佐藤愛子のレビュー一覧
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著者が眺望の素晴らしさに魅せられ、北海道浦河町の山の中腹の土地を買い、そこに夏の家を建てた時から超常現象に悩まされるようになる。夜中に水を撒く音。屋根裏をノッシノッシと人が歩く音。電気の点滅。荷物が消えるなど様々な怪現象が起こり、それは長じて、東京の自宅でも、旅先でも起こるようになる。霊能者によると、昔ここはアイヌの人たちの祀り事を行う場所であり、住処だった。その大切な山を家を建てる為に切り崩してしまった事で、アイヌの霊の怒りを買ってしまったのだそうだ。「苦難は逃げずに立ち向かう!」が信条の著者。真っ向勝負とばかりに、次々起こる不可思議な出来事に対峙していく。様々な霊に翻弄されながら、著者は
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Posted by ブクログ
人生の師匠、佐藤愛子さんのエッセイ。
50年前からの作品を改めて発行されたもの。新刊ではありません、まえがきのようなものにそう綴られています。その経緯がまた腑に落ちる、発行がそんなに前だから読んだ人だって覚えていないだろうから発行しましょうと出版社は言うとある。
そうだよ、私なんて佐藤愛子の遅咲きのファンだから、この本を読んでより佐藤愛子さんと言う人を知ったもの。
晩鐘のあの凄さのその根本がこの本に散りばめられてあり、もう一度晩鐘を読もうと思っている今。
佐藤愛子の素晴らしいところは、とてもチャーミングなところとユーモアのセンスがいい。またその伝え方も私のツボに入る。
抜歯の時には出血する -
購入済み
九十歳。何がめでたい
佐藤愛子先生は私の母より一歳年下(母は10年前に他界しました)。性格は違いますが(佐藤先生の性格はよく存じませんが)、大正生まれの気骨というか頑固さを持っていました(延命治療はするな、戒名はいらない、散骨しろと生前ことあるごとに申しており、散骨以外はその通りにしました)。
閑話休題、全編必ず1か所か数か所抱腹絶倒ではなくシニカルな笑いの場面があり飽きずに読ませていただきました。
ただ、「グチャグチャ飯」と「思い出のドロボー」は佐藤先生の別の一面を見るような文章で印象に残りました。
筆をおくなどとおっしゃらずこれからも思いのたけを書いてください。楽しみにしています。
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Posted by ブクログ
ネタバレなんか最近、佐藤愛子さんの本がやたら並んでますね。映画が公開されたから?100歳になられたから?どっちも?
講談社文庫フェアで、1冊買ったらよむーくのお出かけポーチがもらえたので購入。←すぐノベルティにつられる私。
短編が8つ入っています。表題作は50年も前の直木賞受賞作。いやー、すごいな。50年たってもみずみずしく、社会背景は50年前のままなのに、面白く読める。あとがきに書いてあったけど、実体験をもとにした小説らしい。そのあと更に2編、同じように「夫の会社が倒産した」っていうネタで別の短編が続く。どの主人公の女性も気が強くユーモアがあり、豪快で魅力的な女性だ。
私は最後の3編が好きだった。女 -
ネタバレ 購入済み
そう、そう、そうなのよ。
人生、振りかえって、悲しかったこと、苦しかったことばっかり、ぐじぐじ考えてちゃダメなのよ。楽しかったこと、これから楽しくなることだけ、考えてたら良いのよ。そして、死ぬ前に、あ~~楽しかったと言って、死ぬ。そんな人生で、ありたいなぁ。
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購入済み
わっはっはっ(大笑い)
お腹を抱えて、笑った。涙が出るくらい大笑いした。阿川さんじゃないけれど、私も、佐藤家の孫に、産まれたかった。娘さんの歳だけど….….娘でも良いか….….とにかく、こんな年賀状作りに、関わりたかった。