佐藤愛子のレビュー一覧

  • 増補版 九十歳。何がめでたい

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    直木賞作家・佐藤愛子先生の激しすぎるエッセイ集。

    90歳(現在は101歳)という人生の大先輩とも呼ぶべき女性作家のエッセイ集の目次に並ぶ「いちいちうるせぇ」の文字に思わず読む前から笑ってしまいました。
    潔く豪胆、パワフルで生命力に溢れた一冊。

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    2025年03月29日
  • 思い出の屑籠

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    佐藤愛子さんの本は情景が浮かびやすくて、
    サバサバとした佐藤さんの主観でどんどん書いていくスタイルに思う。読みやすい。
    1冊の中で最低1回は絶対に笑わせられたり、泣かされたり、する。幼少期の思い出、大正生まれの佐藤さんの幼少期ではあるけど「わかる、わかる」が詰め込まれている。大人に「どうしてこんなことしたの?訳を教えて」なんて言われても、やりたかったからやってしまった。この衝動は子どもには説明しようがない。説明しようとすると事実と異なる事をつい口にしたり、うん。とか頷くしかない。懐かしく共感する内容でした。

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    2025年02月02日
  • 人生は美しいことだけ憶えていればいい

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    「九十歳。何がめでたい」の佐藤愛子先生のエッセイ。

    少し毒のある切れ味のある文章が読んでて心地良い。辛いことを経験するからこそ、人間は打たれ強くなるし、優しくもなれる。

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    2025年01月22日
  • 我が老後

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    佐藤愛子さんが67歳になって書き始めたエッセイ集。
    この後「我が老後」シリーズがかなり続くらしい。
    で、その1冊目。
    67歳というと私とそう変わらないではないか。
    67で老後という認識を自分は持っていないが、そう思わなきゃいかんかな。
    さて、エッセイの中にちょっとした知り合いが出てくるので、楽しく読ませて頂きました。
    なるほど、婿殿はそういう感じなのね。(笑)
    桃子さんの赤ちゃん時代は、そんな感じだったのね。(笑)

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    2025年01月15日
  • 増補版 九十歳。何がめでたい

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    女性セブンに寄稿していた(だろう)エッセイ集。
    どれもうなづけるボヤキばかりで楽しく読めました。
    ただ、やはり佐藤藍子さんの「戦いすんで日が暮れて」「血脈」「晩鐘」などの作品を先に読むべきかもしれない。

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    2025年01月10日
  • 増補版 九十八歳。戦いやまず日は暮れず

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    佐藤桃子著「佐藤愛子の孫は今日も振り回される」を読んで、佐藤愛子さんご本人の事を知らなきゃ話にならんなと手に取った本。
    ああ、でもこんな(と言ったら失礼だが)エッセイ集1冊読んだぐらいでは、佐藤藍子さんの作品や人柄など解ろうはずがない。
    興味は沸いたが、たくさんの作品があるようなので、さてこれから何を読もうかと悩みは尽きないのである。

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    2024年12月09日
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談

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    そんなこと私に聞かれてもねぇ...とけんもほろろの第一声だけど一応ちゃんと答えてくれるかんじ。

    「趣味に合わないプレゼントを贈ってくる彼にどうすれば本心を伝えられるか」というあるあるなお悩みに、「ガタガタ言うな」と一蹴。愛情の証である品物に感謝をしないのは彼女の怠慢だという回答が印象に残りました。

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    2024年09月11日
  • 我が老後

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    作者が原作の90歳何がめでたい 映画を見て久しぶりにこのエッセイを読んだ。ひたすら笑えた。
    病院の待合室で読んでいて、声をころして、肩を振るわせ、周りの目を気にしながら、笑いを押し殺した。

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    2024年07月22日
  • 人生は美しいことだけ憶えていればいい

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    ネタバレ

    一部要約

    自分の性格が嫌で、誰からも好かれる様な人になりたい、人づきあいを良くしたい、と言ってもそう簡単になれるものではない。
    自分にない明るさ無邪気さを無理やりに作るよりも、自分の持ち前の性格を伸ばす方へ考えを持って行く。短所を長所へと持っていく。
    大事なのは、相手に対する想像力と心配り。

    この考え方が良いと思った。

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    2024年05月25日
  • 老い力

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    愛子節炸裂。まだ「老い」の域ではない人も楽しく読める。
    さすがにその考えは古いんじゃないかと思うものもあったが、クスリと可笑しい話や気分爽快になる話も詰まったエッセイ集。

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    2024年04月29日
  • 楽天道

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    楽しさを求めて生きているわけではない、人生は苦しいものだと思っている、という一文に共感しました。
    毎日家事、親の介護、仕事と頑張っているけれど、もっと楽に楽しく生きている自分がいたかも?と想像してみた時もありますが、やっぱりどんな人生でも苦しさはつきまとうだろうな、と思いました。
    生きるって、大変です。

    アランの『幸福論』も読んでみようと思います。

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    2024年04月17日
  • 思い出の屑籠

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    八郎兄ちゃんが、
    詩人のサトウハチロウさんが佐藤愛子さんの八郎兄ちゃんだとは知らず恥ずかしい!
    にしても中学生で子供を作るたぁ確かに筋金入りの不良ですな…
    愛子さんの記憶力の凄さに脱帽です
    もの書きの執念が、この幼少期からの感受性の強さと相まって、世に数々のエッセイと小説で我々をたのしませて下さいました

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    2024年03月28日
  • 思い出の屑籠

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    佐藤愛子さんを指導者に頂く「会」に
    エッセイを応募して入選した
    入賞には至らなかったけれど、この本がプレゼントされた
    今年11月に発行されたばかりの本
    恐れ入ります
    100歳!!!

