佐藤愛子のレビュー一覧
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我が老後シリーズの1作目。
平成のイジワルばあさんの抱腹絶倒エッセイ。
この頃は、まだ67歳だったんですね。
元気だわ~。
娘さんが結婚して出て行き、老犬と穏やかに暮らそうかと思っていると、娘さんが次々に難題?を持ち込む。
文句を言いつつ、気になって結局世話をしてしまうんですね。
小鳥や、12万もする犬や、ついには孫の世話まで。
頑固で怒りっぽいけど~気取らず、ポリシーがあって、ホット。
若夫婦の危なっかしい手付きを見ていられず、お尻がただれた赤ちゃんを昔ながらのやり方で治してあげたり、いつの間にか頑張っている。
世話焼きなところが微笑ましい。
もともと佐藤家には犬もチビとタローがいるのだ -
Posted by ブクログ
サウンド文学館・パルナス エッセイ「男友だちの部屋」佐藤愛子 朗読:中野良子
タヌキちゃんのソファ 北海道に別荘を建てたときのエピソード。ここから「私の遺言」に繋がる。
バラの話
「あのバラを伐ってしまったのは、ちょうど十年前だ。なんといっても私は元気だった。いまならば私は伐らないだろう。そして季節が来ると、咲ききった無数のローズ色のバラが、色を失いつつ、露の雨に打たれて無惨に朽ちていくのをじっと眺め、胸に湧き広がる悲哀の中に沈む事を、むしろこころよいものに思うかも知れない。」
たまに気を引く文があるけど、お年寄りが得意がってするおしゃべりを、思いやりのために聞いてあげてる気分だった。昔の -
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タイトルにもかかわらず、著者ご本人はまだ健在なのだけれど、死ぬ前にどうしても伝えておきたかったこと、という意味で書き記した本であるらしい。
北海道に家を建ててから突然身の回りに起こった、不思議な心霊現象との20年間にわたる闘いを綴った戦記といっていいような内容だ。
その闘いは本当に壮絶の一言で、映画に出てくるポルターガイストのようなレベルじゃなく、それよりも何倍も激しく家の中を掻きまわしたり、ソファーの中に電話機を隠したり、集まって宴会をしたりするという。
それが、どこの場所に行ってもついてまわって、夜毎に姿をあらわすというのだから、それは想像するだに恐ろしい、「ベルセルク」のガッツが味わ -
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教育への信念、情熱だけを生き甲斐にしてきた
元小学校校長の丈太郎。
戦後の苦しい時代に夫に黙って忍従することが
妻の務めだと思ってきた妻、信子。
民主主義社会の中で、自己の主張を抑え
優しい夫を演じる、息子の謙一と
教育熱心でキャリアウーマンな妻、美保夫婦が2世帯住宅で同居しています。
物語は、信子が戦時中に夫の為に忍んで失った青春の日々を
今から取り戻すと決意するところから始まります。
これからは自分のために、楽しい余生を送るのよという妻、
家族から時代が違うんだからとその熱血さを疎まれる、夫。
熟年夫婦の葛藤が、和やかなタッチで描かれています。
特にこ