佐藤愛子のレビュー一覧
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知人が貸してくれました。『血脈』は未読だけれど俄然興味が湧いてきました。霊のことや死後の世界、輪廻転生のことなど、全く興味はなかった作者が避暑のために建てた家に起こる数多の不可思議な現象と体調不良などに遭い、実体験から死後の世界とそれにまつわることどもを知るようになり勉強するようになり、社会のことも死後や霊の世界と繋がっているのだから、同じような体験をしていなければ俄には信じがたいだろうけれど多くの人に伝えておかなければならないと「遺言」という題目のもと書き綴った記録とエッセイ。私は霊体質ではないし霊感と呼べるものもないのでおっかなびっくりしながらも、個々人の波動を高めなければ世の中は変わって
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Posted by ブクログ
「戦いすんで日が暮れて」
ええかっこしいでお人好しで要領の悪い夫は
人に頼まれるとついカネを出してしまう
そんな性格だから
多額の負債を抱えても、なんとなく人からは愛されていた
現実にカネを作り、借金取りの相手をしてるのは
漫画で稼いでる妻のほうで
こちらはどんどん鬼のような性格になっていった
「ひとりぼっちの女史」
大借金をこさえた亭主は逃げ回っており
その留守中、債権者たちの訪問を受ける妻はそのたびに
怒り任せ、あるいは涙ながらの愚痴を聞かされる
亭主への憤りは、債権者への怒り、世間の噂に対する怒りになって
妻は孤独の鬼だった
「敗残の春」
事業を潰した夫は、結果的にたくさんの人を裏切 -
Posted by ブクログ
サトーハチローといえば、「リンゴの唄」や「小さい秋みつけた」など童謡作家として超有名。小さいころみんなの歌をテレビでみると、毎度「サトーハチロー」の文字を見かけたような。
そんなサトーハチローの異母妹である佐藤愛子が描く佐藤家のハチャメチャぶりが本書のメインストーリである。その話題の中心は父である佐藤紅緑とその後妻である「シナ」である。佐藤愛子からみてら父と母である。紅緑の生活はある意味ぶっ飛んでいる。妻や女はとっかえひっかえ、子どもはほったらかし。その子供たちは親に輪をかけてぶっ飛んでいる。妻や女はとっかえひっかえ、子どもはほったらかし、に加え、お金は親にせびりまくりときた。
紅緑はだか -
Posted by ブクログ
佐藤愛子の心霊体験記とあの世についての考えが記された本。このようなことを体験し、かつまたそれを公表するような人とは思っていなかったので、ちょっとびっくり。
あと、無名時代の江原啓之による霊視、特に遠藤周作をはじめとする文士仲間のくだりは結構笑える。
本書では、死後の魂は地獄か天上界に行く、あるいは幽霊となって現世をさまようことになっている。ということは、魂の生まれ変わりというのはないのだろうか。佐藤愛子と同様の説を唱える人もいれば、人間の魂は生まれ変わると説く人もいて、個人的には生まれ変わりがあるように思っているので、著者の生まれ変わりについての見解が聞きたいところである。