冨山和彦のレビュー一覧
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ネタバレ選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論 2015/6/19
永久に変化し続けないと淘汰されてしまう
2015年12月13日記述
元産業再生機構COO、経営共創基盤CEOの冨山和彦氏の著作。
2014年10月6日から2014年12月22日まで朝日新聞・朝日新聞デジタルにおいて計10回にわたり連載された「証言そのとき 再生請負人がゆく」をベースに大幅に加筆したものである。
本書で唯一残念であるのは誤字である。
P48のタイトル 中小企業の経営者から産業革新機構のCOOへ
明らかに産業再生機構の間違いであろう。
朝日新聞出版の編集、校正はどうなっているのか?
自分が読んだのは第1刷の -
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『挫折力』が面白かったので、遡って読んでみた。
その昔、毎日のようにニュースで見た産業再生機構の4年間のドラマはすごく刺激になった。
P132
重要なことは、カネボウの意思決定者が、合理的な意思決定を下せるように、プラットフォームをすっきりしてあげることなのだ。
P146
経営というのは、基本的に自由裁量行為である。違法行為や反社会的行為は論外だが、何をするのかは経営に委ねられる。執行と監督を分離した取締役会なら、ビジネスジャッジメントの範囲である限り、そこで口出しはするべきではない。
P152 (株主主権に関する記述)
マルクスではないが、生産手段、付加価値の源泉は、再び「働き手」、人 -
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修羅場を作り、乗り越えろ
「若い時の苦労は買ってでもしろ」というが、ここでいう"苦労"を言語化してくれた印象。単なる下積みを苦労とするのではなく、変化が激しい環境、生きるか死ぬかの分水嶺に立ち会えるか?
■概要
なぜリーダーに挫折力(挫折を乗り越えた、そこから這い上がった胆力が必要か)、リーダーとしての振る舞い方、人の業をどう捉えるか。
何かを捨てる、特に抵抗勢力を切るのは口で言うほど簡単ではない。著者の経験がベースだが、リーダーとしてどう対峙すべきかを示してくれている。(経験ベースになるのはやむなしか、これを普遍的に実証するのは難しい)
■所感
まさに自分自身の今の -
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ロジックのトレーニングを徹底的にやる
そこで間違ったら、あなた死にまっせ。と言えるか。これで勝負しないんだったら、すいませんけど、今回僕ら手伝いませんよって、言えるかどうか。
じぶんだったらどう考えるかというスタンスが、分析をしたり、リコメンデーションを作ったりする時の基本姿勢になっている人が伸びるんです
例えば、19世紀、20世紀であればどう行動したか、と考えると面白くなる。
靴をすり減らして、現場経験を積む!!
現場で起きていること自体を、本当に本気で面白いと思って取り組んでいるかどうか
小さくとも一気通貫のビジネスを経験してみる
仮説の設定、調査の設定、質問表のスクリプト、 -
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ネタバレこれからの日本のいく末可能性について考えるべく読書。gとlの社会は構造が違うという話。改めて興味深い
メモ
・製造業、it業はグローバルの経済特性。規模の経済・ネットワークの経済性が効きやすく、国際競争に巻き込まれやすい。
・ローカル経済圏はコトの価値。分散的な経済構造、密度の経済が働くことが多い。
・新陳代謝の不足
・グローバル優良企業はトリプルテン(利益率・ROE・成長率)
・Gの世界の戦略 高株価・新陳代謝・成長産業・労働市場
・銀行も通信もローカル産業。グローバルかどうかをみるには寡占度合い。
トップ10位でほとんどをしめていたらグローバルの産業
・再生における問題の本質はBSでな -
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・新卒一括採用で終身年功制のサラリーマンとなり、同質的、連続的、固定的なメンバーで一つの会社で集団的な改良的イノベーション力、オペレーショナルエクセレンスで延々と戦い続ける。この「日本的経営」を軸とした会社と社会と人生のモデルが成り立たなくなっている。
・事業モデルと競争メカニズムの変化が要求する組織能力の変異幅が、改良的な範囲で済むときは、同質的、連続的、固定的メンバーで構成された組織は強い。しかしそれを超える、スポーツにたとえれば野球からサッカーに代わるくらいの変異幅になると脆さを露呈する。今の日本企業、特に旧来の大企業の現実。。。 -
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◎ガバナンスシステムや組織人事制度をまるっと変えて、イノベーティブな組織になっていくべきという論は理解。だけど、それが内側からでは絶対的に難しいんだよなぁ、、、というのが実感。
◎富山さんがみちのりグループというローカル交通機関の会社を運営しているとは知らなかった。彼らのセオリーを実践する場なのだろう。おもしろい!
◎「P265 目指すべきものが変わっていくことが間違いない時代には、目指すべきものが変わることに対応する組織能力を持っている企業が両利き経営(深化と探索)の時代の勝者になっていく。」
個人の生き方としては、大手企業や政府組織に属すること自体、未来のないことだとあきらめて、伸び -
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DXの本質について説明を試みた書籍であり、それはアーキテクチャーやレイヤーといったもので表現される産業構造を変革する道具であり、思想であることと受け止めた。特に「本棚に無い本をみつける」といった表現にあるように、既存の技術やサービス(本棚に存在する本)をしっかり把握した上で、それを組み合わせたアーキテクチャーとすることで、新たな本に相当する価値を生むことができる。それを徹底的に探究することがこれからの時代求められていることであると。
メッセージは世界がテクノロジーを活用して変革に向けて邁進している中で、自らがどうあるべきかを徹底的に考えるべし。というのが本書から得られたメッセージであると受け止 -
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DXが何なのか、ということを知ろうと思ったときに最初に読むには良い本なのではないかと思う。
DXの事例などをまとめた書籍を読んだことはあったが、それは言ってみればデジタル化の事例集のようなもので、その背景にある思想には考えが及ばない。
本書は、DXの背景の思想、GAFAが描いている戦略などをある程度抽象化した視点から述べている。このため、自分の仕事に適用しようとした場合、考える必要があるが抽象化しているため汎用性も高いのではないかと思う。
一方で、料理を例として多用するなど、抽象化されているからと言ってわかりにくいということもなく、著者の独りよがりになっているということもない。
本書の解説では