冨山和彦のレビュー一覧
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セントラル(グローバル)とローカルの切り口で、整理して成長戦略を二つに分けて立てると上手くいくのではという主張の本。ローカル経済の方は、先進国、発展途上国関係なく地域に根ざした経済があって、その経済に向けた政治や企業活動をすべきというのは、非常に説得力がある。マスコミ含め、ついつい眼が行きがちなグローバルの視点ばかりで成長戦略や企業経営を何でもかんでも当てはめめてしまうとおかしくなるとうのはまさにその通り。著者は実際に双方を経営支援している中で生まれてきた発想である点、現実に根ざした内容になっており、なるほどそういうことか?と思える内容も多い。一読すべき本です。
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著者の作品は「結果を出すリーダーはみな非情である」(2012年の作品)を先に読んでいました。本作品はこれより5年前のものとなりますが、基本的な著者の考え方やスタンスが、この間に変わっていないことがわかります。
東大法学部卒、司法試験合格、MBAホルダーと、超エリートの著者ですが、基本的に勉強ができるだけの人間に対しては厳しいスタンスをとっており、もっと泥臭い現場力や人間力が必要であると訴えています。超エリートの著者だからこそ、説得力があり心に響きました。
本作品は経営者目線で書かれてありますが、サラリーマンである私にとってもその考え方は十分参考になりました。しかし、前述の「結果を・・・」の -
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著者の本は初めてです。
今まで読んだビジネス本の中でも、最も参考になると感じたうちの一つでした。
私にとってこの本の中で特に重要だと感じた点は以下です。
(原文ではなく、自分の言葉で書き換えています)
⑴論理的な思考が重要。しかし、人を論理だけで動かすことは不可。情理を理解することが同じくらい重要。
⑵組織を動かすには粘り強さが必要。粘り強く働きかけていれば、ある時シーソーのように一気に傾くことがある。
⑶情に流された結果、多くの犠牲を出した例は枚挙に暇がない。決断には冷静さと客観性が必要。
⑷常に与党のつもりでいること。野党のように外野から好き勝手言っているだけでは、実際に行動を起 -
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ネタバレ何等かの問題に対処するとき、私は自分の信念に従えば、必ず自分自身に対してはいつも清廉潔白でいられると思っていた。しかし、世の中には、どちらも同じくらい大切なのに無理矢理に秤にかけて、血を吐く思いでどちらかを選ばなければならない状況も存在するらしい。そのようなことが起こり得るのだ、というのが、これまでも分かってはいたつもりだったが、今回はそれがとても生々しく感じられショッキングだった。
そのとき、どうするか。
著者は、逃げずに向き合い、必死になって解決の努力をするしか方法はないと言った。
非常に重みのある、現実味のある内容であった。その点で、良書であったと感じる。 -
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題名に惹かれてかってしまった。一読はしたほうがいいかな~
PHP公式より以下抜粋。
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『下山の思想』(五木寛之、幻冬社)がベストセラーになり、日本は下り坂に入り、もはや成長はのぞめない、という論調が強くなってきています。
しかし、こうした風潮に対して、著者ははっきりと、こう言い切ります。
「下山するなら自力で下りろ!若い世代に負担を掛けるな!」
「30代よ、立ち上がれ! 団塊