく生まれてすぐから父と離れて育ちその場凌ぎは出来るが根気や目標が皆無の久。
紅緑は自らの業や息子達の一生を怒り、その怒りや悲しみややる瀬なさを文字を連ねることで昇華していく。
文中に何度となく紅緑の日記が挟まれてくる。
結局、夫である紅緑に愛情を感じず、愛 -
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佐藤愛子による、佐藤愛子の一族の話、「血脈」。
上巻は愛子が生まれる以前、佐藤紅緑(佐藤洽六)と妻のハルが構成していた佐藤家から始まる。その後、紅緑は女優のシナに傾倒しハルとは離縁。紅緑の葛藤、そして分散していく佐藤家の兄弟を長男であるサトウハチローを中心に描かれていく。
シナに愛されていないと感じるたびに躍起になり強行の末に空回りで自滅していく紅緑と、、紅緑を愛しもせず反抗もせず、無言で観察者に徹するシナとの関係。父と母と自分との関係に折り合いが付けられぬまま其々に崩れていく兄弟の心がテンポよく綴られる。
それでいて実直で豪気な紅緑という人間に惹き付けられざるを得ない。
これは -
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佐藤愛子ってすごいなと改めて思った。
「改めて」というほど読んではないのだけど…笑
もう100歳を超えられましたか!
この往復書簡の頃は94歳。冴えてます。
予言通り、小島慶子夫妻は別れてないし。
小島慶子のしんどさは、本人がカミングアウトされてるようになんらかの拘りのせいなんだろうけれど、倫理観が強すぎてしんどいだろうなと思う。
理屈でなんとかなるってことじゃないんだろうね。
でもそこをまた絶妙な感性で一刀両断する佐藤愛子さんがステキ。
字が大きくてすぐ読めるのは、佐藤愛子さんの著書ならでは。
佐藤さんまだまだお元気でいてほしいです。存在から元気をもらえます。 -
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オビに「すべて成るようにしか成らん。そう思っています」とあり、この文章が本書全体のまとめのようなもの。「幸福の姿」(pp67-73)では、駅の立ち食いそばを啜りながら「人間は誰しも幸福になる権利があるのよ!」と論じる女性への違和感と、幸福とは日常を必死に生きるだけで精一杯のなか無自覚に享受しているものではなかろうか? という問いが投げかけられる。それについてはほぼ賛同なんだけど、「欲望が生みだすもの」(pp102-108)みたいに、野田聖子を例に挙げながら科学の進歩によって人の情が失われていくみたいな雑な論を展開されると、何言ってるのこの人? と思ってしまう。おばあちゃんの雑談に付き合う程度