佐藤愛子のレビュー一覧

  • なんでこうなるの 我が老後2

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    ネタバレ

    佐藤愛子さん。
    お名前は、いろんな方のエッセイなどに出てくるので知っていましたが、実際に書かかれたものを読むのは初めて。
    印象として、「気の強いおばあちゃん」というイメージを持っていましたが……。
    いや〜、ステキ!!決して姑にはしたくないタイプだけど(笑)、ステキ。
    この本、だいぶ前に古本屋で買ったのだけど、最初の「自分の家をぶっ壊す!」というところでなぜかつまずいて、途中で放置したままになっていました。
    だけどそこを越えて読み進めたらおもしろいこと。
    一気読みでした。
    特に、佐藤さんが孫について書いているところが好きでした。
    『孫とは、のんびり歌を歌いながら手をつないで歩きたい』という気持ち

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    2023年08月29日
  • 冥途のお客

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    『佐藤邸、本日もあの世から千客万来!』のキャッチコピーから既に笑える。江原啓之氏の霊視で死後の世界にいる、遠藤周作、有吉佐和子、開高健、川上宗薫らの宴会風景を実況中継してもらう場面も笑える。

    もう、笑ってばっかし。

    「死んだら全てなくなる」
    「あの世なんてないさ」

    と思っている人は、読んでみるといいんじゃないかしら。

    あの世があると思う事と、ないと思う事、どちらに利点があるか考えてみるのもよいかもしれない。あの世があると思った方がこの世をよりよく生きられるように思うのだけれど、どうなんだろ。。。

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    2009年10月04日
  • 血脈(上)

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    佐藤家に脈々と受け継がれる「荒ぶる血」の大いなる記録。
    激情家揃いの佐藤家の人間は社会性と協調性に乏しく、周りの人間も嵐と乱闘に巻き込み、平穏な暮らしとは無縁の日々を送る。
    特に父・佐藤紅緑と異母兄・サトウハチローに関する物語は圧巻。

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    2009年10月04日
  • 風の行方(下)

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    後腐れがなくて後半もよかったな。吉見よりキーなのは信子ばあちゃんだと思った。子の立場からして、読んでていちばん腹がたったのは美保でした。

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    2009年10月04日
  • 風の行方(上)

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    面白い!電車の中で思わずニヨニヨしてしまう。そして思わずうるっときたり、ムカッときたり。続きが気になってしかたない。

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    2009年10月04日
  • 私の遺言

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    私は、心霊現象というものに普段は、何の意見ももたない者だが、この本を読んでいる間、心霊現象を信じて読んだ。
    作者が体験したことを文章にしたのを、とても意味のあることだと思う。
    人には魂があって、開放されるとよいのだが、我執から逃れられることができないとつらい。
    彼女の「血脈」という本もあると文中に出てきた。これも、読んでみたい。

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    2009年10月04日
  • 私の遺言

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     『私の遺言』(佐藤愛子、新潮文庫、2005年)を読んだ。 
    『プレアデス 銀河の夜明け』を読み終えてないがこの本のことを他のブログで紹介していたのですぐ本屋へ急行して買ってきた。半年ほど前から読みたいと思っていたから。3時間くらいでガーっと読み終えてしまった。

     佐藤愛子氏が30年に及んで悩まされた霊的現象とその解決のために出会った美輪明宏氏、江原啓之氏、日本心霊科学協会の寺坂多枝子氏、大西弘泰氏、榎本幸七霊媒そして故相曽誠治氏、中川昌蔵氏たち。そして彼女が学ばれた霊的教訓の数々。

     美輪、江原両氏が20年以上も前から彼らの霊的能力を人助けのために使ってきていたことがわかるし、一時

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    2009年10月04日
  • 血脈(上)

