あらすじ
現在95歳。誕生日には96歳になる佐藤先生。郵便局や何かに行くとき、ダーッと急いでは息が切れるようになったというものの、「怒っていれば元気」と、持ち前の憤怒の炎は衰えず。老人をねらった詐欺電話を手ぐすねひいて待ち、徹底的に相手を追い詰めることにファイトを燃やしていらっしゃいます。本書は月刊誌「PHP」にご執筆いただいた佐藤先生の、単行本未収録の原稿を主に集め、お互いに10代から知り合いだという大親友で作家の遠藤周作氏(故人)との愉快な対談を巻末に付けまとめました。「少女時代のあんたはきれいだった」と遠藤氏に言われる佐藤先生が、いかにして「怒りの佐藤」になり、90歳を超えて大ベストセラーを出せたのか。元夫の借金を肩代わりしても「苦労したとは思っていない、この世で起こることは、すべて修行」「力一杯生きて、ああ面白かったと言って死ねればいちばん」と語る佐藤先生の、読むだけで元気が出る痛快人生論です。
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そう、そう、そうなのよ。
人生、振りかえって、悲しかったこと、苦しかったことばっかり、ぐじぐじ考えてちゃダメなのよ。楽しかったこと、これから楽しくなることだけ、考えてたら良いのよ。そして、死ぬ前に、あ~~楽しかったと言って、死ぬ。そんな人生で、ありたいなぁ。
Posted by ブクログ
言いたいことを言い、やりたいことをやる人生は、気兼ねなくて、楽しかろ。そんな著者でさえ、腰がひけた、澤田美喜の言葉。人生は美しいことだけ憶えていればいい、これがタイトルになっている。
Posted by ブクログ
「九十歳。何がめでたい」のヤケクソ人生論が面白かった佐藤愛子さんの2冊目なのですが、旧著の寄せ集めで少しガッカリ。
16本のエッセイは、1973年~2016年のもので、2000年以前のものが14本。
座右の言葉が9つ載っているが、本書のタイトルはそのうちの1つ。
この言葉の前には実はもう一文「悲しいことは忘れなさい。」が付いている。
どのようなシチュエーションで発せられた言葉かを知ると強い意志が伝わってくる。
座右の言葉の背景には苦労を乗り越えてきた生き様があるのですね。
打たれ強くなるには「打たれる」ことだ。
現代に生きるむつかしさは、逃げようと思えば逃げ道があちこちにあることだ。公の助けもいっぱいある。
など、逃げ道がほとんどなく我慢が美徳だった時代からの世の中の変化を感じる内容となっている。