冨山和彦のレビュー一覧
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冨山さん、成毛さんという論客二人による日本改革に向けたアプローチやプランについて自由に語っていただいた本。
基本的には昭和的な社会制度・文化が根強く残っている今の日本を欧米を始めとしたグローバルの潮流を意識した仕組みに転換していくべきとの主張。
非現実的な極論も多いものの、それが故に論点がクリアに示されている。
最後は政府や社会のせいにせず、自身で自己トランスフォーメーションしていき、好きなこと、楽しいこと仕事にすることを推奨してくれている。そのためにはそこで他者と差別化し、価値を生み出す必要があるが、今の時代はそれができる環境にある。そしてそのような発想を個々人がもち、行動に移せば、日本が大きく変わることに繋がると。
平成で改革者として名と実績をあげた両名の考えを理解することは令和を生きるための知恵になる。ある意味厳しさと勇気の両方をもらえる書籍である。 -
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著者の経験の中での「挫折」はなかなか高いレベルのものなので、読者が身近に感じる経験ではないが、
著書から、仕事をする上での覚悟と取捨選択の重要性を意識されられた
特に大企業に所属している人に刺さる本だと思う。
著書の中にもあったが、「著名な本を読んで内容を知っているだけではダメ。自分の生活の中で体現できるようにならなければ自分の知識とは呼べない」ので、この本で学んだことをしっかり体現できるように意識したい
備忘用メモ:
・リーダーの思いや危機感はなかなか伝わらない→とにかく耐えること。今期強く「お願い」をすること
(日本はシーソー式/49が51になれば一気に改革は進む)
・味方作り、敵減らし→固有名詞を的にしないこと、敵を分断し個別攻撃すること
・きれいごとだけを語る人は信用されない→リーダーの危機感は社員もうすうす気づいている、悪いニュースを伝えないは保身でしかない(上の立場になればなるほど悪いニュースは耳に届きづらい)
・「多くの人が気づかないうちに捨てる」が一番難しい→危機的な状況の前に対処する方がダメージが小さいが、抵抗勢力も強い、徹底的にやり切ることが必要 -
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ネタバレ選択と捨象 「会社の寿命10年」時代の企業進化論 2015/6/19
永久に変化し続けないと淘汰されてしまう
2015年12月13日記述
元産業再生機構COO、経営共創基盤CEOの冨山和彦氏の著作。
2014年10月6日から2014年12月22日まで朝日新聞・朝日新聞デジタルにおいて計10回にわたり連載された「証言そのとき 再生請負人がゆく」をベースに大幅に加筆したものである。
本書で唯一残念であるのは誤字である。
P48のタイトル 中小企業の経営者から産業革新機構のCOOへ
明らかに産業再生機構の間違いであろう。
朝日新聞出版の編集、校正はどうなっているのか?
自分が読んだのは第1刷の分であるので、それ以降は修正頂きたいものである。
カネボウ、三井鉱山、ダイエー、JALなどの企業再生に関して振り返り企業経営において大事な事は何かを語る。
カネボウに関しては他の書籍でも数多く著者が書いてきているので再読感はある。
しかしそれ以外の三井鉱山、JALに関しては本書で裏舞台を見ているような思いだった。
印象的だった提言、指摘、文章を書いてみる。
永久に変化し続けないと淘汰されてしまう
多様性を持たないホモジニアス(同質的)な組織では、産業構造の大きな変化には対応できない
意識的に多様性を高める努力をしなくてはならない
⇒外から人材を連れてくる、共同体の発想に染まっていない若手を抜擢する
あれもこれも(多角化)ではなく、「あれかこれか」(選択と集中)
ローカル経済圏においては良質な雇用を増やし、経済全体を押し上げるには本当はつぶれるべきなのに生きながらえているゾンビ企業や、若者を酷使するブラック企業には退出してもらうことが大事なのである
ソニーがまず行うべき改革は、何よりも大人の会社として新陳代謝力を持つこと自前主義の文化や自らの革新性や技術力への過度な期待を捨て去り外部資源を買収・活用できるよう、心も体もフルオープンな会社になること
大人の会社としては、ものすごいスピードでラディカルなイノベーションが次々と起っているような市場は、若くて小さな会社に譲ればいいのである。