    幼い頃の思い出が軽いタッチで描かれる
    昭和の初めの風景、人情

    文字が大きい!
    助かります(笑)

    ≪ 幼い日 その幸せを 思い起こす ≫

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    2023年12月22日
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談

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    本当にスッキリ感のある内容でした。

    と共に このような事で悩んでいる人もいるんだーーと思いました。

    だから 悩みある人はこういうのも読んで 優しいコメント以外も受け止めて 多方面から 自分の悩みに向き合えると良いですね

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    2023年12月02日
  • 冥界からの電話(新潮文庫)

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    佐藤愛子のルポルタージュ、2018年刊行、2021年文庫化。
    死は人生の終点ではない、ということを、佐藤の友人の医師の実体験をルポルタージュとしてまとめたもの。やはり、こうした体験を実際にした人は少ないので、にわかには理解しがたいところがある。ただし、人間の世界で生きる以上、死に直面することは誰しもあること。だから、やはり、人間の死にはこうしたことがある場合もあるのだというふうに思っておきたい。

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    2023年10月08日
  • 幸福という名の武器

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    ネタバレ

     昭和20年代後半、私の子供時代ですが、男性のステテコ姿、女性のスリップ姿はよく目にしました。自然な感じで眺めてた気がします。今、男性は下着姿を見せなくなったし、一部の女性は魅せる下着を見せるように。佐藤愛子「幸福という名の武器」、1988.6発行、エッセイ集。昭和初期、ステテコは下着の一種であるが、庶民は平気で街を歩いた。野球場に、湯上りに、夕涼みに。男は格好など考えなかった。いや、恰好を考えるとむしろ軽蔑された。今や、家庭においてすらステテコ姿がなくなることは、男性が女性の権威の下にしょう伏の現れ。

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    2023年08月29日
  • ああ面白かったと言って死にたい 98歳 愛子の箴言集

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    ネタバレ

     老い、死、人生、幸福、性(さが)、家庭教育、人間、男と女、夫婦の9つのテーマについて、今年100歳を迎える著者の存念が語られています。佐藤愛子「あぁ面白かったと言って死にたい」、2022.9発行。①昔は「毎日が敬老の日」だったから、そんなものは必要なかった ②下痢によって肉体が活性化するように、心の痛手によって人間性が豊かになる ③幸福とは「元気がいいこと」ただそれひとつ ④人の信頼を得るには何よりも「正直さ」である ⑤中年にとって大切なものは身ごなしの機敏さ。

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    2023年08月28日
  • 上機嫌の本

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    2017 第1版
    戦争という激動の混乱の中を生き抜いてきた、大正12年生まれの痛快エッセイ。二度の離婚を経て物書きとして生計を立てるようになり、友達、家族に呆れられようと世間の逆風を受けようと、良妻賢母の価値観よりも自らの感性を恃み言うべきと思ったことを言う、すべきと感じたことをする。
    どんな人間も死ぬときは死ぬ、正直は美徳か、男女の不当な差別は嫌だが差異はあった方が豊かだ、便利なモノを得ようとして窮屈になる。
    ‥‥
    弱っている時、どうしたらいいかわからない時、うまくいかない時、私は常識や他人の評価が気になるということに、最近やっと気づいた。病んでいると集中できてドラマティックな小説などに逃げ

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    2023年07月11日
  • ああ面白かったと言って死にたい 98歳 愛子の箴言集

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    41才を過ぎてから、体力的な衰えを感じていて、以前に比べて死というものを意識するようになりました。

    そんな時に読む、ある意味、破天荒な生き方をされてきた佐藤愛子さんのメッセージ、”自分は自分の考えで生きれば良い”ということを再認識できました。

    わたしも「ああ、おもしろかった」って思いながら、人生を終えたいな。

    【本文より】
    少なくとも私は自分の好むように生きて、そうしてここまできた。いいたいことをいい、したいようにしてきた。
    人を羨望せず、妬まず、怨まず、おもねらず(その代わり損や誤解を山のように背負ったが)正直にありのままに生きてきた。

    こう生きるしかないから、こう生きた。よくもまあ

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    2023年04月06日
  • 不運は面白い 幸福は退屈だ

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    2度の結婚をし、債権者にも追われる波瀾万丈な日々を過ごしたという著者は、90歳を過ぎても今だ意気軒昂に、数々のエッセイ等を刊行している。
    そんな著者の、小説やエッセイから抜粋した「人生のエキス」が満載された、ほぼ20年前の書を再読。
    以下、いくつかを抜粋。
    「われわれは欲望の満足に対して謙虚さを失った。・・・物質的安楽。それが人間の幸福であり、人生の目標であると思い込んだところから、われわれはゆとりをうしなったのではないだろうか」
    誰かの詩に、女は港だ、と謳っていることに関し、「それは所詮、男の夢」だと、バッサリ切り「女は、いくつもの表情を持つ海ですよ。突如として荒れ狂う海、不気味さを秘めてう

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    2023年04月05日