佐藤愛子のレビュー一覧

  • こんな女もいる

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    最近読んだエッセイがほんとに近況をごちゃごちゃ書いてるものだったから、これはなかなか良かったかも。

    考え方はちょっと古いと思ったところもあったけど、
    書いてあることの軸がブレてなくて、ふぉーって感じ。

    文庫で92年出版だからかなり古いものだけど、
    そんなこと思えないような部分もあったり。

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    2011年07月28日
  • 今は昔のこんなこと

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    ・着物が日常着だった頃の夏は、いまより暑い思いをしていたのでは?
    ・戦後女性が開放的になってきたのを喜んでいるようでもあり、嘆いているようでもあり。
    ・今はなくなってしまった「火鉢」「釣瓶」「鍛冶屋」等々。大正生まれの著者と平成生れの孫との会話がはかどらないのはさもありなん。いちいち説明して話しが進まない。
    ・私にしたって子どもの頃は当たり前だったダイヤル式の黒電話、レコード、豆腐売りのラッパの音などはもう今は昔。
    ・これから消え行くもの・・・その中に原子力発電は入るだろうか。たとえ原子力発電所がなくなってその存在すら知らない世代が生れても、放射性廃棄物は半永久的に残る。そして彼らは疑問に思う

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    2011年07月12日
  • 娘と私のアホ旅行(「娘と私」シリーズ)

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    書かれた時から30年以上経つのに、色褪せない面白さ。自分の旅を懐かしく思い出しながら読んだ。佐藤氏の毒舌っぷりがステキ。

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    2010年08月29日
  • 死ぬための生き方

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    佐藤愛子先生の怒り沸騰!!

    それぞれの題目が短い文章なので、手軽に読めるし、面白い。
    暇つぶしには最適!

    里芋の煮方が分からない若い女性、こどもを叱らない親たち、満員電車の中で長髪をなびかせる鈍感な女性・・・

    ★人間の魅力について
    「多くの人に好かれる人は一般向きの感性の持ち主だともいえるのではないだろうか。個性が強い人は人から好かれる率は低いかもしれない。しかしだからといってその個性を殺して、人に好かれるように努力しなければならないというものではないと私は思っている。」

    人に嫌われるよりは好かれた方がいいけれど、
    無理して自分を変えてまで好かれる必要もないんですよね。

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    2009年10月04日
  • 不敵雑記 たしなみなし

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    いつもぷりぷり怒ってて、でもなんか暖かい。佐藤愛子のエッセイは面白いなあ。これは単に並びの問題なのかもだけど、冒頭の元気の良さと比べると後半はあんまり怒ってなくて嘆いてるばかりで心配になります。おばあちゃん、もっと元気出して! とは言え、勇ましい。

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    2009年10月04日
  • 娘と私のアホ旅行(「娘と私」シリーズ)

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    1980年の本だ。そんなに昔の本かな?と思うような、現代にもほとんど通じる感覚が満載だ。30年近くたっても、これだけ楽しく読ませてもらえるのはとてもいいことだ。ただ、確かにこういうふうに熱い人、いろんなことに本気で怒ってくれる人は、今ではもうだいぶ減ってしまっているのだろうなと思う。
    旅の持つ独特の雰囲気が良く出ていて、旅でしか味わえない解放感や自由がにじみ出ている。確かに疲れるけれど、旅したいと強く思わせてくれる1冊だ。

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    2009年10月07日
  • 私の遺言

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    日本で、ラップ音や電気器具の故障、物質の移動などの霊的な現象が、これほどしつこく長年に渡ってひとりの人間に繰り返されたのも珍しい。それが著名な作家によってこれほど誠実に、そして詳細に記録された例もなかった。

    北海道の山の中腹に山荘を建てた直後からそこや東京の住まいで見舞われた執拗な超常現象とのあくなき戦い。何と26年間の凄まじい霊現象とのかかわりによくぞ堪えてこられたと感嘆する。

    心霊現象など信じなかった著者が、恐怖におののきながらも、信頼できる霊能者に助けられつつ、正面からかかわっていく様が、読むものの心を動かす。佐藤家一族の魂を浄化し、佐藤家もかかわりがあったアイヌ民族の怨念を浄化し、

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    2009年10月04日
  • 血脈(上)

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    狂気は連鎖する佐藤家の血の歴史。人の人生を淡々と語っているだけだからなのか、とてもヘヴィーでした。でもこういうだらしがないというかいつもどこか行き詰ってしまう感じの人達は一族に一人はいるものかもしれません。

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    2009年10月04日
  • 冥途のお客

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    とりわけ北海道の狐霊の話が面白い。耳の中でひたすら喋りかけてくるという声。あんなの憑いたら…やだなあ。

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    2009年10月04日
  • 不敵雑記 たしなみなし

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    嘆き節、追悼記、心霊もの?と佐藤愛子のエッセイの要素がちょっとずつすべておさめられた、お得感のある1冊。佐藤愛子にかかると江原啓之の霊スポット訪問も勇ましい探検記のようになるのがおかしい。私が江原さんを信じる一番の理由は、佐藤愛子が信じているからだ。

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    2009年10月04日
  • 血脈(下)

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    ようやく下巻まで読み終わった。

    紅緑を中心にした佐藤一家を描いた上巻、紅緑を追いつつ兄弟達の紆余曲折を描いた中巻、この下巻ではその全ての血族の末路が描かれている。主となっているのは著者でもある佐藤愛子だ。自身のエッセイでも幾度となく話題となっている田畑麦彦との結婚の頃の話がつまびらかになっている。後半はそのエッセイの調子に似たテンポ。

