それでもこの世は悪くなかった

それでもこの世は悪くなかった

815円 (税込)

4pt

人から見たら悲劇かもしれない人生。
しかし、正々堂々、力いっぱい生きた私はいま、満足だ
――こんな佐藤愛子は、どうしてできた?

ワガママ盛りの6歳で聞いた乳母の言葉は、思えば初めての人生の教訓だった。以来、父・佐藤紅緑、母、先輩や友の影響を受けて出来上がったのは、「他人から理解されないばかりでなく、自分でも何かわけのわからない、ヘンな佐藤愛子」。
そして二度の結婚に失敗、夫の借金に巻き込まれ、それでも人は幸福に生きられる!
93歳、初の語り下ろし人生論。

佐藤愛子を作った言葉
「なんぼお嬢ちゃんやかて、大きゅうなったらどうしてもせんならんということが、世の中にはおますのやで」(乳母)
「豆腐屋のオッサンかて校長先生かて、おんなじ人間ですがな」(母)
「カネカネという奴にろくな奴はいない」(父・佐藤紅緑)
「女に小説は書けないよ。女はいつも自分を正しいと思っている」(師・吉田一穂)
「君はね、平林たい子さんのような作家になりなさい」(師・北原武夫)
「苦しいことが来た時にそこから逃げようと思うと、もっと苦しくなる」(師・臼井栄子)
「君は男運が悪いんやない。男の運を悪くするんや」(友・遠藤周作)

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それでもこの世は悪くなかった のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年02月06日

    とても強く逞しく、清々とした人柄だなと。
    この本を読んでからニュースを見たら現代人はなんてくだらない事でぎゃあぎゃあ喚いているのか…という気持ちにさせられました。
    何でも経験してこそわかる。一度きりの人生、止まらずに色んな事を経験していこうと前向きにさせてくれました!

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    Posted by ブクログ 2017年11月22日

    ぶっ飛んだ婆さんだと思いましたが、すごく肝が座っている。
    私のような我慢が足りない人間には、お灸をすえる一冊です。

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    Posted by ブクログ 2017年08月11日

    著者が人生・幸福・死について語る。幸福は苦労の上に在るもの、だとか、損があればあとに得がくるという考え方が面白い。とくに印象的だったのは、最後5ページ、死後の世界のこと。物質主義の現代で精神的な事柄を語る点が興味深かった。佐藤愛子さんの他の本も読みたくなった。

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    Posted by ブクログ 2017年06月17日

    講演が元になっているので
    話が軽快にかわり
    佐藤先生の面白さ
    サービス精神が良く感じられます

    川上宗薫氏のエピソードが
    とても良かった
    浮気して身ごもった奥様の
    嘘をまんまと信じるところや
    佐藤先生の苦しいときに
    援助を申し出たなど
    非常に人間味豊かで
    優しい方だったんだぁ

    0
    購入済み

    読み終えた感想です

    2017年02月13日

    作者は、人生を長年歩いてこられ、相応の見識や凄さ、またユーモア等を兼ね備えた極めて明るい前向きの方だと拝察しました。
    同時に達観もされておられるようで、小生は、作者のそのようなお考えとか生き方に全面的に賛同します。
    多様な考え方や意見等が飛び交ってやや混沌としている現在、手軽に入手できる芯のある...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月22日

    『九十歳、何がめでたい』と被るお話もありましたが、さらに詳しくその時の状況をお話しして下さっていたので、やっぱり読後はスッキリ爽快感。

    全部が全部、分かります!!ではないんだけど、悩んだ時とか、モヤモヤすることに対して、愛子さんから「なるようになるさ」って言ってもらえてるみたいで、本当に人と話して...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月24日

    あっさりした性格で読んでて気持ちよかった

    でも考え方が違うところは違うかなあ
    おばあちゃんが生きてたら
    こんな感じで返されてたのかな
    (立ち会い出産についてとか)

    瀬戸内寂聴さんへのくだり面白かった!

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    Posted by ブクログ 2018年02月24日

    一言ひとことが血の通った言葉。

    大きな不幸も必死に乗り越え
    後に幸福の素晴らしさを知る。

    そんな豪放磊落な人だと感じた。

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    Posted by ブクログ 2017年03月05日

    20170305 長生きの秘訣、気にしなくていつも笑っている。気に入らない事ははっきり嫌だと、言う。素直に喜ぶ、おめでとうと、言う。長生きして当たり前の生き方なのだと思った。

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    Posted by ブクログ 2017年03月03日

    作家を「先生」と呼ぶのはヘンだと思う。それでもやはりそう呼びたくなる人はいて、その筆頭が愛子先生だ。この本は語りおろしで、特に目新しいことが出てくるわけではないけれど、私は愛子先生については同じ話を何遍聞いてもまったく飽きない。全部が全部「その通り」と思うわけではないが、なにかもう根本の所で仰ぎ見て...続きを読む

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