あらすじ
映画化決定でふたたび話題沸騰!
2017年「年間ベストセラー総合第1位」(日販・トーハン調べ)のエッセイ集が待望の文庫化。新たに本書が売れに売れた後の「怒濤狂瀾の日々」を綴ったエッセイや、旭日小綬章を受章した際の爆笑記者会見の模様、畏友・瀬戸内寂聴さんの解説を収録しています。
小学生からお年寄りまで世代を超えてゲラゲラ笑いころげる面白さで、各界の著名人も笑って泣いて大絶賛!
◎安藤優子さん
「とにかく痛快でした。言いたいこと言って、縦横無尽に切りまくる。でも不思議なくらい温かい」
◎瀬戸内寂聴さん
「彼女の表現にはユーモアがあって、笑わせますよね。全28編、それぞれ必ず1回か2回は、思わずゲラゲラ笑ってしまいました」
◎辻村深月さん
「読み終えて本を閉じ、思わずにはいられなかった。九十歳、それでもやっぱりおめでたい、と」
◎又吉直樹さん
「本を読んで、久しぶりに笑いました!」
2018年に亡くなった落語家・桂歌丸さんは「この本は年寄りの教科書。佐藤さんの“角張った生き様”は老い先短い自分がどこに向かうか考える上で、とても参考になりました」と仰っていました。
※この作品は単行本版として配信されていた『九十歳。何がめでたい』 の文庫本版です。
感情タグBEST3
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先に映画を観ていた。原作本というほどストーリーが同じわけでもなく、エピソード的に使われていた感じ。
まず文字が大きく読みやすかった。だいたいが軽快で楽しいエッセイだが、犬の話のところは(映画にもあったが)涙が出てしまった。
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根っからのばあちゃん子だった私は今の若者の謎めいたXでの論争より佐藤さんが書いてる意見の方がふむふむとなって痛快でおもしろくて共感する事が多かった!
でもこの本が凄く売れて映画化もしてるなら
みんなこんな感じで言いたいことは言って怒ってパワフルに生きることに共感してる人の方が多いのでは??と思った!
長生きしてみたいと初めて思ったかも笑
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映画を観に行ける時間が無くて、先に本を読んだ。とても面白かった。クスクスと笑える話が多く、テンポよく読めた。自分の書きたいように書く!!と最後の方に書いてあって自分らしく生きる姿がかっこいいなと思った。
九十歳。何がめでたい
佐藤愛子先生は私の母より一歳年下(母は10年前に他界しました)。性格は違いますが(佐藤先生の性格はよく存じませんが)、大正生まれの気骨というか頑固さを持っていました(延命治療はするな、戒名はいらない、散骨しろと生前ことあるごとに申しており、散骨以外はその通りにしました)。
閑話休題、全編必ず1か所か数か所抱腹絶倒ではなくシニカルな笑いの場面があり飽きずに読ませていただきました。
ただ、「グチャグチャ飯」と「思い出のドロボー」は佐藤先生の別の一面を見るような文章で印象に残りました。
筆をおくなどとおっしゃらずこれからも思いのたけを書いてください。楽しみにしています。
Posted by ブクログ
普段あまりエッセイを読まない私を突破したタイトルとダブルカバー。映画化決定とのことで今売れまくっている本。
すごく面白かった。著者である佐藤愛子さんの『九十歳』という年齢特有の古めかしいTHE・昭和な考え方が、現代のお悩みを一刀両断!
現代の日本に辛口コメントをしてみたり、たま〜に俳句や絵も載っていて、なんだか元気になります!
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小説家のエッセイって何でこんなに面白いんだろう。怒っているのにユーモアがあって、言葉のチョイスがとても秀逸(言葉の専門家に失礼!)。
真面目な人が真剣に怒る=面白い、これはお笑いの基本法でもあるし、何より90歳を越えたばあさんがエッセイのタイトルに『人生相談回答者失格』『来るか?日本人総アホ時代』『いちいちうるせぇ』とつけるセンスに脱帽!
