冨山和彦のレビュー一覧
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産業再生機構の創設者として有名な冨山和彦氏による著書。現代版マキャベリズムともいえるリーダー論を展開している。 ここで書かれているリーダー像は、常に主流派に属し、交渉事や社内政治の要諦を押さえて権力を握り、中間管理職ながら会社の改革の実質的な推進エンジンになる。って感じで、とんでもない人物像が描かれ...続きを読むPosted by ブクログ
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少子高齢化に伴う日本市場の縮小、企業の売上高増を求めための海外市場への展開などで、今後カイシャの身売りが予想される。
いきなり上司が外国人になったりなどした際に、パフォーマンスを発揮し続けられる人材になるためにはどうすればよいのかを知るために手に取った。
本の前半は、M&Aで事業買収なんて自分に関...続きを読むPosted by ブクログ -
いつもながらの読み応えでしたが、重みありありという感じ。
JALの話はさておき、産業再生機構に於いて彼が果たした役割はすごい大きいものだし、そこに至るエピソードは一面からすれば華々しいものだけど、本人からすると挫折の連続だったと。なるほどそういう見方もあるのか、と人によっては嫌味にしか聞こえないけど...続きを読むPosted by ブクログ -
一般的な自己啓発の本(あまりよんでないけど)とはちょっと違うなと思いました。
ミドルリーダーの時点で、ストレスを自分にかけておかなければ、重大な決断をできるようにはなれない。40前のぼくにはよく考えさせられる本であったと思います。Posted by ブクログ -
M&Aが日常茶飯事になった今、自分の勤めていた会社の名前が様変わりする機会に遭遇したらどうしますか?というのがテーマ。
M&Aの事例に触れながら、日本企業が遭遇する可能性の高いケースを指摘し、その中で1ビジネスパーソンとしてどう対処すべきか、というのを指南している。
この可能性の検証に著者ならで...続きを読むPosted by ブクログ -
挫折というある種困難の壁をむしろチャンスだと捉えて成長していくという、挫折の重要さに焦点を当てた本。
体験談とともにその根拠が示されてるので説得力がある。
しかし、ややくどいような気もした。Posted by ブクログ -
流石の内容ですし読んでいても面白いですが、
このふたりの本をそれぞれ読んだことある人には、
やや発見の少ない本ではあると思います。
わりとスタンスも近いところがあり却って相乗効果は少なかったかなと。
とは言え、逆に言えばそれぞれの良いところが削られている訳でもないので、
どちらも知らないという人に...続きを読むPosted by ブクログ -
世代間格差こそあらゆる現代国家特に日本の諸悪の根源だと嘆き、若者に決起を求めてる。解決策は非力だけど、若者の将来特に各種制度へのそこはかとない不安はこれだったのか!と唸らされる。
「下山するなら自力で降りろ!現役世代に負担をかけるな」←ごもっとも!!Posted by ブクログ -
企業再生に携わる、冨山和彦さんならではのリアリスティックな描き方で、軽快に読むことができる。
我が国は「先進衰退国」とも呼ばれているが、世界に先駆けて人口ピラミッドが歪になり、世界に対して新しい社会像を示す責務がある。
自分の世代がこの国を担っているという意識を、もっと強く持つ必要があると考えさ...続きを読むPosted by ブクログ -
本書冒頭の概論はとても合理的な考え方で共感できる。
かなり突っ込んだ話まで出てくるが、根本からひっくり返して制度設計をし直さないと日本は持たないので、これからの政策は、「将来世代にとって価値のあるモノ・コト」を第一に考えるべき。
そのためには、団塊世代・高齢者の方々に率先して品位ある行動をとって...続きを読むPosted by ブクログ -
あとがきに励まされた。
若者をやれ草食系、やれ内向きだの
年長者は語るが、それは僕らが時代に適応した結果なのだと。つまり、若者は多いにしたたかなのであると。
これから、更に厳しい社会が続くことは日の目を見るより明らかであるからこそ、僕ら若者のしたたかさ、そして、小さい頃から味わってきた挫折が大き...続きを読むPosted by ブクログ -
日本の抱える世代間格差の問題について様々な提言をしている。効果的な施策が述べられていると思うが、それを政治が実現出来るかについては懐疑的にならざるを得ない。
改革者となる30代はずる賢さも身につけて行かなければならない。Posted by ブクログ -
産業再生機構でカネボウやダイエーの経営再建に携わった冨山和彦さんの本。タイトルのとおり、近いタイミングで重大な局面を迎えるであろう日本経済に対して、今の30代がイニシアティブを持って社会変革を起こすべしという指南の書となっている。
物心がついた頃にバブル崩壊、就職は氷河期に突入し、非正規雇用と正規...続きを読むPosted by ブクログ -
とにかく中身が濃い対談本。コンサルとは何ぞや?がうかがい知れます。この二人が体系的なコンサルの教科書書いたら面白そう。Posted by ブクログ