【感想・ネタバレ】気がつけば、終着駅のレビュー

あらすじ

世の中が変われば、考えも変わる。『婦人公論』初登場の「クサンチッペ党宣言」「再婚自由化時代」から、最新の対談まで、エッセイ、インタビューを織り交ぜて、この世の変化を総ざらい。39歳から100歳の今日に至る波瀾万丈の人生を振り返る、選りすぐりの一冊。巻末に、単行本刊行を受けての五木寛之氏との対談を初収録。

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Posted by ブクログ

人生の師匠、佐藤愛子さんのエッセイ。
50年前からの作品を改めて発行されたもの。新刊ではありません、まえがきのようなものにそう綴られています。その経緯がまた腑に落ちる、発行がそんなに前だから読んだ人だって覚えていないだろうから発行しましょうと出版社は言うとある。
そうだよ、私なんて佐藤愛子の遅咲きのファンだから、この本を読んでより佐藤愛子さんと言う人を知ったもの。

晩鐘のあの凄さのその根本がこの本に散りばめられてあり、もう一度晩鐘を読もうと思っている今。

佐藤愛子の素晴らしいところは、とてもチャーミングなところとユーモアのセンスがいい。またその伝え方も私のツボに入る。
抜歯の時には出血するからティッシュを用意する様に言われたけど全然出血しなくて90過ぎると血も涙もないんだ…そんなこと言いますか普通笑。

巻末の対談で、橋田壽賀子さん、五木寛之さんとの会話も大変貴重なんじゃないかと思う。その会話に出てくるのも結構マニアックな人達だから、その人たちの話でスッと入ってくるのは私も結構毒されているなと思う。ただ、こうした人達が出てくる会話は、その時代を生きたい物書きが減りわかってくれる人も減ってるから嬉しくなってしまう。

佐藤愛子さんの生き方考え方。私もそのお歳になった時に思い出して比べてみたいわ。

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2024年08月11日

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