佐藤愛子のレビュー一覧

  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談

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    まずタイトルが良いですね。
    「役に立たない」と「人生相談」の対比が面白い。

    そして92歳とは全く思えない切れっ切れの回答が痛快です。

    良くある「相手に寄り添って」と言う回答とは真逆とも思える愛とユーモア溢れる珍解答(失礼) 歯に衣着せぬ物言いなのですが、不思議と嫌な感じが全然なく、思わず噴出したり、「そうだよな、その通り!」と納得する回答多し。

    人生相談なのに、楽しいエッセイ本を読んでいる様な錯覚に陥った愉快な1冊です。

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    2021年03月15日
  • それでもこの世は悪くなかった

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    とても強く逞しく、清々とした人柄だなと。
    この本を読んでからニュースを見たら現代人はなんてくだらない事でぎゃあぎゃあ喚いているのか…という気持ちにさせられました。
    何でも経験してこそわかる。一度きりの人生、止まらずに色んな事を経験していこうと前向きにさせてくれました!

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    2021年02月06日
  • 冥途のお客

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    ネタバレ

    佐藤愛子さんの文章は大変読みやすく、楽な気持ちで読めます

    自身に起こった不思議な体験を、豪快でアッサリとした口調で読ませるので、怖さはないです

    死後の世界がどういったものか、
    死後にも魂は磨いていかねばならないこと
    生きているうちから魂を磨いていくこと
    自分の波動を高めること

    遠藤周作さんとのお話しが面白かった

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    2020年05月05日
  • 私の遺言

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    知人が貸してくれました。『血脈』は未読だけれど俄然興味が湧いてきました。霊のことや死後の世界、輪廻転生のことなど、全く興味はなかった作者が避暑のために建てた家に起こる数多の不可思議な現象と体調不良などに遭い、実体験から死後の世界とそれにまつわることどもを知るようになり勉強するようになり、社会のことも死後や霊の世界と繋がっているのだから、同じような体験をしていなければ俄には信じがたいだろうけれど多くの人に伝えておかなければならないと「遺言」という題目のもと書き綴った記録とエッセイ。私は霊体質ではないし霊感と呼べるものもないのでおっかなびっくりしながらも、個々人の波動を高めなければ世の中は変わって

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    2020年01月12日
  • こんな老い方もある

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    どんなにがんばっても人は老いる。
    いかに上手に老い、枯れていくか、ありのままに運命を受け入れるか…を綴った佐藤愛子さんのエッセイ。

    老け込むのが何が悪い!
    楽しい老後なんざ誰かが作った都合のいい話じゃい!
    若く見えようか見えまいがそのことに価値はない!
    斜に構えるかっこ悪さを知れ!

    と…まあ佐藤愛子さんのこの怒りのパワーというか
    イケイケな魂の叫びがおもしろい!

    こんなガンガンとした老人に私はなれるだろうか…

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    2019年08月28日
  • 老残のたしなみ 日々是上機嫌

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    面白いエッセイの数々(^^)特に「可哀そうなおばあさん」が好き♪それと佐藤愛子さんが霊的なものを信じておられるのが意外だった!(゚Д゚)

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    2019年08月21日
  • 役に立たない人生相談2 好きなようにやればいい。

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    第1弾の方も拝読済みですが、相変わらずキレキレでめちゃくちゃで、思わず笑ってしまう回答も多々あります。
    なんの解決にもなってないのでは!?という回答も、よく考えたらこんなことで悩めるだけ、まだ幸せか……と思い直せるきっかけにもなりそうであったり。

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    2019年06月24日
  • 孫と私のケッタイな年賀状

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     佐藤愛子さんとお孫さんのタッグによる、様々な工夫をこらした?コスプレ年賀状の歴史。個人的には可愛い『トトロ』。躍動感のある『泥棒』。表情が笑える『晒し首』の3つがベスト。

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    2019年05月13日
  • 上機嫌の本

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    佐藤さん、初読みでした。 ホントの自由を持っている人かも。 しっかりしないと叱られそう笑 つぎは、佐藤さんの小説も読んでみたいと思いました。

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    2019年04月02日
  • 新装版 戦いすんで日が暮れて

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    「戦いすんで日が暮れて」
    ええかっこしいでお人好しで要領の悪い夫は
    人に頼まれるとついカネを出してしまう
    そんな性格だから
    多額の負債を抱えても、なんとなく人からは愛されていた
    現実にカネを作り、借金取りの相手をしてるのは
    漫画で稼いでる妻のほうで
    こちらはどんどん鬼のような性格になっていった

    「ひとりぼっちの女史」
    大借金をこさえた亭主は逃げ回っており
    その留守中、債権者たちの訪問を受ける妻はそのたびに
    怒り任せ、あるいは涙ながらの愚痴を聞かされる
    亭主への憤りは、債権者への怒り、世間の噂に対する怒りになって
    妻は孤独の鬼だった