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    上中下三巻。佐藤愛子にしか書けない傑作だと思う。おもしろエッセイなんかは昔読んだが、サトウハチローの異母妹だったことはおろか、小説家の父佐藤紅緑に至っては名前すら知らなかった私には、まず佐藤家の異常な家族構成とその成り立ちだけでも充分に面白かった。
    大体家族同士なんて、好意も嫌悪も他人よりずっと濃くなる訳で、しかも書いているのがあの佐藤愛子である。さぞかし心中は荒れ狂っているだろうに、そこは作家の目で冷徹に客観的に書かれているところがさすが。だからこそ、抑えきれずに垣間見えてしまう(箇所によっては垣間見えどころではない)感情的な部分がすごく面白い。
    読んでる最中は救いようのない家族たちが、読後

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    2009年10月04日
  • 私の遺言

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    北海道に山荘を建てた時から始まった奇妙な現象。30年近くにも及ぶ除霊と、美輪さん、江原さん、その他の霊能者との出会いで戦う佐藤さんが救われていく様子がリアルに描かれている。現代の日本人は波動が下がり、そして国の波動が下がっていく・・その結果、極悪な犯罪が後を絶たないというのが衝撃的だった。江原さんが神戸の少年による殺人事件の犯人を見事に言い当てていたのも絶句・・・これからの生き方を考えさせられた本だった。

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    2012年02月21日
  • 増補版 九十歳。何がめでたい

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     去年シネコンで草笛光子が佐藤愛子を演じているのをみおわってから同フロアの本屋でこの本を購入。草笛光子の演技はほれぼれするほど佐藤愛子イコールだった。
     今月初め1年以上してこの本取り出した。93歳のおばあちゃんが歯に衣着せず毒舌満開の筆さばき。本音をズバズバ書いてどの章も抱腹だ。映画と同じ。
     高校時代の現代国語の教師が三田文学の作家先生で、当時毎週日曜日町田の遠藤周作の家に行き北杜夫、安岡章太郎などと集まって飲み会の話を月曜の国語の授業で聞かされた。その中に佐藤愛子もくた話をされたことを思い出す。この本は狐狸庵やマンボウと同列で笑えた。
     

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    2025年10月28日
  • 増補版 九十歳。何がめでたい

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    映画を見て、面白かったので、是非原作を読みたいと思い、手に取りました。

    最初から最後まで、楽しくてクスッと笑ってしまうユーモアが満載。
    こんな風にバシッと社会に対して言えるのは、気持ちが良いですね。普段から思っているけど、なかなか言えないことをこうもハッキリと言ってくれると清々しい。
    久しぶりのエッセイでしたがとても楽しめました。

    所々にイラストがあるんですが、それも可愛らしい。

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    2025年10月08日
  • バラの木にバラの花咲く

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    ネタバレ

    読みやすく面白かった。少し刺激的な昼ドラを観ているような感覚だった。

    テンポがとても軽快で、内容は重たいがそれを感じさせずに、一つ一つの場面が映像として浮かんでくる。軽快ながらも、悲痛さや恋の儚さはしっかりと胸に残る。心理描写もとても鮮明で、少しハラハラもした。

    人気テレビキャスターという華やかさもありつつ虚栄の溢れる世界は、一般人である自分にはどこか特別な世界と感じるが、とても身近な世界とも感じる。だからこそ感情移入もしやすく、テレビの向こう側の世界の人間に無責任な批評をくだしながら、日々に溶け込んでいく。この無勝手さはある種の情熱であり、コントロールのしようがないものなんだと実感した。

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    2025年08月17日
  • 百一歳。終着駅のその先へ

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    佐藤愛子といえばジュニア小説の記憶しかなかったが、こんな女傑だったなんてね。
    何度筆をおいても蘇ってくるこんな101歳カッコよすぎやろ。自分もこういう境地に至るまで生きていたいと思った。

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    2025年07月14日
  • 人生は美しいことだけ憶えていればいい