経営陣選びは「戦う指揮官」を誰にするかということである。
定年退職者の「あがり」や、社員の論功労賞のポストではいけない。
Lの経済圏では、顎を引き、地域と顧客に密着して、精緻に緻密に執念深く経営すること
規模より密度を制することが大事
「あれかこれか」を選択する場合は、将来世代から見てどちらが好ましいかを基準に決めていくしかない -
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『挫折力』が面白かったので、遡って読んでみた。
その昔、毎日のようにニュースで見た産業再生機構の4年間のドラマはすごく刺激になった。
P132
重要なことは、カネボウの意思決定者が、合理的な意思決定を下せるように、プラットフォームをすっきりしてあげることなのだ。
P146
経営というのは、基本的に自由裁量行為である。違法行為や反社会的行為は論外だが、何をするのかは経営に委ねられる。執行と監督を分離した取締役会なら、ビジネスジャッジメントの範囲である限り、そこで口出しはするべきではない。
P152 (株主主権に関する記述)
マルクスではないが、生産手段、付加価値の源泉は、再び「働き手」、人的資本の側に戻ってきたのである。そんな彼らにとって、納得感のない統治権など、現実には機能しない。観光客に選挙権を与えるような仕組みがあるなら、そこに住む住民は、たまったものではないだろう。 -
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修羅場を作り、乗り越えろ
「若い時の苦労は買ってでもしろ」というが、ここでいう"苦労"を言語化してくれた印象。単なる下積みを苦労とするのではなく、変化が激しい環境、生きるか死ぬかの分水嶺に立ち会えるか?
■概要
なぜリーダーに挫折力(挫折を乗り越えた、そこから這い上がった胆力が必要か)、リーダーとしての振る舞い方、人の業をどう捉えるか。
何かを捨てる、特に抵抗勢力を切るのは口で言うほど簡単ではない。著者の経験がベースだが、リーダーとしてどう対峙すべきかを示してくれている。(経験ベースになるのはやむなしか、これを普遍的に実証するのは難しい)
■所感
まさに自分自身の今のキャリアと重なる所があり、背中を押してくれた。思考のプロフェッショナルとしてキャリアを築くことも一手、まして高収入が保証されている。一方で、エリート(優等生)達との競争に勝たないと、都合の良い高級派遣は抜け出せない上、コンサルを極めても修羅場をくぐり抜けたリーダーとは会話ができない可能性がある。だったら激動の環境に飛び込みましょうよ、と。 -
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ロジックのトレーニングを徹底的にやる
そこで間違ったら、あなた死にまっせ。と言えるか。これで勝負しないんだったら、すいませんけど、今回僕ら手伝いませんよって、言えるかどうか。
じぶんだったらどう考えるかというスタンスが、分析をしたり、リコメンデーションを作ったりする時の基本姿勢になっている人が伸びるんです
例えば、19世紀、20世紀であればどう行動したか、と考えると面白くなる。
靴をすり減らして、現場経験を積む!!
現場で起きていること自体を、本当に本気で面白いと思って取り組んでいるかどうか
小さくとも一気通貫のビジネスを経験してみる
仮説の設定、調査の設定、質問表のスクリプト、インタビューの実施、データの解析まで。
その結果に基いて戦略を立て、コンセプト、デザインまで自分でやって成果を出す。
一つの答えに向かって、必要なことを一つひとつ整合させながら一人で統括的にまとめあげる。実際にエグゼキューションまで行う。
3ヶ月に一つ、マスターを取るくらいの勉強が必要
論理的思考=ディメンション、独立・相関、因果の強さ
日本の商習慣は継続を前提に考える
ファクト、論理、情理が全て
論理的になぜ、なぜを繰り返していくと、動機付け体系とか価値観とかが見えてくる
リアリティをちゃんと調べることは、本当のファクトを追いかけることである
とにかくファクト、1次情報を取りに行く。
本質的レベルでの、プロとしてのプライド
コンサルタントはリアリティをもっている、分かっている。
→もっと面白いことがある、このままだとヤバいですよ
しかし、心に留めておくべきは、過去ほど情報格差が無くなっていること
年功序列を崩せば、終身雇用は守れるかもしれない