冨山和彦のレビュー一覧
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最初の緊急事態宣言が出た2020年4月のわずか1か月後に発行されており、内容も経営者向けにまずはどうすべきか、ということを語っているため、1年後の現在に読んで役に立つかどうかはわからない。しかし、非常に現実的に書かれており、将来についても決して楽観的ではないため、「こんなこと言ってるけど今は違うよね」となっていないのは素直にすごいなと思う。
自分は経営者ではないので、手持ちの資金がショートするという感覚は分からないが、危機にはひとまず資金を確保せよ、というのは覚えた。
修羅場の経営の心得
(1)想像力:最悪の想定を置き、最善の準備をせよ
(2)透明性:Bad Newsをあらかさまにせよ、信用毀 -
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ウォードリーマップという整理が参考になった。
プラットフォームは
①内製開発すべきもの→
②パッケージをカスタマイズして使うべきもの→
③外部調達すべきもの
という段階に分かれており、徐々にSaaSとして調達可能となっていく。
自社の競争優位性に繋がる領域は開発なりカスタマイズすべきという判断になり、優位性に繋がらないなら外部調達すべき。
そして内製開発したものを外部にSaasとして販売することで新しいビジネスモデルが生まれたりもする(AWSやキーエンスのBIとか)
データ=情報を解釈可能でアクションを促す情報(示唆やインサイト)に変換する仕組みをこの本ではコンポーネントと呼んでいる。
同 -
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ネタバレ「コロナショック・サバイバル」「コーポレート・トランスフォーメーション」に続けて休日を利用し一気読みしました。
やばいなぁ...
これが今の正直な気持ちです。
何がやばいか、それは先に読み終えた2冊よりも圧倒的に本作の方が読みやすく、その分少しは血肉となった感覚があるからです。
今から2年8ヶ月(約3年)前に出版された本書の内容は頭に入ってきやすいが、約半年前に出版された「コロナショック・サバイバル」「コーポレート・トランスフォーメーション」はなかなか頭に入ってこなかった。
つまり、私の感覚と知識レベルは今の時代からすでに約3年も遅れているということだと思う。
経営者ではないが、一 -
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ネタバレ新型コロナの感染拡大が続き、まさに国内でも第3波に入ったといわれるタイミング。
リーマンショックを今の会社で経験し、東日本大震災、そして新型コロナウイルスによる世界的パンデミック。
サイクルで訪れる危機。
終息が見えない世界的な危機に直面するなか、リーマンショックが起こった時には想像すら出来なかった速度で進むデジタル革命。
DXをどう取り入れ、生き残っていくかを意識し始めたのを機に本書を手にしてみました。
DXの前にCX。
管理職とはいえ、会社の方向性を決定するポジションにはいない私に出来ること。
少しでも進めたく、MAやRPAの導入に社内では最も早く取り組みを行ってはいるが、日 -
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感想
・集中力がある時に読めば、一気に流れで読める。
・途中途中にしっかりと参考図書を盛り込んでいて、広げ方と深め方を知ることできる
・両利きの経営の実用理解をするための本
・これから企業経営(特に人事関連)がどのように変化するべきかを述べてる
評価
入り口の本であり、ここからどう深めていくのか、自社に落とし込んでいくのか、仕事に活かしていくのかを理解しておくこと
組織や会社に対する見立てを持つこと、これからの変化適応とは10年後のCXを想定しながらも常に変わり続けること
内容
・日本のコーポレートを知り尽くしているからこそ、変わるべき。そのうえで、過去を紐解く
・かつてより日本の強みは -
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自ら進んでタフな環境に身を置き、ストレス耐性を身につける
自分が上下左右の関係者からどう見られているか、正しく認識できているか
→自分に対するメタ認識
ギフトを与えられた人間を見つけ積極的にタフな経験を積ませ、実力を発揮できる環境を作ることこそが大事。。
→という感覚で本当のリーダは人を見て育てようとしている。
現役を退いたOBが五月蠅すぎる会社は駄目
会社に左右されない生き方
人間はだんだんと選択肢が減っていく
何を持って成功の尺度と考えるか。まだ心が柔らかな打ちから、自分は何なのか、自分にとって幸福感とは何なのか、考える力を養わないと行けない。
どんなときに自分が嬉しいと思ったり、どんな -
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コロナを危機ではなくむしろ「機会」と捉え、バブル崩壊以降長きに亘って放置・温存されてきた「日本的経営モデル」の根本的な転換に向けた方策を提示する一冊。
デジタル化の進展に伴う産業レベルでの構造転換の時代に必要な「両利きの経営」、すなわち既存事業の「深化」と新たな成長機会の「探索」の両立が不可欠となっている今日の経営環境において、連続的改良・改善を前提とした同質的・固定的な共同体としての日本型「カイシャモデル」は既に陳腐化しているにも関わらず、人事・組織・財務・ガバナンスといった複数要素の整合の上に確立された既存の経営システムから脱却できない日本企業には、本業の稼ぐ力の強化や事業ポートフォリオ