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去年シネコンで草笛光子が佐藤愛子を演じているのをみおわってから同フロアの本屋でこの本を購入。草笛光子の演技はほれぼれするほど佐藤愛子イコールだった。
今月初め1年以上してこの本取り出した。93歳のおばあちゃんが歯に衣着せず毒舌満開の筆さばき。本音をズバズバ書いてどの章も抱腹だ。映画と同じ。
高校時代の現代国語の教師が三田文学の作家先生で、当時毎週日曜日町田の遠藤周作の家に行き北杜夫、安岡章太郎などと集まって飲み会の話を月曜の国語の授業で聞かされた。その中に佐藤愛子もくた話をされたことを思い出す。この本は狐狸庵やマンボウと同列で笑えた。
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映画を見て、面白かったので、是非原作を読みたいと思い、手に取りました。
最初から最後まで、楽しくてクスッと笑ってしまうユーモアが満載。
こんな風にバシッと社会に対して言えるのは、気持ちが良いですね。普段から思っているけど、なかなか言えないことをこうもハッキリと言ってくれると清々しい。
久しぶりのエッセイでしたがとても楽しめました。
所々にイラストがあるんですが、それも可愛らしい。
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面白かった。平積みになってて、たまたま目に入って。2017年のベストセラーって。じ。1歳になり、事故の年。本大好きだったのに、記憶にありません。悲しい。
と言うことで、ペラペラ読んでみたら面白い風だったから、買ってみた。
家でペラペラ読んでたら、面白い。と、TVで映画になり上映してますって言う。観ちゃう?折角だし。で、その日に観に行くことに。一緒に観る?と聞くと、みんな観るって言うwマジか?り。まで。じゃあ、と観てみた。面白かった。り。も面白いって言ってくれて良かった。家族(?)で映画。
残りも読んだ。やっと状況を理解した。そう言う本だったのか。良かった。
昭和一桁生まれに育てられた身としては、懐かしい。
細かいことに悩みなさんな、そんなこと、どうってことない、と、喝を入れてくれる人はもう皆死んで、誰も残っていない。ひとりぼっちなところへ、まだ生きている100歳近い人がいた。この世代が、この世代の価値観が、話し方が、たまらなく好きだ。この人の他の作品は読んでないけど(続編の98歳〜は読んだが)、それも読んでみようかなと思った。買って良かった。平積みにしといてくれた本屋の店員さん、ありがとう!
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佐藤愛子さんのお名前は知っていたが、今まで著書を読んだことはなかった。世の中の身近にある出来事に想いを馳せてズバッと意見を述べていく様は、読んでいてとても清々しく感じた。ご本人は、「年老いた」とか「老衰」を感じているとのことだが、文面は本当に生き生きとしていて、今にも語りかけてきそうだった。
クスッと読めて、時々涙して、最後にはとっても元気を貰える1冊!
Posted by ブクログ
草笛光子主演の同名映画を観て「これはやはり原作も読まねば」と思って。
映画も面白かったが、本も期待に違わず面白かった。90歳を過ぎても真正直で豪快磊落な著者の本性が、憎めず愛らしく思える。ある意味、本当にお幸せな生涯の終盤に差し掛かっておられる。ウラヤマシイ限りだ。
考えてみれば、彼女の本を読むのは今回が初めて。これを機に、もう少し読んでみよう。
そして付け加えると、本書がとても良かったのは、活字のサイズが「特大」で実に読み易かったこと。60代も半ばになると、読書も難儀なのだ。
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まあ!なんて面倒くさいばあさんだ!と笑いながら読んだ。映画をみたので久し振りに読み返したのだが まったく元気な人で こちらが嬉しくなる人のホンだ。ある意味タフな時代を生き抜いてきた人の言葉だ。若い人が読むと違う意味で面白がれるのではと思いました。
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映画を先に鑑賞し拝読。
やっぱり面白い!笑いながら読んだ
映画は笑いあり涙ありで良かったが
本は本でたくさんのエッセイが読めたので
その分たっぷり笑えた
私は20代で「今どきの若者は、、」の対象であり
周りの年配者にも嫌みなどを言われたりするが
はぁ、またかー始まったよと思うのみ。
