冨山和彦のレビュー一覧
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コロナというよりは危機一般における企業の対処の仕方、といった内容。皆さんご指摘のとおり多分に本編?のための販促的位置付けではあるものの、1,200円でセミナー聞いたと思えばまぁいいか、とも思える。
内容的に特に目新しい話があるわけではないが、
・コロナショックは未曾有の危機
・危機対処にあたってはトップが責任持って判断
・これを機会に真のCXできるか?がポイント
あたりを改めて強く認識。あとBook smartとStreet smartという言葉は初めて知りました。やはり実践経験は大きな財産ですね。
ビジネス書は久しぶりだったけど、たまに読むと刺激になって良いですね。 -
Posted by ブクログ
コロナ真っただ中の5月に出た冨山さんのコロナから生き残るための企業サバイバル本。
100ページほどの薄い本だが、とても勉強になった。
でも、この本ズルいわ、笑。
というのも、コロナ下における企業の危機管理のための(生き残るための)本かと思いきや、
どちらかというと、内容は企業が経営危機に陥った時の企業再生ストーリーの本。
著者はそのど真ん中を走りぬいてきた人。
道理でこんなに早く本が出版できる訳だ。
確かに、企業再生下もコロナ下で陥る危機も状況は同じだ、と言われてみればそうかもしれないのだが。
さらに、この本、続編の「コーポレート・トランス・フォーメーション」の前編にあたるという立ち位置だ -
購入済み
堅実な経営指南書
コロナに限らず変化が激しい経営環境を生き抜くための堅実な経営について語られている。資金繰りに対する備えから、デジタルトランスフォーメーションまで、一つ一つは当たり前のことだが実際にこれらを高いレベルで万遍なく満たせる日本企業は少ないと思う。著者はこれまで多くの企業の経営改革や再生に携わってきたことから、単なる批評家の理想論ではなく現場のリアルを分かった上での危機感が元になった提言であることも良い。
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withコロナ時代の経営を考察できる
経営者の方々の中で話題になっていた本
3点気になったポイントがあった
?資金の循環
?政府系資金
?経営者の意思決定
?資金の循環
スタートアップを考えていると、コロナは関係ないと感じていたが、資金の出所を考えると、シビアに捉えるべきだと感じた
エンジェル投資家の方々やVCの資金は、その方々の会社などに投資してくれるファンドや事業会社から出ている
それを考えると、もう少し経つと、その余波を肌で感じる時代になっていくように感じた
?政府系資金
政府が、潰れそうな会社を支援することに対して、個人的には疑問を持っていた
理由としては、政府の資金注入によっ -
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ローカル企業の復活について、企業再生業界で著名なら富山氏が綴った書籍。人口減少や都心への人の流れによる、地域経済の縮小に伴い、ローカル企業に逆風が吹いているように思われる。しかしながら、「当たり前のことを当たり前にやる」さえ実施していれば、ローカルきぎは地方でトップに君臨することは可能である。当たり前のこととは、会社の「見える化(顧客別・地域別・チャネル別・製品別という切り口での売上貢献や利益率分析」ができていことである。加えて、労働生産性(事業・財務・組織・経営・ガバナンス)の観点から試算することも大切。
・事業
→事業の戦略から個別の施策、あるいはオペレーションの改善の積み重ねなど。また、 -
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2015年3月に金融庁・東証によって制定された「コーポレート・ガバナンス・コード」を機に、企業が本来意識すべきガバナンスの本質と、企業が実行すべき具体的方策を解説した一冊。
ガバナンスとは本来、コンプライアンスや監査といったダウンサイドリスク抑止のための「守り」の側面だけでなく、企業の「稼ぐ力」がしっかり発揮されているか否かをモニタリングするアップサイドリスクの観点からの「攻め」の側面も併せ持つ。著者は、日本的経営の弱みは「場の空気」に支配されたボトムアップのすり合わせによる「あれもこれも」という総花的な意思決定スタイルにあり、「あれかこれか」というトップダウンによる「捨象と選択」の意思決定 -
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オペレーションを上手くやってきた人が、その延長では社長になれないのは、考えている次元が違うから。事業戦略もそうだし、企業戦略はもっと次元が違う。要は会社をどうして行きたいか?という議論は、オペレーションエクセレンスの延長にないから。
当然役員レベルはそれを理解した上で、次の社長は誰か?を議論する。でもこれも社内の人間の議論に過ぎないよね。だから、世界を広く知る独立社外取締役が第三者として監督すべきだし、それ故に取締役会が非常に重要になる。執行側はそれを任せられる社外取締役を選ばないといけないよね。
そうすると自然な思考として、社外取締役は外国人も含むグローバル経営経験者になってくるよね。日 -
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ネタバレ冨山和彦氏によるコーポレートガバナンスに関する本。
主張が明確で、すばらしい示唆を与えてくれる本。
本編とは関係ないが改めて冨山氏のアナロジー活用のうまさが随所にみられてよい。
読み応えのある一冊。
メモ
・日本におけるコーポレートガバナンスの目的は米国企業とは逆の不作為の暴走に対する処方箋となること。権力の適正な健全性を担保しようとするもの
・稼ぐ力を取り戻すために攻めのガバナンスが必要
・コンセンサスベースの意思決定は白黒を鮮烈につけるあれかこれかの意思決定には適さない。事業の撤退・売却や戦略的な大方針転換のように組織内の大きな軋轢や不協和音を生む意思決定を適時かつ大胆に行うには向かない -
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ネタバレIGPIの本2冊目。
感想。
IGPIも財務三表や簿記の考えを大事にしていることが分かったのは励みになった。飲食店や製造業のケースは特にリアルノウハウと思いました。
備忘録
・事業計画の大前提は、数字を根拠に作られ、数字をもって説明されるものであること。ビジョンや想い、戦略は大事だが、数字にしないと。
・簿記を知らないと事業計画は作れない。簿記の発想、仕訳を頭の中で想像できるか。簿記が分かれば絶対事業計画を作れるわけではないが、分かっているに越したことはない。
・実績も将来予測も、四則演算の積み重ね。人件費=人数×給与単価の様に、適切な方針でブレイクダウン。
・ブレイクダウンさえして -
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ローカルビジネスに興味があるのであれば、こういう本をちゃんと読まなきゃいけなかったよなと後悔。ただ、過去を悔やんでもしょうがないので、これからちゃんと勉強しよう。
日本全体が人口減少している中で、これまでと同様に地方の産業政策が「工業団地造成&企業誘致」では立ち行かなくなるだろうというか、すでに立ち行かなくなっていると実感しており、じゃあどうするかというと「質の高い産業だ」とロボット産業などの誘致になっているのだが、果たしてそれでいいのだろうかと思っていた。そういう意味では、この本で語られている、ローカルビジネスは密度の経済性が働いており、グローバルトップを目指す必要はなく、生産性の向上を図る