    「敗残の春」
    事業を潰した夫は、結果的にたくさんの人を裏切

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    2019年01月08日
  • 凪の光景(上)

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    ネタバレ

    作家としての立ち位置と自己認識を示した作品。彼女が具象化した時代的テーマの数々。
    長男謙一夫婦の、キャリアーウーマンと不倫。ファミコン世代の子供達。パラサイト的若者像。極め付けは熟年離婚だ。
    佐藤愛子は「小説の基本は、人間について考えることです」と語っている。まさに昔気質の作家だ。遠藤周作は「学校を出て彼女は軍人の妻となり、そのご主人に死なれ、数々の苦労をしたらしいが、戦中派の女性はみんな、そんな辛い人生を味わってきたのである」と評している。
    そんな彼女が書く作品は、中年女性に人気があるのかベストセラーを出し続けている。

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    2019年01月07日
  • 血脈(下)

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    サトーハチローといえば、「リンゴの唄」や「小さい秋みつけた」など童謡作家として超有名。小さいころみんなの歌をテレビでみると、毎度「サトーハチロー」の文字を見かけたような。

    そんなサトーハチローの異母妹である佐藤愛子が描く佐藤家のハチャメチャぶりが本書のメインストーリである。その話題の中心は父である佐藤紅緑とその後妻である「シナ」である。佐藤愛子からみてら父と母である。紅緑の生活はある意味ぶっ飛んでいる。妻や女はとっかえひっかえ、子どもはほったらかし。その子供たちは親に輪をかけてぶっ飛んでいる。妻や女はとっかえひっかえ、子どもはほったらかし、に加え、お金は親にせびりまくりときた。

    紅緑はだか

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    2018年03月17日
  • 血脈(上)

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    分厚い本だけど、あっという間に読むことができた。
    この佐藤家の波乱の元凶はお父さんの紅緑さんが
    妻ハルとその子供たちを捨てて、シナに走ってしまったこと。自分のやったことが、息子たちからのお金の無心という形で返ってきているとしかいいようがないと感じた。

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    2018年03月01日
  • 冥途のお客

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    ネタバレ

    佐藤愛子さんに言わせると(あの世)は有るそうな。
    死んでも生きなきゃならぬとは難儀なことだ。
    私は思う!(あの世)は無い・・・・・多分

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    2017年12月05日
  • それでもこの世は悪くなかった

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    ぶっ飛んだ婆さんだと思いましたが、すごく肝が座っている。
    私のような我慢が足りない人間には、お灸をすえる一冊です。

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    2017年11月22日
  • 佐藤愛子の役に立たない人生相談

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    タイトルだけで予想はつくけど、相変わらずスカッとする佐藤愛子さんの本。
    作家になるにはどうしたらいいですか?って人に遠藤周作さんも激おこだったとか。
    面白かったデス。

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    2017年11月11日
  • 上機嫌の本

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    作家が25年前に出したエッセーの新装復刊本。
    独特の毒気と昔気質感、お嬢様的なところ、年寄りの甘えと意地的なところも含めて佐藤愛子ワールドを感じた。
    世間におもねることなく、しかし相手の立場や想いは見つめ、自分なりの身の処し方の筋を通している点は、自分もそうしかできないと共感した。
    17-116

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    2017年10月24日
  • それでもこの世は悪くなかった

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    ネタバレ

    著者の本を読んだのは、「九十歳。何がめでたい」についで2作目。そもそもこの人の本は、エッセイ以外の小説を読んだことはないので作家としての実力は知らないが、90歳を過ぎてこれだけ世の中に対してハッキリとした認識があるのは、素直にすごいと思う。いろいろな苦労を経験されたようで、その中から紡ぎ出される言葉は一つ一つに含蓄があり、説得力がある。また、遠藤周作や北杜夫など超有名作家との変人エピソードも満載で、おおらかな、古き良き時代の一旦を知ることができる。

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    2017年09月20日
  • 冥途のお客

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    佐藤愛子の心霊体験記とあの世についての考えが記された本。このようなことを体験し、かつまたそれを公表するような人とは思っていなかったので、ちょっとびっくり。
    あと、無名時代の江原啓之による霊視、特に遠藤周作をはじめとする文士仲間のくだりは結構笑える。
    本書では、死後の魂は地獄か天上界に行く、あるいは幽霊となって現世をさまようことになっている。ということは、魂の生まれ変わりというのはないのだろうか。佐藤愛子と同様の説を唱える人もいれば、人間の魂は生まれ変わると説く人もいて、個人的には生まれ変わりがあるように思っているので、著者の生まれ変わりについての見解が聞きたいところである。

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    2017年09月18日
  • それでもこの世は悪くなかった

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    著者が人生・幸福・死について語る。幸福は苦労の上に在るもの、だとか、損があればあとに得がくるという考え方が面白い。とくに印象的だったのは、最後5ページ、死後の世界のこと。物質主義の現代で精神的な事柄を語る点が興味深かった。佐藤愛子さんの他の本も読みたくなった。

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    2017年08月11日