ただ佐藤先生に関しては何故か笑えて
そういう考え方もあるのかと素直に勉強になる
同じ内容でも言い方や伝え方次第でこうも変わる
やはり日本語って面白いなあ
Posted by ブクログ
同名の映画に元気をもらい、翌日に文庫を購入。映画の筋書きは文庫版の内容が細部にわたるまで踏襲されているのだとよくわかった。
最近は身近な人や有名人の訃報が目につくようになりしゅんとしていたけれど、こういうラジカルな婆さんになりたいものだ。
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普段エッセイは読みませんが、話題だったので試しに購入。
元気なおばあちゃんの昔話と愚痴がたくさん。
テンポよく、あっという間に読んでしまいましたが、読みやすくて面白かったです。
年代は違うので考え方も違うものもあり、なるほどと関心したり、まぁ同じ昭和世代なので分かる部分もありました。
映画化されたので、どんな感じかちょっと気になります。
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歯に衣着せぬ物言いとユーモア。90歳でこれだけ頭が回って血気盛んなら、そりゃ長生きするわ。「90歳。何がめでたい」というタイトルに作者の良さが詰まってる。
「人間は「のんびりしよう」なんて考えてはダメだということが、九十歳を過ぎてよくわかりました。」とのこと。自分もこんな風に、歳をとってもエネルギーを失わずにいたいと思った。
Posted by ブクログ
パワフルなおばあちゃん!いや、おばあちゃんという感じがしない。どう思われるか気にせず自分の意見を言えて痛快やなぁ。
いたずら電話の撃退策なんかも、やられたらやり返す精神とかも長生きの秘訣なのかな?!
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佐藤愛子という人間の人柄が出ており、エッセイの面白さがとても感じられた。どう思われるかなど他人の目を気にしない文章が潔かった。何がめでたい、という題名に、うんざり感が出てていいと思う。
Posted by ブクログ
90歳すぎても佐藤愛子さんは書くことで心が元気。シャキシャキと大声でものを言い、怒りを発散させる。それが面白く心地よい。言われていることは共感することばかり。
人間は「のんびりしよう」なんては考えてはだめだということが、90歳を過ぎてよくわかりました。というおしまいの言葉は、これから老いていく私の目標になった。
Posted by ブクログ
金言至言の数々、と紹介文にあったので少し身構えたが、全く気楽なエッセイ。
このご年齢なら手書きの原稿だろう。90過ぎでこんなテンポ良い文章を書けるのが素晴らしい。いつまでも仕事をし続けるのが良いのかなぁ。
Posted by ブクログ
直木賞作家・佐藤愛子先生の激しすぎるエッセイ集。
90歳(現在は101歳)という人生の大先輩とも呼ぶべき女性作家のエッセイ集の目次に並ぶ「いちいちうるせぇ」の文字に思わず読む前から笑ってしまいました。
潔く豪胆、パワフルで生命力に溢れた一冊。
Posted by ブクログ
女性セブンに寄稿していた(だろう)エッセイ集。
どれもうなづけるボヤキばかりで楽しく読めました。
ただ、やはり佐藤藍子さんの「戦いすんで日が暮れて」「血脈」「晩鐘」などの作品を先に読むべきかもしれない。
Posted by ブクログ
いやあ、こういう90歳の方がたくさんいるなら高齢化社会も悪くない!って思うくらいスカッとズバッとしててすき!
お話してみたいとも思うけど、たぶん話したところで一刀両断されてしまうこと間違いなし。笑
文庫本は、老眼でも読めそうな字の大きさにしているのもおもしろい。笑
元気出ました!
もう半分死んどるようなもんっていってても、赤の他人は勝手なことを言ってしまうもので、元気でいてほしいなっておもいます!
_φ(・_・
人はみな多かれ少なかれ、自分の人生を自分なりに満足いくものに作るために目に見えぬ血を流している
当たり障りのない人生なんてぬるま湯の中で飲む気の抜けたソーダみたいなもの
Posted by ブクログ
90歳を過ぎて隔週連載のエッセイを書けるとはなんて素晴らしい!ヤケクソの力で脳細胞を働かせて錆はいくらか削れてなくなったと書かれているが、こんなにおもしろおかしく日々のことを書くというのは日頃から頭をフル回転させていないととても出来ないことだろう。
私なんてここに感想を残すだけでも頭を悩ませるのに…
とても真似できないけれど、変わりゆく世の中にブツブツと文句を言いながらもアンテナを張って歳を重ねていきたいと思った。