佐藤愛子のレビュー一覧
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北海道に山荘を建ててから起こった心霊現象・・
やがてそれは彼女の東京の自宅でも起こるようになる。
三輪明宏や江原啓之など多くの霊能者や祈祷師、心霊研究家の力を借りながら、20年以上霊と戦い続けたその精神力には驚かされる。
私自身「科学的に証明できないこと」があると思っているから、とても興味深く読んだ。
それにしても凄まじかった。
彼女がなぜこの体験を遺言としたのか。
霊界のこと、日本の現状、先行き、読んでいると、今日本人が忘れてしまっている、日本人本来のかつて持っていた気質、私が常々感じていたことと符号する。
「一人一人が自分の波動を上げれば社会の波動が上がり、国の波動も上がる。
国民の -
Posted by ブクログ
解説の池上永一氏と同じように私の佐藤愛子との出会いは母を通してであった。いまはお互い落ち着いたが、母も私も若かった頃は佐藤愛子と張り合えるような大騒ぎ母娘だった。佐藤愛子の娘、響子とちがい、私も懲りずに言い返していたので大騒ぎの二乗だった。今思うとご近所の皆様、大変失礼いたしました。
いつも母を通して読んでいたので、気持ちとしては母の友人だ。自分の子供どころか孫が通うようになっても「幼稚園は近いが一番」なんて豪語するところは類友といえよう。
その佐藤愛子の本がひょんなところから私の手元にやってきた。彼女は相変わらずだが、私は随分変わったような、自分の事がわかってきたような気がする。(2006. -
Posted by ブクログ
著者の一族に流れている、破滅的な『血』をテーマに描かれた、私小説的な作品。
物語は、著者の父親である、作家の佐藤紅緑と、著者の母親である女優の万里子(シナ)との出会いから始まり、その時から歯車が狂ったように、家族がバラバラになっていく。
義兄のサトウハチローを始めとして、佐藤家の男達の生き様の凄さ、酷さと言ったらない。どうしてこうも、揃いも揃って身を持ち崩していくんだろう。
家族を捨てたとも言える、紅緑が一番の元凶と言えなくもないけれど、同じような境遇の人間は、彼らだけではないだろうし、そんな中で真っ当に生きてる人間も世の中には多くいる。
見てると、結局は悪い事はみんな自分の環境や周囲の人のせ