佐藤愛子のレビュー一覧

  • 晩鐘 上
    物語は、別れた夫の訃報から始まり、戦後の日本で文学に関わりながら仲間と過ごした日々と、晩年の自分の、恩師に向けた手紙からなる。
     
    読み進むうちに主人公の夫に対する気持ちがわかるようになる。
    男は夢を追い、女は現実を生きる…
    そこは理解できる(笑)
     
    たまにはこういうものも読んでみようと思ったけど...続きを読む
  • これでおしまい 我が老後7
    読んでいて楽しめます。
    エッセイなので、読み応えというよりも読んでいて楽しいからいいなと思っています。
    日頃ミステリーをよく読むので、休憩したいときにいいです。
    ただ、著者の頭の中での独り言を読んでいるだけかな、、という気になってしまいます。
    私、著者のことあまりしらないもので・・・。
  • それでもこの世は悪くなかった
    20170305 長生きの秘訣、気にしなくていつも笑っている。気に入らない事ははっきり嫌だと、言う。素直に喜ぶ、おめでとうと、言う。長生きして当たり前の生き方なのだと思った。
  • それでもこの世は悪くなかった
    作家を「先生」と呼ぶのはヘンだと思う。それでもやはりそう呼びたくなる人はいて、その筆頭が愛子先生だ。この本は語りおろしで、特に目新しいことが出てくるわけではないけれど、私は愛子先生については同じ話を何遍聞いてもまったく飽きない。全部が全部「その通り」と思うわけではないが、なにかもう根本の所で仰ぎ見て...続きを読む
  • 憤怒のぬかるみ さんざんな男たち女たち
    佐藤愛子さん「憤怒のぬかるみ」、1998刊行、1995文庫化、「さんざんな男たち女たち」の改題とのこと。遠藤周作氏との会話、100歳ぐらいの人にインタビューでおめでとうございますに、おめでたくないとの回答。愛子さん、私もそのように老いたいとw。だから「九十歳。何がめでたい」が生まれたんですね(^-^...続きを読む
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談
    著者の回答があっさりながら、本質をついていて、それでいて温かいので、読んでていて晴れ晴れする。悩みは人それぞれだが、他の視点から見るとそう言う考えもあるのかと気づきがある。タイトルを著者が「役に立たない人生相談」としたように、決して上から目線でなく、そっと気がつかせてくれている。
  • 私の遺言
    私には所謂霊感というものはゼロで、こういった事象とは無縁で生きてきた。
    信じるか信じないかと問われたら、答えは出せない。自分には到底想像はできないが、こういうことがあっても良いのではないかとは思う。
    アイヌの霊と対話する場面が1番面白かった。スイスイ読めました。
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談
    表紙の愛子先生、いやもうお若く、お美しい。92歳?ウソでしょ!という感じ。人生相談への回答は、当然ながら「お叱り」系。かつてほどのイキオイはないけれど、まだまだ怒ってるのがさすがだ。
  • 我が老後
    我が老後シリーズの1作目。
    平成のイジワルばあさんの抱腹絶倒エッセイ。

    この頃は、まだ67歳だったんですね。
    元気だわ~。
    娘さんが結婚して出て行き、老犬と穏やかに暮らそうかと思っていると、娘さんが次々に難題?を持ち込む。
    文句を言いつつ、気になって結局世話をしてしまうんですね。
    小鳥や、12万も...続きを読む
  • 楽天道
    90歳になられた愛子センセイが50~60代の頃に書いたエッセイを読む。たっぷりの元気をいただきました。
  • 血脈(下)
    逝ってしまった佐藤家の面々がこれを読んだら、どう起つだろう。怒り心頭に発し、反論の嵐だろうか。ある者は正確な検証に感服し、観念するだろうか。それにしても、親、子、孫の三代に渡り、引きもきらず変わらぬ人生劇が繰り返されるとは…。
  • 花はくれない 小説 佐藤紅緑
    文学に造詣が深いことは、必ずしも人間性を高めるわけではなく、むしろ慢心を助長することに通じる。このことを改めて胸に刻みたい。
  • 女の背ぼね
    適当に賢く、適当にヌケていて、そうしていざという時には気丈に頑張るーそれが、私の理想の妻である。

    ほほー。そうだね。素敵だね。そうありたい。
  • お徳用 愛子の詰め合わせ
    佐藤愛子さんはかなり昔に痛快な語り口が面白くてエッセイから入った。その後小説も読んだらこれまた面白かった。2000~2009年頃までのエッセイを集めたもの。頂きものの本で久々に佐藤さんに触れたが相変わらず歯に衣着せぬ物言いが可笑しくて笑った。多才だなあ。ハツラツだなあ。同年代の作家さんたちとの対談や...続きを読む
  • 院長の恋
    品の無さでいうと、えっ、それ書いちゃうの?というところまで描かれているのがなぜか嫌味には感じないのがちょっと不思議。一文一文に力強さを感じる。
  • 私の遺言
    なんだか突拍子がなさすぎて俄には信じられないのだが、そういう体験をしたひともいるのだなあ、凄まじいなあと思った
  • 幸福の絵
    こんな生き方もあるんだなと思った。

    《本文より》
    堂本からの電話を受け取ると、私は書きかけの原稿をほうり出し、着替えをしながら夕餉の買い物を家政婦に命じ、振り出してきた雨の中を、レインコートを着ることも忘れてタクシーを捜した。彼から誘われると、どんなに忙しいときでも私は断れなくなる。堂本に会いたい...続きを読む
  • こんなふうに死にたい
    佐藤愛子さんは、幾つかの著作本に心霊体験について書かれており、美輪明宏氏や江原啓之氏とも繋がりがあることを知って興味を持ち、まずはこの本を読んでみた。豪胆な性格で人以上に心霊やあの世は信じていなかったのに、北海道に別荘を建ててから毎日のように心霊体験をするようになり、美輪さん達との出会いや、父親や親...続きを読む
  • 天気晴朗なれど
    ちょっとページ数が多すぎなような気がします。
    幸いにも私は著者が好きなので
    没入できましたが、それでもページ数は多いです。
    少し読むのにてこずりました。

    内容は何かと崩れがちな家族で起こる
    妻のちょっとした反乱。
    ですが、衝動的だったので
    どこかあらが出てくるんですよね。

    でもいえること、
    結局...続きを読む
  • こたつの人 自讃ユーモア短篇集1
    本当は「私のなかの男たち」です。
     佐藤愛子さんは、大学生のころだったかな?「坊主の花かんざし」というシリーズがあって、そのシリーズをはじめ、いっぱい読んだと思います。でも、この作品は覚えていません。
     よく似た作品で、渡辺淳一さんに「男というもの」という本がありますが、女性からと男性からでは世間の...続きを読む