【感想・ネタバレ】幸福の絵のレビュー

あらすじ

それは他人の目からは、幸せに満ち溢れた家族に見えるのだろうか。美しい額に縁取られた一枚の絵のように。男と私と娘たちとが談笑する世界。しかし、男には妻がいる。そして娘には育ての親が別にいる。幸福という名のベールをはぎとれば、そこには残酷なまでの現実がある。私は目を閉じたまま、この絵の一部になるべきなのか、それとも。人気女流作家・藤山立子の生き様を描く女流文学賞受賞の傑作。

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Posted by ブクログ

初めての佐藤愛子の小説、想像よりも面白く一気に読めた。戦後の雰囲気もまだ色濃い、俳優との不倫がメインストーリーだが、元夫の実家に置いてきた娘との再会、交流も描かれる。そしてその結末が悲しい。私も母親なので娘の比呂子のことを思うとなんとも言えない気持ちになる。不倫相手への心情表現は巧く、さすがという感じ。波瀾に満ちた人生を自分の力でぐんぐん進む立子がたくましい。

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2026年06月16日

Posted by ブクログ

心情の描写がきめ細かい。
自分の中で言葉にでききれない部分が的確に文章になっていて、その言葉の使われ方一つ一つに感動しながら読んだ。

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2012年03月11日

Posted by ブクログ

こんな生き方もあるんだなと思った。

《本文より》
堂本からの電話を受け取ると、私は書きかけの原稿をほうり出し、着替えをしながら夕餉の買い物を家政婦に命じ、振り出してきた雨の中を、レインコートを着ることも忘れてタクシーを捜した。彼から誘われると、どんなに忙しいときでも私は断れなくなる。堂本に会いたいという気持ちの強さよりも、堂本が私に会いたいと思っているその気持ちを拒むことが私にはできないのだった。私は5分でも早く堂本の待っているコーヒー店へ行きたかった。一刻も早く堂本に会いたいたいというよりは、堂本を待たせるのが辛いのだった。

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2013年06月07日

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