佐藤愛子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
五編の短編集。
佐藤愛子さんの小説は初めて読んだけど、ユーモアと毒気と哀しみが相まって、独特の世界観を作り上げている感じがした。それは全編に共通していた。
表題作は52歳の院長の恋を20歳の秘書(院長の恋の相手ではない)が客観的に見て語る作風で、綺麗な妻と可愛い娘がいてお金もたくさん持っていて恵まれた暮らしをしている院長が、端から見るとどこが魅力なのかわからないバツイチ女に惹かれて堕ちていく様が描かれている。
それがまた女性特有の視点で毒気たっぷりに描かれていて、不思議な哀愁もある。
頭ではわかっていても止められない恋心。イコール病気。恋をしたことがある人ならば、思い当たって少し胸が痛むかも -
Posted by ブクログ
この本の著者である佐藤愛子さんが、夏の間過ごすために北海道の浦河町に建てた別荘で起こる怪異の記録を綴った本です。
実際に別荘で起こった出来事を書いてあるのですが、よくありがちな血まみれの女の姿が...とかそういった感じのものは出てきませんが、だからこそ次々に起こる怪異がよけいにリアルに感じて、ゾッとしました。
怪異の原因はアイヌに関わる事柄で、北海道という土地柄独特のものを感じさせます。
まるで和製版のエクソシストみたいで、読み始めるとあっという間に読んでしまいました。
とにかく凄まじいです。
霊的なことを信じる人にも信じない人にも、とても興味深く読める本だと思います。 -
Posted by ブクログ
・着物が日常着だった頃の夏は、いまより暑い思いをしていたのでは?
・戦後女性が開放的になってきたのを喜んでいるようでもあり、嘆いているようでもあり。
・今はなくなってしまった「火鉢」「釣瓶」「鍛冶屋」等々。大正生まれの著者と平成生れの孫との会話がはかどらないのはさもありなん。いちいち説明して話しが進まない。
・私にしたって子どもの頃は当たり前だったダイヤル式の黒電話、レコード、豆腐売りのラッパの音などはもう今は昔。
・これから消え行くもの・・・その中に原子力発電は入るだろうか。たとえ原子力発電所がなくなってその存在すら知らない世代が生れても、放射性廃棄物は半永久的に残る。そして彼らは疑問に思う -
Posted by ブクログ
佐藤愛子先生の怒り沸騰!!
それぞれの題目が短い文章なので、手軽に読めるし、面白い。
暇つぶしには最適!
里芋の煮方が分からない若い女性、こどもを叱らない親たち、満員電車の中で長髪をなびかせる鈍感な女性・・・
★人間の魅力について
「多くの人に好かれる人は一般向きの感性の持ち主だともいえるのではないだろうか。個性が強い人は人から好かれる率は低いかもしれない。しかしだからといってその個性を殺して、人に好かれるように努力しなければならないというものではないと私は思っている。」
人に嫌われるよりは好かれた方がいいけれど、
無理して自分を変えてまで好かれる必要もないんですよね。