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    心に残った言葉たち

    ※気配りというのは黙ってするもの。いちいち口に出すと恩着せがましい
    ※苦しいことが起きた時、逃げると苦しくなる。逃げないで受け止めるほうがラク
    ※苦しみの先で得られるのは金でも名誉でもなく【強い精神力】

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    2025年05月23日
  • 晩鐘 下

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    読み慣れない文体で読むのがとても大変だった、、
    九十歳、何がめでたい。で筆者が人生を開き直っているというか、皮肉っている背景として、
    いろんな人との出会い、別れ、孤独があることが関連づけられて良かった。
    色々な人との死にも直面して、夫に裏切られた中でも、常にその時を楽しむ、思い悩まないというスタイルが貫かれていて、そうやって生きているからこそ経験できる人生があるんだろうなと感じた。
    人はいついなくなるかわからないので、相手に言われたこと、話したことを大切に、思ったことは伝えるように、して行きたい。

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    2025年04月27日
  • 人生は美しいことだけ憶えていればいい

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    確か誰か有名人のおすすめ本で、
    5年くらい前に自分でメモしたらしい痕跡が
    見つかったため読んでみた。
    読み出すまで時間がかかったけど
    読み始めたらあっという間!(以下ネタバレ)

    1番は、タイトルは佐藤さんの言葉では
    なかったのね!?という驚き。笑
    下記自分の心に響いたものを書き留めます。

    ①少しは生きる苦労があったほうがいい。(以下略)

    これは自分のモットーに通ずるものがあって、
    1つ目の座右の銘に出てきた時、
    この本は最後まで楽しく読めるはず!!!と
    確信した。

    ②苦しきことが来た時、逃げようとすればもっと苦しくなる。困難は逃げないで受け止める方が楽。

    これは、そうかもナぁ…と思っ

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    2025年03月30日
  • 往復書簡集 はからずも人生論

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    やーめっちゃいいな!
    私も割と対人関係はばか真面目だから、もっと良い加減さを身につけたい
    人はそれぞれ違うって当たり前だけど忘れがち

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    2025年02月20日
  • 私の遺言

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    北海道のある土地に別荘を建てた事により心霊現象が始まり、除霊を通してスピリチュアルな世界に入っていく過程が語られます。

    序盤から中盤にかけては心霊小説と言ってもいいくらい、テンポよく徐々に怪奇の正体が明らかになっていき小説として面白いです。

    終盤は人類や科学至上主義に対する憂いと、スピリチュアルな真理を受け入れていく流れで、説得力を感じる内容でした。

    タイトルの意味する事がなんなのか、初めは分からなかったですが、全体を通すとなるほどと言った感じで腑に落ちました。

    禅とか密教とかシルバーバーチとか中村天風に通じる死生観の話し。

    善の波動 = 祈り

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    2025年01月29日
  • 冥界からの電話(新潮文庫)

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    精神科医の講演会を聞いた女子高生が、感動したとその医師に手紙を書いた。医師は、手紙にあった電話番号に電話して、女子高生とたまに会話するようになる。彼女は、医師の影響で医者になる事を決意し、猛勉強して、医学部に合格。

    合格祝いに、ご飯でも食べようと約束したが、その時、来るために乗っていた自動車事故で、女子高生は亡くなった。

    しかし、その後、医師の元に、女子高生の兄から電話があり、途中で、女子高生に代わり会話していた。女子高生は、兄に憑依して電話していた。

    その顛末を書いた不思議な本。

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    2024年10月03日
  • 増補版 九十八歳。戦いやまず日は暮れず

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    施設で暮らす叔母を見舞うに当たって、4冊の本を用意しました。96才の叔母です。内容には気を使います。読んで辛くなるものはダメだし、余りにも立派すぎてお説教ぽいのも避けたい。ちょっと元気をもらえて日々を楽しく暮らす助けになるような本、ピッタリです。
    これから老人として生きていく私にとっても、理想の老い姿です。長い間、お疲れ様でした。

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    2024年09月09日