    この「血脈」が完成して世に出たとき、霊能者が佐藤一族の彷徨う魂がようやく浄化された、と言ったそうだが、まったくこの作品は圧倒されるの一言であった。

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    2009年10月04日
  • 血脈(中)

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    佐藤愛子による、佐藤愛子の一族の話、「血脈」。

    シナとの間に二人の娘が生まれてからも、兄弟の悪戯の後始末をし続けなければならない紅緑。自身が流行作家になりつつあっても未だ仕送りを要求する長男ハチロー、口先ばかり達者になり弁は立つが大嘘つきの節、幼い頃に人に預けられ肉親の情を知らずに育った兄弟の中では1番真面目だが無気力の弥、同じく生まれてすぐから父と離れて育ちその場凌ぎは出来るが根気や目標が皆無の久。
    紅緑は自らの業や息子達の一生を怒り、その怒りや悲しみややる瀬なさを文字を連ねることで昇華していく。


    文中に何度となく紅緑の日記が挟まれてくる。
    結局、夫である紅緑に愛情を感じず、愛

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    2009年10月04日
  • 血脈(上)

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    佐藤愛子による、佐藤愛子の一族の話、「血脈」。
    上巻は愛子が生まれる以前、佐藤紅緑(佐藤洽六)と妻のハルが構成していた佐藤家から始まる。その後、紅緑は女優のシナに傾倒しハルとは離縁。紅緑の葛藤、そして分散していく佐藤家の兄弟を長男であるサトウハチローを中心に描かれていく。

    シナに愛されていないと感じるたびに躍起になり強行の末に空回りで自滅していく紅緑と、、紅緑を愛しもせず反抗もせず、無言で観察者に徹するシナとの関係。父と母と自分との関係に折り合いが付けられぬまま其々に崩れていく兄弟の心がテンポよく綴られる。
    それでいて実直で豪気な紅緑という人間に惹き付けられざるを得ない。


    これは

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    2009年10月04日
  • 往復書簡集 はからずも人生論

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    佐藤愛子ってすごいなと改めて思った。
    「改めて」というほど読んではないのだけど…笑

    もう100歳を超えられましたか!
    この往復書簡の頃は94歳。冴えてます。
    予言通り、小島慶子夫妻は別れてないし。

    小島慶子のしんどさは、本人がカミングアウトされてるようになんらかの拘りのせいなんだろうけれど、倫理観が強すぎてしんどいだろうなと思う。
    理屈でなんとかなるってことじゃないんだろうね。
    でもそこをまた絶妙な感性で一刀両断する佐藤愛子さんがステキ。

    字が大きくてすぐ読めるのは、佐藤愛子さんの著書ならでは。
    佐藤さんまだまだお元気でいてほしいです。存在から元気をもらえます。

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    2025年12月06日
  • 幸福とは何ぞや 増補新版

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     オビに「すべて成るようにしか成らん。そう思っています」とあり、この文章が本書全体のまとめのようなもの。『幸福の姿』(pp67-73)では、駅の立ち食いそばを啜りながら「人間は誰しも幸福になる権利があるのよ!」と論じる女性への違和感と、幸福とは日常を必死に生きるだけで精一杯のなか無自覚に享受しているものではなかろうか? という問いが投げかけられる。それについてはほぼ賛同なんだけど、『欲望が生みだすもの』(pp102-108)みたいに、野田聖子を例に挙げながら科学の進歩によって人の情が失われていくみたいな雑な論を展開されると、何言ってるのこの人? と思ってしまう。おばあちゃんの雑談に付き合う程度

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    2025年11月18日
  • 増補版 九十歳。何がめでたい

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    金言至言の数々、と紹介文にあったので少し身構えたが、全く気楽なエッセイ。
    このご年齢なら手書きの原稿だろう。90過ぎでこんなテンポ良い文章を書けるのが素晴らしい。いつまでも仕事をし続けるのが良いのかなぁ。

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    2025年09月14日
  • 百一歳。終着駅のその先へ

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    101歳。
    どんな目線で世界が見えるんだろう。
    想像もつかない。
    この本はインタビューでまとめられているから、
    なんか、教訓めいてるっていうか、まとまってるから読みやすいけど、まとまりすぎてて響かなかったな。

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    2025年06月01日
  • 冥界からの電話(新潮文庫)

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    著者の実体験と
    医師の実体験

    亡くなった高校生の女子との
    不思議な電話での会話の話

    どんどん引き込まれていったのだが
    最後が尻切れとんぼ

    ただ、ノートに書いたのは
    この世界を
    いったん^_^0にして
    1からやり直せばいい

    この言葉不快と思ったよ

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    2025年05月22日
  • ああ面白かったと言って死にたい 98歳 愛子の箴言集

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    佐藤愛子氏の名言集

    私が好きだったのは
    「毎日が敬老の日」

    私も中年から徐々に老年期に差し掛かっていくのだろう。
    夫婦関係、友達、老化、死など直面する
    問題は多々あるが、佐藤愛子氏のごとく
    本来弱虫だったとしても問題を受け入れて
    耐えていく、過ぎていったら幸せな日々だった
    となれるとうれしい。

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    2025年05月20日
  • 女の背ぼね

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    佐藤愛子久しぶりに読んでみた。相変わらずところどころ吹き出す笑いは語彙選択の巧さによるものだとわかる。彼女が漢文的というか男性的な熟語で怒る様がなんとも面白いのだ。
    しかし自分が今の年齢になると、この作家の不器用さに呆れる部分も見えてくる。
    できないからできない、と断ち切るのは潔さでもあるが、多少なりとも努力家くらいしろよ、と思うのである。
    彼女のエッセイは過去山ほど読んだけれど、まともな小説は一冊も読んだことはない。
    いつか彼女の小説を読んでみたいと思う

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    2025年04月22日